巴さんのコメント: 点数順
その男、凶暴につき(1989/日) | あの‘昭和の爆弾’中上健次は、これを初めて観た時、たまらなく嫉妬を感じたという。時は1989年=平成元年、ここから、‘平成の爆弾’北野武は映画を絨毯爆撃=アジテーションし始める。 [review] | [投票(10)] | |
クイック&デッド(1995/米) | 最後にバカは勝つ [review] | [投票(9)] | |
M★A★S★H(1970/米) | 戦争映画「なのに」ではなく戦争映画「だから」こそ、あえて悪ふざけ遊んでみせるアルトマン流ダンディズム [review] | [投票(8)] | |
さよなら子供たち(1987/独=仏) | 無力ゆえの強さ [review] | [投票(8)] | |
ショーガール(1995/米) | 相変わらず薄っぺらい人間描写のポール・バーホーベン。でも、その軽薄さが真実のときだってある。 | [投票(8)] | |
連弾(2000/日) | 家庭(home)的ではないが、しかし、家(house)的な親子の映画。そして、あらゆる場所に竹中直人が・・・・・・!? [review] | [投票(7)] | |
グエムル 漢江の怪物(2006/韓国) | 「人間がばんばん死んでく超おもしろ怪獣映画!!!」を狡猾に装った、意外とまじめな9.11以降の反アメリカ=反国家映画 [review] | [投票(6)] | |
救命士(1999/米) | BGMはヴァン・モリソン、真っ赤なサイレンを点けながら「病んだ街」ニューヨークを疾走する真っ白い救急車。顔面真っ青の二コラス・ケイジは呟く、「シラフじゃやっていられない」と。 [review] | [投票(6)] | |
リトル・ダンサー(2000/英) | 自由奔放でわがままで身勝手で気分屋―つまり「男の子」であるビリー。何かを売り渡したわけではなく、何かを諦めたわけでもない、ただ自分の素直な感情と音楽に誘われるままに踊りつづけた「男の子映画」の超傑作!!! [review] | [投票(6)] | |
ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク) | 「作りたいものがある」という安っぽい少女趣味じゃなく、「作らなくてはいけないものがある」というアーティスト・エゴ。ビョークの音楽もそうだが、イージーな「商品」を量産するクリエーターに牙をむき出す、悪意の塊のような「作品」だ。 | [投票(6)] | |
バットマン(1989/米) | ジャック・ニコルソンの乾いた笑い―「ひゃっひゃっひゃっ!」―が、笑えないほど滑稽で、笑うしかないほど悲惨。かつて「アンチ・ヒーロー」を演じたことがある名優だからこそ、こなせた仕事=役だ。 | [投票(6)] | |
シャンドライの恋(1998/伊) | 世界の攻撃的MF(ムービー・ファンタジスタ)ベルナルド・ベルトルッチ、老いてなお鋭し。「ベルトルッチは全盛期を過ぎた」「もうベルトルッチは終わった」―そんなことを時々耳にする。笑わせるな。終わったのは「お前」だ。 [review] | [投票(6)] | |
エイリアン2(1986/米) | 『エイリアン』シリーズは「続き物」じゃない [review] | [投票(6)] | |
3−4X10月(1990/日) | 『HANA−BI』以降の北野映画が「商品」だとすれば、それ以前は「作品」だった。その中でも『3−4X10月』は、異様なほど抽象的で、最も純度の高い「作品」である。 [review] | [投票(6)] | |
ロスト・ハイウェイ(1997/米) | 「ロスト・ハイウェイ」を時速200kmで突っ走ったデヴィット・リンチは、この後「ストレイト・ストーリー」を時速8kmでのらりくらり。まさに狂気と狂喜の爆走人生! | [投票(6)] | |
スターシップ・トゥルーパーズ(1997/米) | 人間の内面なんか描こうとしても無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!とポール・バーホーベン言ってます。大賛成! | [投票(6)] | |
乱れ雲(1967/日) | そもそも愛し合ってはいけない男と女の、身を焦がすどころか、焼き付くしてしまわんばかりの恋狂い。そこに楔を打ち込み、「信じれば願いは叶う」などという幻想を断ち切る残酷。生粋の運命論者、静かなる革命家、成瀬の悲恋映画。当然のように傑作。 | [投票(5)] | |
ゴーストワールド(2000/米) | あらゆる男に対して斜に構え、自分のことにしか興味がない、そのくせ寂しがり屋の少女イニード。大大大っ嫌いな女のタイプだし、彼女にするならもちろんレベッカ!!!・・・なんだけど、この胸を締め付けられるような切なさって一体何よ? [review] | [投票(5)] | |
オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン) | 小動物のような瞳のペネロペ・クルスにメロメロのデレデレ・・・なのは置いといて、名前からして偉そうな監督アレハンドロ・アメナバール(!)の卓越した小手先テクニックが作り出す「俺だけの小宇宙」。 [review] | [投票(5)] | |
マーズ・アタック!(1996/米) | あっけらかんと地球をぶっ壊したくせに、あっけらかんと地球を救うSF(サイコーに・フザケタ)映画。しかも、無駄に豪華なキャスト(しかもミスキャストだろ、これ!)で、ディテイルを無駄に凝りまくるバートン。アンタ、サイコーよ!!! [review] | [投票(5)] |