★4 | 嵐が丘(1939/米) | 興趣が最後迄とぎれない。練れたホンと、ホンを忠実に画に移し(映し)撮ったワイラーの実力だ。ただオリビエもオベロンもピンと来なく、むしろ憔悴したフィッツジェラルド(妹)が良かった。格差のある社会は無くならず、この物語はこれからも作られて行くのだろう。 | [投票] |
★3 | ドント・ブリーズ(2016/米) | B級のようでB級でない・・が、やはりB級。死んだ人間が死んでいないとか、感覚が鋭いのに人が横に居ても分からないとか、辻褄が合っているようで合っていない。全体的に悪趣味だ。撮影は悪くない(陽が町に沈むシーンとか)。家族のシーンもよかった。3.5点。 | [投票] |
★3 | 港を離れる小舟(1895/仏) | 最初のボートフレームインのダイナミックさを撮りたかったのだろう。それは上手く撮れたが、それだけで終わってしまった。すべて演出だろうが、見送り役母親2人は気乗りしないのか、ロクにボートを見ていないようだ。後半、ボートも前に進んでいない。 | [投票] |
★3 | 写真会議委員の上陸(1895/仏) | 本作は「工場の出口」と同じ構成。だが、「工場」の方は人々の生活迄も窺い知ることが出来そうであるが、本作は、委員という1つの公のレッテルを貼られた画一的な人々であるので、私にとっては面白みに欠ける。 | [投票(1)] |
★5 | 水をかけられた撒水夫(1895/仏) | 随分と昔観て、それ以来忘れられない一作(類似品もよく観たが)。そうかリュミエールだったんだ。演出が甘いと思うが、今でこそ言える事で、最初これを観たら爆笑、そして永く忘れられない事は、間違いなし。 | [投票] |
★4 | 百万長者と結婚する方法(1953/米) | 素直な佳い作品。モンローのあの甘ったるい声!が主役はバコール。シネマスコープのゆったりした風景が気分転換に。プライベート・ファッション・ショーは、我々貧乏人には及びもつかない。でもこんな物語も‘町の1つのシーン’なのでしょうね。ニューヨーク! | [投票] |
★4 | 汚名(1946/米) | グラントは頑張ったが、心の動揺を表現する難しいシーンでつまずいた。バーグマンは合格。むしろ人間臭さを素直に出せたレインズが心に残る。ヒッチコックはいつも通り上手いが、もう少しテンポを。むしろ脚本の良さが目立った。「誤解させるんだ」―には拍手。 | [投票] |
★3 | 天国からのエール(2011/日) | タイトルで総てが分かりそうな作品だが、実話なのでよしとする。こんな映画(いや、失礼!)でも気を抜かない、安定感のある阿部に好感が持てる。ミムラは私はファンだが、ちょっと彼女とイメージが違うような気がした。でも何でもこなす彼女もいい。 | [投票] |
★4 | 壁の破壊(1895/仏) | 本作も面白く、何回も繰り返し観てしまった。煙、壁はもちろんだが、飛び散った壁の破片の動きが一番面白いかも。 | [投票(1)] |
★3 | 赤ん坊の食事(1895/仏) | 赤ん坊の笑顔は本当に可愛い。本作でも横を向いてニコッとする所も有り、もうたまらない。普通食事中は、なかなか食べないわ、汚すわ、ひっくり返すわ等々、親は全く大変で、この子は何というおりこうさんだと、感心した。余程機嫌のよい時に撮ったのだろう。 | [投票(1)] |
★4 | カード遊び(1895/仏) | 「さてさて」「おっ、それでいいのかな」「そうか!」「これはどうかな?」「そうきたか」。そんな声が聞こえて来そうな、給仕の表情が楽しい。演出と分かっていても、観ているこちらまでも思わず笑顔になる。 | [投票] |
★5 | 戦ふ兵隊(1939/日) | 武漢三鎮攻略戦は当該戦争中でも最重要戦闘だが、兵士たちには関係ない。一歩一歩前進していくのみだ。しかし、古関の哀切音楽、そしてこの題でこの内容では(落差に笑ってしまう)、上映禁止処分もやむを得ない。が処分こそ栄誉と思うべきだろう。 | [投票] |
★4 | 蟻の兵隊(2005/日) | 作品完成度はどうかなと思うが、それを越える告発事実だ。胸くそ悪いその事実。日本陸軍の汚点の1つだ。出て来ない張本人澄田の言い訳を聞きたかった。短絡だろうが、陸大首席卒業の彼は単に自分の命が惜しかっただけの事だろう。 | [投票] |
★4 | 列車の到着(1895/仏) | やはり構図だろう。映画の最初期にこんな迫力のある(と言っても今では見慣れた)シーンが撮られたということが凄い。リュミエールの芸術的センス、才能に驚かされる。最初から(エジソンと違って)こういう人に育てられたのは映画にとって幸せだった。 | [投票(2)] |
★5 | リュミエール工場の出口(1895/仏) | 人の最大の関心事の1つは人だ。知らない人を見ると誰もが問う―どんな人?性格は?仕事は?年収は?家族は? 30秒強ながら、1人1人どんな人かなと思って見ていると、何度繰り返しても、見飽きない。 | [投票(2)] |
★3 | イコライザー(2014/米) | 新ヒーロー誕生。筋肉男はもう要らない。老人と海、ドン・キホーテ、見えない人間 次は94作目。几帳面さとか16、9秒はもっとアピールすべき。原ドラマはこれ程大きな話ではない?だからか後半は尻すぼみ。マートン、クロエ17才、おっさんはもちろんgoodだ。 | [投票] |
★4 | あの頃、君を追いかけた(2011/台湾) | 初恋は成就するか、なんて高校時代に話題になったが、本作はその答えは勿論、何故か迄をも答えている。私は―映画の答えも有りかなぁ、でも色々あるからなぁ―と考えていると、答えなんかどうでもよくなって、あの頃がただただ無性に懐かしくなった。 | [投票] |
★4 | 日本の悲劇 自由の声(1946/日) | 冒頭から‘支配階級が’というので共産系かと思ったが、転向とか「労組は・・・協力した」の話も有り、それだけではないらしい。人民が人民がと連呼しているので、製作者としては‘人民系’と呼んで欲しいようだ。 [review] | [投票] |
★4 | ブルースチール(1990/米) | このストーリーならB級に堕ちる所を、監督の力で見応えのある1作になった。前半は音楽が、後半は意表を付いたホンと演出が作品を引っ張った。あごひげと目が心に残るロン。‘絶叫女’とは思えない落ち着いた警官役のジェイミーは、最後の方では凄みさえ見せた。 | [投票] |
★4 | アニーよ銃をとれ(1950/米) | 素晴しい邦題、そして、これが原題か。gunってアレ?だったらgets だろう。違うならAnnie!とでもすべきかと。それは兎も角、歌は「ショーほど素敵な〜」は有名だが、「銃で男は手に入らない」(又またgun)が最高だ。楽しいだけだが、ミュージカルはそれが1番。 | [投票] |