金田一耕助の冒険(1979/日) | ★3 ぼく、金田一耕助(古谷一行)です。角川春樹さんのおかげで、昭和50年代にぼくの一大ブームがまき起こりました。出す文庫、公開する映画、ぜんぶ大当たりでウハウハの角川さんは、「ドジョウはまだいるから」と、またもやぼくの映画を撮ることに。でも、映画にできるほどの原作…、いや美しい連続殺人事件なんてそうそうあるワケもなく、困り果てたぼくの前に、謎めいた少女マリア(熊谷美由紀)が現れ、20年前にぼくが解決できなかった「瞳の中の女」の再調査を依頼してきたんです。
ダイアローグライター/つかこうへい、タイトルアニメ/和田誠、主題歌/センチメンタル・シティ・ロマンス、113分。 (木魚のおと) | [投票(3)] |
バウンティ 愛と反乱の航海(1984/英=米) | ★4 英国海軍大尉ブラン(アンソニー・ホプキンス)は、英国にパンの実を持ち帰るためバウンティ号の艦長となり、タヒチに向かう。船内の規律を守るため違反者を罰する厳格なブランに対して、乗組員の間には不満が募る。バウンティ号は無事タヒチに到着。そこで乗組員達は島の女達と恋に落ち、ブランの友人で副官のクリスチャン(メル・ギブソン)も王の娘と恋仲になる。そんな状況を懸念してブランは早々にタヒチを発つ。世界一周という偉業を達成したいブランは、再び危険なホーン岬を通ることを決めるが、彼に対して不信を持つ乗組員らはクリスチャンをリーダーに擁立して船内で反乱を起こす。 (紅麗) | [投票(1)] |
夕陽の群盗(1972/米) | ★5 南北戦争下のアメリカ。軍隊による徴兵を逃れるため、親元を離れて町へとやってきた青年ドリュー(バリー・ブラウン)。荷馬車に乗って西部へと向かう予定にしていたのだが、同じような境遇で泥棒のジェイク(ジェフ・ブリッジズ)に有り金をすられてしまう。やがてジェイクと再会したドリューは、「町で馬車を待っていれば軍隊にすぐ捕まってしまう」と諭され、彼の仲間達と共に西部を目指すことになる。生きるため、強盗を繰り返しながら…。『クレイマー、クレイマー』の名匠、ロバート・ベントン監督がベトナム戦争を下敷きに描いた、アメリカン・ニューシネマの流れを汲む異色の西部劇ドラマ。(本篇93分) (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] |
三十四丁目の奇蹟(1947/米) | ★5 気の良さそうなおじいちゃんはクリスマス間近の賑う街でお散歩中です。ショーウィンドウに並べられたトナカイを見て「キューピッドとブリツッンの位置が逆じゃ!」と絶叫。他のトナカイの事についてもあーでもない、こーでもない・・・。本物ならまだしも、あの模型でそこまで分かるのか?ッてな感じ。メイン通りでメイシー百貨店の感謝祭パレードが始まろうとしていた。おじいちゃん今度は雇われサンタを見つけ「ムチ捌きがなっとらん!」だが彼はお酒がまわってフーラフーラ状態。「こんな侮辱は許せない!」とおじいちゃん、「責任者は何処だぁ―イ!」成り行きでおじいちゃんはサンタとして雇われたのだった。が、一体何者なのあんたは? [more] (かっきー) | [投票(4)] |
終身犯(1962/米) | ★4 20世紀初頭の米・カンザス州レヴンワース刑務所。殺人罪で投獄されていたストラウド(バート・ランカスター)は、ふとした諍いから看守を殺害。宣告された絞首刑は恩赦で免れたものの、終身刑に処せられてしまう。…ある日、所内を散歩していたストラウドはたまたま見つけたスズメのヒナを保護するのだが、それが彼の運命を大きく変えていくことになる…。獄中の身にありながら、独学で鳥類学の世界的権威となった実在する男の物語をジョン・フランケンハイマー監督が描いたヒューマンドラマ。(本篇148分:1962年ヴェネチア国際映画祭主演男優賞(バート・ランカスター)受賞作品) (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] |
点子ちゃんとアントン(1999/独) | ★4 点子ちゃんは心臓外科医のパパと、慈善事業に全人生を捧げるママと暮らす女の子。パパは仕事が忙しいし、ママはアフリカに出張したっきりなかなか帰ってこない。ホントは家族で過ごしたい&ママに世話だってして貰いたい!のに、ちっともパパもその気持ちを分かってくれない。そんな点子ちゃんの遊び相手は、同級生のアントン@小さなアパートに元芸人のママと二人暮らし。それと住み込みの家政婦さんとフランス人の家庭教師。家族にアントンを紹介しようと自宅のパーティに招いた点子ちゃん。アントンのママが体の具合が良くなくてお金に困っているのでなんとか助けたいのだ。しかし、アントンは点子ちゃんの家で、金無垢超高級ライターがテーブルの上にナニゲに投げ出されていたのを目にしてしまう・・・ (ボイス母) | [投票(2)] |
エスケープ・フロム・L.A.(1996/米) | ★4 2013年、大地震で孤島と化したロサンゼルスは合衆国を追放された者達が送り込まれる無法地帯と化していた。そんなL.A.に大統領の娘が国家の機密装置を奪って逃亡、L.A.を支配する凶悪テロリストのもとへ。打つ手を知らぬ政府は、再び伝説のあの男スネーク(カート・ラッセル)を利用することに・・・。B級映画の金字塔と称された『ニューヨーク1997』からの15年間の沈黙を破り登場したジョン・カーペンター監督の人気シリーズ第2作。前作以上にアメリカ社会への痛烈な風刺に溢れた意欲作。なんと、制作費は前作の7倍!? (HW) | [投票(2)] |
ドラゴンスレイヤー(1981/米) | ★4 中世の暗黒時代。魔法使いウルリック(ラルフ・リチャードソン)とその弟子ガレン(ピーター・マクニコル)の住む城の下へ、近隣の国ウルランドからの使者バレリアン(ケイトリン・クラーク)がやって来た。…ウルランドはレイア山に住む火竜・ベルミスラックスの度重なる襲撃にさらされており、人々は生贄を捧げることでその怒りを鎮めているのだ…と言う。その竜退治を依頼されたウルリックであったが、魔法使いの力を疑問視する近衛兵に殺されてしまう。…残されたガレンは、主人の形見の宝石と共に旅に出る。伝説の槍・「ドラゴンスレイヤー」を求めて…。(本篇108分:日本劇場未公開作品) [more] (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] |
壁の中に誰かがいる(1992/米) | ★3 家賃を支払えず立ち退きを迫られているフールは泥棒に入ってお金を稼ごうとしていた。金貨があると言われる屋敷は異常なまでな警戒体制。なんとか中へ侵入できたものの犬に追いかけられたり、住人に殺されそうになる。しかも不気味なことに壁の中には誰かがいるようだった。13歳になったばかりの少年が異常な住人に立ち向かうサスペンス・スリラー。102分。 (ゆう) | [投票(1)] |
ニル・バイ・マウス(1997/英) | ★3 舞台は現代イギリス・サウスロンドン。無職の青年ビリー(チャーリー・クリード・マイルズ)は重度のジャンキー。母親からせびった金は全てヤクにつぎ込み…それでも足りずに姉のヴァレリー(キャシー・バーク)宅にまで盗みに入る有様だった。…ある日、妊娠中のヴァレリーは、飲んだくれの失業者である夫のレイ(レイ・ウィンストン)からひどい暴力を受けてしまい…。個性派俳優ゲイリー・オールドマンが初めてメガフォンを取った、自伝的要素の強いヒューマンドラマ。「Nil by Mouth」とは「何も口にできない」の意。(本篇120分:1997年カンヌ国際映画祭主演女優賞(キャシー・バーク)受賞作品) (ガブリエルアン・カットグラ) | [投票(1)] |
H.G.ウェルズのS.F.月世界探険(1964/英) | ★4 1964年、国連の宇宙船がついに月に到達するが、調査隊は月面で、「1899年月面着陸宣言」と書かれた土地権利書とユニオンジャックを発見する。紙面から導かれた人物・アーノルドと面会した科学者達は、彼から衝撃の事実を知った。彼は発明家のカボールが産み出した重力遮断剤カボライトを利用し、月面探検を行ったというのだ!そして月でアーノルド達が見たものとは……?H・G・ウエルズ原作のSF小説を、特撮マンレイ・ハリーハウゼンが映画化。 [more] (荒馬大介) | [投票(2)] |
真夜中の虹(1988/フィンランド) | ★5 閉山になった炭鉱の炭坑夫(トゥロ・パヤラ)が、友人に車を貰い、有り金を全部下ろして、南へ向かう。寒いのにオープンカーの幌が閉まらずたまらないほど寒い。 (バーボンボンバー) | [投票(2)] |
叫びとささやき(1972/スウェーデン) | ★5 忠告:この壮絶な命の「悲鳴と跪拝」に耐え得る精神力はおありですか? ―キン、キン、チン、キン…機械的な不協和音…スクリーンを支配するくすんだ朱色…やがてカメラは、すでに死神に憑かれたような、中年女性アグネスのやつれた蒼白の顔を映し出す。朝だ。彼女は目を覚ますと、かすれ濁った呼吸と共に涙を流し水を飲む。そして、おもむろに日記を開き、ペンを走らせる。「姉と妹が、わたしを見舞いに屋敷を訪ねてくれた…」と― [more] (muffler&silencer[消音装置]) | [投票(11)] |
寒い国から帰ったスパイ(1965/英) | ★3 英国情報部のドイツ支部は、東独の諜報機関の大物ムントのおかげで壊滅状態に陥る。ドイツ支部責任者であったリーマス(リチャード・バートン)は責任を取らされ失職し、荒れた生活を送っていた。そんな彼に東側の人間が近づき、母国を裏切って組織の情報を売らないかと持ちかける。同意したリーマスは“寒い国”(共産国圏)に亡命し、東独組織のNo.2であるフィードラー(オスカー・ウェルナー)の尋問を受ける。しかし、彼の行動は全て英国情報部が東側に仕掛けた罠だったのだ!!(111分) [more] (AONI) | [投票(2)] |
23 トゥエンティースリー(1998/独) | ★3 右翼系新聞社に勤める父と、ちょっとレフティな息子カールは対立している。そんなカールの愛読書は、内容を知った父(プレゼントしたのも彼なんだけどね)に「危険だ!」と取り上げられそうになったカルトSF「イルミナートゥス」。<陰の世界こそが真実の世界を操っている>というその物語を現実と混同した彼は、自分のコンピュータに小説に出てくるコンピュータと同じ名を付け、ハッキング道を究めていく。そして、ファンの集い「イルミナートゥス・オフ」をきっかけに立派なハッカー(しかもジャンキー)となった彼は、いつしか東西対立の諜報活動に巻き込まれ…。小説のキーとなる「23」という数字にとりつかれた青年の、実話ベースな96分。 (tredair) | [投票(2)] |
カンタベリー物語(1972/伊) | ★4 前作『デカメロン』の世界的ヒットを受けたPP・パゾリーニが、英国版「デカメロン」とも称されるチョーサーの原作を映画化したオムニバス全8編。 前作を上回るベルリン映画祭金獅子賞を獲得した。<112分/カラー/> (町田) | [投票(1)] |
ELECTRIC DRAGON 80000V(2001/日) | ★5 「何で俺を怒らせた!」「怒ったお前に会いたかったんだよ!」。電気と感応し爬虫類と心を通わせる男、竜眼寺盛尊(浅野忠信)。電気を修理し怪電波をキャッチする謎の男、雷電仏像(永瀬正敏)。常識を遥かに超える2人の闘いが今始まる!石井聰亙節炸裂、映画ジャンルぶち壊しの爆音轟くロック映画。モノクロ55分。 (HW) | [投票(4)] |
ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア) | ★5 2002年アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、2001年カンヌ国際映画祭脚本賞など、12カ国で17の賞を受賞。
1993年、内戦下の旧ユーゴ、セルビア軍とボスニア軍が膠着状態で対峙する間に「No Man's Land」と呼ばれる中間地帯があった。ある日のこと、セルビア兵1人とボスニア兵2人がこの中間地帯の壕に取り残され、しかもボスニア兵1人は倒れた体の下に仕掛けられた地雷を起爆させないため、身動き一つ取れなくなってしまう。お互いがお互いを憎しみ合いながら、状況を打破するために時には脅しあい、時には力を出し合う両者。→
[more] (むらってぃ大使) | [投票(1)] |
わたしが美しくなった100の秘密(1999/独=米) | ★3 ミネソタ州のド田舎町マウントローズには年に1度だけ住民達を熱くさせるイベントがあった。それは「全米究極の美少女コンテスト」の地方予選大会である。今年も例年通りの大盛況。死化粧のアルバイトに精を出す貧乏が染みついた美少女アンバー(カースティン・ダンスト)やミスコン一家に育ったベッキー(デニース・リチャーズ)ら9名が参加を決めていた。しかしコンテストを前に奇怪な事件が少女達を襲い、その背後には様々な大人たちの陰謀、そして男たちの影が見え隠れしていた。やがてコンテストは思わぬ悲喜劇を引き起こし、収拾のつかない地獄絵を繰り広げていく。 (tacsas) | [投票(1)] |
ブーメラン(1992/米) | ★3 シャントレス化粧品の副社長マーカス(エディ=マーフィ)は特に会社のコマーシャル面で実力を持っていたが、名うてのプレイボーイでもあった。いい女と見かけるとすぐに声をかけ、ベッド・インまで持っていくのだが、本当に完璧な女性を求めていた。そんな時にレディ・エロイーズ社による会社の買収に絡み、彼の上司としてジャクリーンという魅惑的な女性がやってくる。早速彼女に声をかけ、首尾良くベッド・インしたマーカスだが、思いもしないことに彼女にのめり込んでしまう。仕事も手に付かない彼を彼の部下のアンジェラ(ハル=ベリー)が心配するのだが… (甘崎庵) | [投票(1)] |