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[コメント] 宮本から君へ(2019/日)
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★4したり顔の他者の理解、介入を拒絶する「聖域」の「愛(と便宜的に呼ばれるもの)」を描いて究極的。新井英樹の世界の住人には異様な「筋」が通っている。共感できない、理解できない、でもそこには汚濁が突如聖性に変換される瞬間があって、その時いつも僕は立ち竦む。狼狽える。心がかき乱される。そういう得体のしれない「動揺」を与えてくれるものは、そうそうない。 [review] (DSCH)[投票(2)]
★5すごいダサい映画のまま終わるか、すごいかっこいい映画に至るまでいくか。 [review] (deenity)[投票(1)]
★4見ているほうもメンタルをガリガリ削られるような苛烈さ。恋愛映画でありながら幸福感やキラキラ感が絶無で驚く。クライマックスの喧嘩もあまりにエグい内容で爽快感とは程遠いが、全編をこれほどまでの過剰さで貫き通したことには感嘆する。 (太陽と戦慄)[投票(1)]
★4振り切れたヤケッパチの明るさが『仁義の墓場』の対極を思わせ、アカルサハ滅ビノスガタの感強し。トイレ流す前のウンコまで見れる蒼井優の岡田茉莉子系列のツンデレ芸はもう腹一杯。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★5私が見た近作の日本映画の中でも、本作はちょっと頭抜けている(そんなに沢山見ているわけでもないので、口幅ったいですが)。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
★3アパート、オフィス、喫茶店、住宅街 etc。こんなに所かまわず大声でがなりたてる男と女(の映画)をみたことがない。二人の距離から程よい“あいだ”というものが消滅している。“あいだ”とは世間だ。真利子哲也は二人を「世間」から切り離しどんどん純化する。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
★4こういう絶叫系キャラクターは好きじゃないし、そもそも池松壮亮君も蒼井優さんも苦手なタイプの役者だったのに。 [review] (K-Flex)[投票]
★4冒頭階段のシーン。あー、ここ知ってるってなった。 [review] (ぱーこ)[投票(3)]
★4男っていつまでもガキだなあ、、なんてホント思えます。この年になっても。 [review] (セント)[投票(3)]
★4怒鳴り合う熱演というのは、映画の場合通常暑苦しいだけで逆に白けることが多いが、細かい演出(例えば財布をわざわざひっくり返して硬貨をバラバラ出す、雷が鳴り土砂降りなのに傘も差さない浜辺、病室で椅子を置く音の強調等)も含めて徹底し、ある一定の基準値を超えると不思議に面白くなる。つまり『曽根崎心中』等の後期増村を演出は目指している。 (赤い戦車)[投票(1)]
★4新時代・令和になぜこの映画?と思いつつ、作中にみなぎるエネルギーと人と人の不器用なまでのぶつかり合いに魅せられる。いろんな意味で「痛い」作品だが、どんなろくでなしにも優しさがある人間愛に満ち溢れた作品。 (ぶんちょう)[投票]
★5不条理という名の条理。なぜ今、新井英樹や岡崎京子といった90年代サブカル漫画が実写化されるのか問題。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(6)]
★5唾液と愛液と血液が一体となって奔流を成す、正直な欲望が真っ当に勝負を決定する世界の住人たちに痺れる。蒼井優はあるいは演技者となってベストの熱演ではないか。彼女の最高の部分と、最低の部分を味わえる傑作だ。愚直な主人公を演ずる池松壮亮らとのセックスの神聖さと下衆さの側面ごとに酔える多面性も、この猥雑にして愛おしい世界の歯車だ。 (水那岐)[投票(3)]
★4男が女と対するとき苦悩し煩悶する局面が釣瓶打ちにやってくる。そこから逃げることなく腹の底から声を振り絞り忸怩たる思いを呑み込んで宮本は突き抜ける。迎合的な楽天性皆無の表層時代へのアンチテーゼ。無双の領域に到達した蒼井優のマイルストーン。 (けにろん)[投票(6)]