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町田さんのあらすじ: 更新順

★5野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970/日)「俺達はヒマなんだ!」 無軌道な青春を謳歌する不良少年グループ”ペリカンクラブ”(メンバーはガニ新=藤竜也、C子=梶芽衣子、タキ=地井武男、ジロー=夏、デボ=前野の5人)は、新興宗教・正教学会の幹部の元愛人という謎の女・アサ子(范文雀)の持ち込んだ情報を元に綿密に練られた「お布施強奪計画」を実行に移す。 藤田敏八の第四回監督作品で、長谷部安春と藤田が交替で監督を務めた大人気シリーズの二作目。原作は船知慧「破れても突っ込め」。 <84分/カラー/スコープ>[投票]
★4壁あつき部屋(1956/日)巣鴨プリズン服役中のBC級戦犯の面々、上官浜田(小沢)の命で土民を殺害した山下(三島)、やはり上官の命で米人俘虜を虐待した通訳官横田(浜田)、朝鮮人というだけで罪を押し付けられた許(伊藤)、神経衰弱の川西(信)、九州弁の木村(下元)、事勿れ主義者の西村(三井)らは何時来るとも定かでない釈放の日を待ち石割の強制労働に勤しんでいた。そんなある日、浜田への憎しみと犯した罪への後悔から、思い詰めた山下が脱走を図り失敗するという事件が起こる。山下から事情を聞いた横田は左翼活動家の弟(内田)の奨めでそれを手記として雑誌に掲載するが、これが波紋を起こすことになる。 <松竹=新鋭プロ/110分/白黒/スタンダード> [more][投票]
★4非情の町(1961/米=独=スイス)1960年夏、ドイツの田舎街で美しい富豪の娘カレン(クリスチーネ・カウフマン)が4人のGIに輪姦されるという事件が起きた。起訴された4人を弁護するために派遣されたのは敏腕弁護士ギャレット少佐(カーク・ダグラス)。十分な状況証拠が揃い被疑者らも罪を認めるこの事件、求刑通りの死刑は確実かと思われたが、街の人々の悪意や弱みを巧みに操作するギャレットの手腕で状況は次第に逆転しはじめる。 [more][投票]
★3夜明け前(1953/日)“木曽路はすべて山の中である”―京と江戸を結ぶ木曽山街道馬籠(まごめ)宿に本陣(*参勤交代などで大名小名が停泊する宿)を構える青山吉左衛門が嫡男・半蔵(滝沢修)の半生を通して、幕末から明治維新の歴史を描いた島崎藤村の長大な原作を吉村公三郎・新藤兼人の近代映画協会コンビが映画化。<近代映画協会=劇団民芸/142分/白黒/スタンダード>[投票]
★3ハワイの若大将(1962/日)田沼雄一(加山)、通称若大将は由緒正しきスキヤキの老舗「田能久」の長男で、名門京南大学ヨット部のキャプテンだ。そしてイキナリ化粧品会社のOL澄ちゃんの操縦するボートが雄一&江口(二瓶)のヨットに突っ込んで行く。で激突。ヨット壊れる。雄一はヨットの修理費捻出の為のパー券買占めを条件に青大将の入部を許可する。しかし青大将は試験でのカンニングがばれ、雄一を道連れに停学処分を喰らったことからキッパリと日本に見切りを付けハワイに渡り行方を眩ましてしまう。青大将の父親(三井)に息子の捜索を依頼された雄一は単身ハワイに上陸する。待っていたのは気難しいト全さん。しかも!金の入ったバッグを紛失してしまう。 殆ど余暇みたいなシリーズ第四作。<東宝/94分/カラー/スコープ>[投票]
★4三十六人の乗客(1957/日)都内で凶悪なピストル強盗が起こった頃、ベテラン刑事志村喬の娘婿で同じく刑事の小泉博は他人を疑う仕事に嫌気が挿し情婦淡路恵子とともにお忍びの草津スキー旅行へと出掛けていた。婿と情婦の関係を知る娘思いの志村は強盗事件捜査にの側ら二人の乗り込んだスキーバスを突き止めるが、同じバスに強盗犯人が乗り込んだ可能性があることを知らされ戦慄する。乗客は全部で36人、この内の誰かが犯人だ! 有馬頼義の代表短編の初映画化作品。監督は杉江敏男。 <東宝/95分/モノクロ/スタンダード>[投票]
★4ゲンと不動明王(1961/日)長野県の山村のお寺に生まれたいたずら坊主ゲンはおっちゃん(=お父さん:千秋)が新しい嫁さん(乙羽)を貰うに中って隣村の商店に奉公に出されることになる。ゲンは仲の良い妹と別れるのはとても辛かったけど、和尚様(笠)からぴかぴかの学生服を貰って気分を取り直し隣村に行くことを決心する。でもやっぱり苛められるのであった。すっかり拗ねてしまったゲンの前に大好きな不動明王(三船)が現れる。 稲垣浩監督による児童映画。特撮は円谷英二。<東宝/102分/白黒(一部モノカラー)/スコープ>[投票]
★3暴れ豪右衛門(1966/日)戦国中期の加賀。4代目朝倉孝景(平田)の支配を嫌い武士階級に対する徹底抗戦を主張する加賀七党の一、信夫(しのぶ)の豪右衛門(三船敏郎)とその妻・小笹(乙羽)の元に朝倉の人質となっていた弟・弥籐太(佐藤)と隼人(田村)が帰参する。兄を敬愛する弥籐太が村の鼻抓み者・あやめ(大空)の尻を追いかける一方、兄の独裁を嫌う隼人は梓姫(星)を想う余り朝倉の姦計に落ち込んでゆく。 一向一揆の民主革命的性格を強調した稲垣浩監督の歴史スペクタクル。監督のかつての盟友・阪東妻三郎の四男・田村亮のデビュー作に当る。<100分/B&W/スコープ>[投票(1)]
★3社長紳士録(1964/日)大正製紙の新社長に就任した小泉礼太郎(森繁)は、猿丸部長(三木)、富岡営業部長(加東)と連れ立ってナイトクラブパピヨンに赴くが、此処でハメを外し椅子獲りゲームに参加、椅子から落ちて腰を痛めてしまう。無理して出勤した翌日、南国澱粉からの契約破棄という追い討ちを受け礼太郎は遂に入院する羽目になったが、泣きたいのは社長秘書の原田(小林)も一緒で、彼は恋人房代(司)との結婚式の仲人を礼太郎に頼んでいたのであった。結婚式はまたもや延期せざるを得ない。 松林宗恵が監督した東宝社長シリーズ第25作。<95分/カラー/スコ−プ>[投票]
★4その場所に女ありて(1962/日)矢田律子(司葉子)は銀座の小さな広告会社に勤めている。美人で聡明で仕事は勿論出来、麻雀も男顔負けの腕だ。律子は仕事や男や金のことなどで悩んでいる同僚(大塚、水野、原、柳川ら)や姉(森光子)らを尻目に、老舗製薬会社が売り出す新薬の広告権を巡って、大手ライバル社のヤリ手社員坂田(宝田)と水面下の戦いを繰り広げていた。一方、制作室ではベテランデザイナーの坪内(浜村)、若手倉田(山崎)らが其々不穏な動きを見せ始める。 鈴木英夫の代表作の一つで1963年サンパウロ映画祭審査員特別賞受賞作。<東宝/95分/カラー/スコープ>[投票]
★3丑三つの村(1983/日)日中戦争の最中の昭和13年5月21日、岡山県苫田郡で起きた日本近代史上最悪の虐殺事件『津山三十人殺し』に取材、犯人・都井睦雄(といむつお・22)の孤独な人間像に迫った西村望の原作を、日活ロマンポルノの鬼才田中登が映画化。肺病病みの都井青年を古尾谷雅人が演じている。 <松竹富士/106分/カラー/スコープ>[投票]
★2炎の城(1960/日)戦国時代、瀬戸内海沿岸のとある国。この地方を治める王見の城に明国に留学していた若君・正人(大川)が帰ってくる。城では正人の伯父に当る師景(大河内)が城主勝正を毒殺しその妻・時子(高峰)を娶って独裁権力を振るっていた。父の無念と虐げられる領民の苦しみを噛み締めた正人は狂人を装って機会を覗う。 東宝黒澤の『蜘蛛巣城』に倣い四大悲劇「ハムレット」を戦国時代に置き換えた加藤泰監督作品。<98分/カラー/スコープ>[投票]
★4あすなろ物語(1955/日)井上靖の自伝的小説を黒澤明が脚色、彼の助監督であった堀川弘通が初監督した文芸作品。内気な少年・梶鮎太(久保賢・鹿島信哉・久保明)の成長を、彼が出遭った三人の女性−冴子(岡田茉莉子)・雪枝(根岸明美)・玲子(久我美子)−との心の交流を軸として描き出す。<東宝/白黒/スタンダード>[投票]
★3爛(1962/日)若手実業家浅井(田宮二郎)の妾となった元ホステスの増子(若尾文子)は、都内の安アパートに囲われて酒に麻雀に爛れきった生活を送っている。ある日増子を浅井の本妻柳子(藤原礼子)が尋ねてくる。増子は留守だと白を切って神経質そうな柳子を蔑んだ目で覗き込んだ。浅井が柳子と離婚したのはそれから間もなくのことだ。二人は小奇麗な新居に移るがそこへ今度は増子の姪の栄子が押しかけてくる。田舎の親が勧める政略的な結婚が厭で家を出たのだそうだ。増子は栄子の爛入にようやく手に入れた妻の座の危機を感じとった。 徳田秋声の原作を新藤兼人が現代に置き換え脚色、増村保造が監督した愛憎ドラマ。<大映/88分/白黒/スコープ>[投票]
★5大悪党(1968/日)上京して洋裁学校に通う太田芳子(緑魔子)は、ボウリング場で知り合った安井(佐藤慶)というやくざ上がりの男に睡眠薬を飲まされ体を奪われた挙げ句、そのときの写真をネタに恐喝・監禁される。芳子は写真の返還と解放を条件に安井が連れて来た人気歌謡歌手・島輝男(倉石)に抱かれるが、安井はその様子を今度は16ミリフィルムに納めていた。安井に500万の金を要求された島のマネージャー(内田)は事の露見を恐れ、どんな汚い仕事でも引き受けるという若手敏腕弁護士・徳田仁平(田宮二郎)に相談を持ちかける。 円山雅也の『悪徳弁護士』を大映の増村保造が映画化。<白黒/スコープ>[投票]
★3縞の背広の親分衆(1961/日)理由在ってブラジルに高飛びしていた昔気質のやくざ守野圭助(森繁)が20年ぶりに帰国した。守野は以前代貸しを務めていた大島組を尋ねるが世話になった大親分は既に亡く未亡人となった後妻のおしま(淡島)がひとり彼を迎えた。組は道路設計士となった長男良一(田浦)が組の守り神「大狸様」の取り壊しを進めていたり、長女万里子(団)が家出して花屋を経営していたり、それを博徒スモーキージョー(フランキー)が追いかけていたり、と転々バラバラの危機的状態。その上建設庁の悪役人が建設費の水増し請求を目論み新興やくざ組織(有島)をけしかけて来たもんでいよいよ大変。<東京映画(東宝)/91分/カラー/スコープ> [more][投票]
★4猫と鰹節 ある詐話師の物語(1961/日)白髪の老紳士が現代競争社会に於いて成功する秘訣と男女の性についてレクチャーする。 口先三寸でコローリと大金をせしめる天才詐話師の白神善六(森繁)と仲間四人(三木のり平・千葉信男・森川信・ミッキー・カーティス)は上阪したての農夫(西村)やバーの美人マダム(草笛光子)を相手に今日も仕事の真っ最中。スケベな白神は辛抱溜まらずカモであったマダムにちょっかいを出すがこれが後々まで尾を引いて空前絶後の大計画が持ち上がる。 関西の刑事が書いた原作(「東京駅より」)を脚色、堀川弘通が監督した娯楽作。 <東宝/104分/カラー/スコープ>[投票]
★5乾いた花(1964/日)やくざの村木(池部)が三年ぶりに喫った娑婆の空気はたいして美味くなかった。倦怠感だけが彼にぴったりと寄り添っていた。そんな彼に変化をもたらしたのは賭場に現れた一人の少女であった。冴子(加賀)と名乗るその少女は有金全部を接ぎ込んでまるで何かに乾いているようだった。その謎的な魅力に惹かれた村木は、彼女の相棒となって夜の街を疾走するが、その後部座席に得体の知れぬ不安が乗り込んで来たのはそれから間もなくのことだった。 石原慎太郎の原作を篠田正浩が共同脚色、監督した松竹ヌーベルバーグの代表作の一つ。 <松竹/白黒/スコープ>[投票]
★2呪いの館 血を吸う眼(1971/日)富士見湖畔の中学校で美術教師をしている柏木秋子(藤田みどり)は、少女時代に見た恐ろしい夢の影響から抜け出せず奇妙な「眼」のある画ばかり描いていた。秋子は妹の夏子(江美早苗)と二人暮らしで、力仕事は近所のボートハウスに勤める久作(高品格)に手伝って貰っていた。また秋子には佐伯(高橋長英)という婚約者がいて彼は優秀な青年医師であった。ある日、久作の元に突如として棺桶が届けられる。中は空で性質の悪い悪戯に過ぎないと思われたが、これを境に不可解な事件が続発する。久作の性格は変貌し、佐伯の病院には全身から血液の抜かれた患者が運び込まれた。秋子は少女時代の悪夢が現実化したようだと戦慄する。 [more][投票]
★3はなれ瞽女おりん(1977/日)瞽女(ごぜ=盲目の女旅芸人)の掟を破って色に溺れ「はなれ瞽女」となったおりん(岩下)は、芸を売り時に身を鬻ぎながら各地を遍歴するうち、無口で気のやさしい大男・平太郎(原田)と運命的な出遭いを果す。二人は兄妹として清い関係のまま、幸福な漂白を続けていたが、平太郎がやくざとの喧嘩で投獄されたことをきっかけに事態は急速に悪化していく。 大正年間に実際に起こった事件を材に水上勉が執筆した代表的中篇を篠田正浩が豪華スタッフを集め映画化。<東宝/カラー/スコープ>[投票]