[コメント] 異人たちとの夏(1988/日)
両親が健在なうちに見なければならない映画。でなきゃ、涙でスクリーンは見れないし、想い出が溢れ出てストーリーを追えなくなるだろう。空中浮揚で減点1。
私の両親は老いたとはいえ未だ健在です。既に家庭を持った私は、親孝行のつもりなのだろうか最近時々会う両親に対し「妙に優しくなった」気がする。若い頃には理解出来なかった彼等の私に対する愛情が、自分が親になって始めて理解できたのだ。よくある話しではあるが・・・。
私に甘えてくる子供をみていると、ふと思うことがある。私にもこんな時期があったなと・・・出来ればもう一度でいいから、あの頃に戻って親に甘えてみたいなと・・・。
誰しもこんな願望を持ったことがあるだろう。そしてもし、本作品のように現実になったとしたら、それは何物にも代え難いプレゼントのはずだ。 いい年していったい何を言ってるんだと思われるかも知れないが、自分が郷愁に浸り甘えたいのも事実なのだが、私はそれ以上に老いた両親の若い頃の姿を見てみたいのです。 精気溢れ、私のことを追いまわしていた元気な姿を見てみたいのです。
親にはいつまでも超えられない存在であって欲しい、「妙に優しくなった」のは本当は親孝行なんかではなく、ただ「老い」に対しての「同情」なのだという事をよく自覚しているからなのだろう・・・・・・。
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