A | ★5 | 野良犬(1949/日) | 個人的に好きな黒澤映画ベスト3に入る傑作。何という熱さだろう。滝のように汗を流す刑事の情熱は鬼気迫るものがある。そして夏という季節が持つ暑さをこれでもか!と教えてくれる。今の邦画やTVも頑張ってこれくらいの刑事ドラマを作って欲しいよ。 | 投票(2) |
A | ★5 | 羅生門(1950/日) | 特別、難しいという感じはしなかった。この構成を色んな人が真似をしたくなるのもわかる気がする。こんな展開だと絶対に最後まで目が離せなくなる。大雨の迫力、役者の芝居の迫力、木漏れ日と三船敏郎の汗。天晴れ。 | 投票(1) |
A | ★5 | 生きる(1952/日) | 人間の生き甲斐という大きなテーマに黒澤が見事に答えた。本当に生きる意味を見い出せたら、夕焼け空がとびきり美しく見えるのかな。志村喬の大熱演、脚本や構成の巧さには舌を巻く。俺も死ぬ前に生きたい。 | 投票(1) |
A | ★5 | 七人の侍(1954/日) | この面白さ・楽しさ・カッコよさは衝撃的。役者の芝居や野武士との壮絶な戦いには恐ろしいまでの迫力がある。ちょっと長いけど、それ以外には何の文句も思い付かない。侍七人のキャラクターも全員魅力的。これほど「映画を見た」気分にさせられる作品はそう無い。 | 投票(1) |
A | ★5 | 蜘蛛巣城(1957/日) | セリフは何言ってんのかわからないけど、それでも面白いのはどういうわけか。さすがは黒澤明。能を思わせる役者の動き、無数に飛び交う弓矢、そして驚愕のラスト。すごい。 | 投票(2) |
A | ★5 | 隠し砦の三悪人(1958/日) | アクション娯楽活劇映画として最高に楽しい一本。そしてシビれるほどの興奮を感じさせてくれる。ハラハラドキドキのストーリー展開、強欲な百姓達のコミカルなやり取り、痛快無比なアクションシーン。時代劇が嫌いな人に見せてやりたい。 | 投票(1) |
A | ★5 | 悪い奴ほどよく眠る(1960/日) | 娯楽映画でこの重いテーマ、爽快さがかなり薄いのは残念。よって後半より前半の方が面白い。しかし正義の叫びがこの映画から確かに聞こえてくる。世の中、これでいいのか?そんな事を真剣に考えさせてくれる映画でもある。 | 投票(4) |
A | ★5 | 用心棒(1961/日) | エンターテインメント映画の教科書的作品。三船敏郎を筆頭とする役者陣とそれぞれのキャラクターの魅力、痛快なストーリー、宮川一夫の撮影、黒澤の演出、どれも第一級の出来映え。ついでにスタコラと退散する藤田進が最高。 | 投票(2) |
A | ★5 | 椿三十郎(1962/日) | 笑える場面がかなり多かったのは意外。能天気親子と三十郎の対比、出てくる度に笑いを誘う小林桂樹、ほとんどコメディ映画では?もちろんアクションシーンのカッコよさと壮絶さは言うに及ばず。もう最強に面白い。ただただ面白い.... | 投票(4) |
A | ★5 | 天国と地獄(1963/日) | 好きな黒澤映画ベスト1はこれかもしれない。こんな凄い映画、二度と作れないのでは?和製サスペンス映画の大傑作。前半の室内劇での緊張感が特急こだまの中で頂点に達する。あのシーンは異常なほど大興奮した。後半の追跡劇も負けていない。この緊張感と興奮と面白さは「本物」だと思う。 | 投票(2) |
A | ★5 | 赤ひげ(1965/日) | 何から何まで良く出来すぎている。この完成度にはちょっと驚き。ふと、ここまで出来てて良いの?とさえ思った。それぞれのエピソードに色んなタイプの人間が出てくるけど、みんなホントに人間臭くて深みがある。人の内面の描写が巧すぎる。 | 投票(4) |
A | ★4 | まあだだよ(1993/日) | 過去の黒澤映画と比べてしまうけど、それでもつまらないという気はほとんどしなかった。ネコ騒動で少しダレるけど、爽快で気持ちの良い映画に変わりは無い。あんな先生の元で育った生徒は幸せだったろうし、あんな生徒が居てくれた先生もまた幸せだったろう。 | 投票(1) |
B | ★4 | 乱(1985/日) | 昔の黒澤時代劇には圧倒的な迫力と興奮があったけど、この映画には圧倒的な映像美がある。どのシーンも目を見張るほど美しい。しかも金がかかってるのが良く分かる。合戦シーンもすごい。まぁちょっと長くて退屈した部分はあったけど。 | 投票 |
B | ★4 | 夢(1990/日) | 黒澤明監督の「夢の映像展」。見る人をかなり選んでしまう映画。実際、退屈でかったるい部分はある。でも自分はのんびりと監督の「夢」を傍観させていただきました。本来、夢の分析などナンセンスなのかも。 | 投票 |
B | ★4 | どん底(1957/日) | どん底、と言うだけあって、あの長屋のボロボロ加減はちょっとすごい。加えて多彩な役者陣が、それぞれ魅力的な一面を持ったキャラを好演。個人的には左ト全が最もいい味出してたと思う。あまり悲惨な感じがしないのも良い。 | 投票(2) |
B | ★4 | 生きものの記録(1955/日) | 三船敏郎、かなり頑張った芝居をしていたのが印象的。老人に振り回される家族の方々も気の毒だけど、原爆に対する恐怖心に呑み込まれてしまったあの老人もまた、可哀想な人だった。こんな世の中でのほほんと暮らしてる自分は、果たして正常なのか.... | 投票 |
B | ★3 | 影武者(1980/日) | 好き嫌いが分かれそうな黒澤映画。仲代達矢より勝新太郎の方が良かったのか、その辺は良くわからない。壮大なスケールと映像美には圧倒されそうだったけど、最後の戦闘シーンが少し「?」だった。後味があまり良くない。 | 投票 |
B | ★3 | どですかでん(1970/日) | 色んなタイプのキャラクターが出てくるけど、中には「うげっ、やだなぁ」と感じる人もチラホラ...。痛いエピソードも多い。おかげでこの映画の世界は少し入りづらかった。不思議な色彩が印象的。奇妙な作品だけど、妙に記憶に残る。 | 投票(1) |
C | ★3 | 八月の狂詩曲(1991/日) | 同じく原爆を題材にした『生きものの記録』の方が面白かった。相変わらず画が美しくて素晴らしいのに、それ以外でハッとさせられる場面があまりに少ない。おまけに少し退屈でもあった。リチャード・ギアは一体何だったの? | 投票 |