★5 | 第七天国(1927/米) | キーワードは‘向上心’。一番下(の更に下。‘下水掃除人’なんてホントにいるの)から2人共が這い上がって来たということ。愛は人を強くする。逆境を跳ね返す彼女のそのシーンには思わず拍手した。ラストは完璧。やはり名作だ。 | [投票] |
★3 | ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年(2015/日) | そこそこ強い男。もっと強ければ、もっと弱ければ別の人生になっていた。満足はしていないが納得している人生だと、強がりでなく言い切る辰吉。そこが救いか。というより、幸福な人生じゃないか。 | [投票(1)] |
★5 | ヴァリエテ(1925/独) | 目がコワい。アルティネリがマリーを盗み見る目、マリーが後ろから斜め見する目、人々が嘲り笑う目、そして主人公名優ヤニングス扮するハラーの圧倒的な怒りの目。言葉は、セリフは全く必要がない。 | [投票(1)] |
★3 | シビル・ウォー キャプテン・アメリカ(2016/米) | 長い。ストーリーがいやに真面目っぽい話で悪くないし、CGも凄いので、何とか無理に観てしまうが・・・それにしても長い。スパイダーマンを出す必要はあったか?そこが評価の分かれ目かな?次回も長いのだろうな。 | [投票] |
★4 | キング・オブ・キングス(1927/米) | 聖書を目で見える形にした事は大きい。しかも分かりやすい。キリストを身近にしたという意味で、映像の力を示す力作だと思う。無声なので演技は大仰だが、マグダラのマリア(J・ローガン)が素晴らしい。派手から質素への移り変わりも見事だった。 | [投票(1)] |
★4 | チャンプ(1931/米) | ‘バカな子ほど、親は可愛い’というが、‘バカな親ほど、子は大好きだ’といえるのかも。うちはそうです。 | [投票] |
★4 | 大砂塵(1954/米) | テーマ曲をバックに男と女。特に女の5年間の生き様を語るシーンが心に迫る。破綻なくかっちりした構成。ただ女の愛憎劇の色合いが濃くなった時点で、映画としては小さくまとまってしまった感じがする。 [review] | [投票] |
★3 | アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015/米) | マーベル体験2作目。こういう敵出現の物語は、さして新しい話ではない。滅びの美学で説明しようともしているが、そういう観念的な考え方が最近少なく、本作は良い。ただ発端がぼんやりしており、よく分からない。でもCGが凄く、どんどん行っちゃうけどね。 | [投票] |
★4 | ミルドレッド・ピアース(1945/米) | 事件の真相という謎で観客を引っ張って行くが、興味はもう1つある。17歳で結婚した世間知らずの若奥さんが、世間に翻弄され、もまれていく。彼女はどうなっていくのか?という興味だ。顔つきが段々と変わっていくJ.クロフォードが見事でした。 | [投票(1)] |
★5 | 或る夜の出来事(1934/米) | 褒め言葉しかない。キャプラは前年の‘一日だけの淑女’と比べ、画面構成、間、アップの減少etc格段に良くなった。が、何より脚本が冴えていた。「お腹がすいたよ」「気のせいさ」なんて気の利いたセリフも多くの映画で使われているが、たぶんその嚆矢なのだろう。 | [投票(1)] |
★3 | ロシュフォールの恋人たち(1967/仏) | ‘仏語は愛を囁くための言葉’というから、愛の歌はシャンソンが一番似合うのかもしれない。本作はそんな歌が一杯詰まっているが・・90分位で良かったのではと、実は私もシェルブール派です。出て来るコンチェルト3番も、シェルブールのテーマに似ている。 | [投票] |
★4 | ニキータ(1990/仏) | ニキータはニキータであって類似品がどれだけあろうがニキータにはなり得ない。それはこの女主人公のキャラで持っているからだ。スパイ世界に今迄無なかったキャラ。最後の仕事の雑さ、?というラストだが、このキャラだから許そうか。男は絶対許すと思う。 | [投票(1)] |
★3 | ゼロの未来(2013/英=ルーマニア=仏=米) | 分析というか、数式で証明するPC画面の描写がすこぶる面白い。色々な探求ファクター(真理、恋、ゼロ・・・)をばらまいているが、その証明(?)も物語も中途半端なのが残念。僕のアパートから見える夕陽が今日もきれいです。そういゃあ、空は出てきたかな? | [投票] |
★4 | ガリヴァー旅行記(1939/米) | ‘自家薬籠中の物にする’という言葉があるが、本作はまさにそれ。こんな話だっけ?と再読したが、愛なんてこれっぽっちも出て来はしない。でもさすが、ディズニー。人間が人間である限り、愛は不滅。ディズニーも不滅なんだろうなとふと思った。 | [投票] |
★4 | バラバ(1961/伊=米) | 物語が分かりやすくて面白い。そしてよく分からない内に「ハイ、キリスト信者になりました」ではないのも、良い。殉教というのは、希望を思い出す為にある、という言葉は信者でない私にも説得力があった。 | [投票] |
★3 | アベンジャーズ(2012/米) | マーベル素人の私は、最初に‘絶対悪’が出て来たので、単なる善と悪との闘いかと、期待しなかったが、そこそこ楽しめた。とても分りやすい脚本。高度な兵器があるかと思えば、殴り合いもあり、人間、いやヒーローも最後は体力と痛感しました。 | [投票] |
★3 | 若草物語(1933/米) | とてもやさしい映画。音楽も優しい(巨匠マックス・スタイナー)。劇のシーン、フェンシングシーン等は映像の方がはるかに良かろう。一方、人物描写はジョーに偏り過ぎ(主人公なので仕方ないが)で、他の3人は影が薄くなってしまった。 | [投票] |
★3 | 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009/香港=仏) | アイディア満載。そのアイディアとスタイリッシュで見せる。しかし、物語としては弱い。殺し屋の家族が絡んでくるのは面白いし、好きだ。でも、銃撃戦もある程度見ると、私は疲れます。 | [投票] |
★4 | 清須会議(2013/日) | 三谷は色んな状況下で、各人の人間臭さをあぶり出すのが上手い。セリフも生きている。劇作家としての円熟・・とは褒め過ぎか。ただ全体を見た場合、勝家が主人公のはずが段々と秀吉に移っており、ゴチャゴチャした。特にラストは勝家が脇になり、すっきりしない。 | [投票] |
★3 | 真昼の用心棒(1966/伊) | 音楽がいい。マカロニウェスタン主題曲のベスト10だろう。‘くすぐり’の面白さは兄役がすべて持って行き、主人公ネロの影が薄いというアンバランス。酒場の緊迫感、園遊会の鞭捌きシーンはルチオの力を示すも、全体にきれいにまとめすぎ、面白みを欠いた。 | [投票] |