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セントさんのコメント: 投票数順

★3刑務所の中(2002/日)意外と画面が平板だなあ。刑務所の中は思ったより平和なんですといった逆説のペーソスに視点を置いているが、コミックならまだしも映画なんだから、淡々と描いてそこから何かを掘り出そうとしたら、シャープな演出とカメラの切り回しが必須だ。何か安易だったなあ。[投票]
★5SWEET SIXTEEN(2002/英=独=スペイン)痛い。きつい。どうやって生きろと言うんだろう。16歳。人生の本質分かっても何かを信じたいよ。それを家族に求めるのはごく自然だよね。その何かがなければ人間生きられない。「大人は分かってくれない」以来の衝撃作。秀作。[投票]
★4暗い日曜日(1999/独=ハンガリー)半分ずつの愛情で我慢できるんだろうか。男2・女1のこの関係がよく均衡が保たれたなあと。僕だったら無理。素朴な青年が後半ナチの将校に。あんなに変貌しちゃうんだね。時代性もよく出てました。[投票]
★4壬生義士伝(2002/日)「たそがれ清兵衛」とやはり比較しちゃうよね。舞台設定がよく似てるからね。実に丁寧に作った映画です。最初と最後の設定、うまいね。実に、感動しちゃいました。こういう映画は映画館で見たいね。 [投票]
★4コンフェッション(2002/米=カナダ=独)クルーニー初監督、快調。上手いよ。感心した。こういう話好きなんだ。ロックウェルもよかったけど、クルーニーとJ・ロバーツ脇役なのにうまい。光ってる。この作品の厚みをつけたね。色も年代で分けてあって、それもいい色彩だったなあ。 秀作。 [review][投票]
★3メルシィ!人生(2000/仏)映画を見ている間は結構面白かったよ。いかにもフランス風上品そうなコメディー。 でも、これで人生を考えるとか、感じるとか、感謝の気持ちになるなんていうのは無理だね。映画館を出る前から、もうこの映画のこと忘れかけてる、そんな感じがします。 [投票]
★2ブロンドと柩の謎(2001/カナダ=独=英)結局、主題が解らない。作る理由は何だったんだろう。愛の映画でもないしね。展開もひとひねり足りない。ダンストに色香もないのも原因。映画って、観客との融合性って必要だよね。そうでないと、私たちも見る理由がない。うーん、困った映画です。[投票]
★4鏡の女たち(2002/日=仏)欧で「戦場のピアニスト」、日本で本作。作られるべくして作られた秀作。原爆が生命だけでなく、派生的に知らず知らずの内に人格にまで影響を及ぼしていた。救いがないのは仕方ないんだよね。音楽、美術、撮影、すべて日本映画の最高水準。 [review][投票]
★3巌流島 GANRYUJIMA(2003/日)宮本武蔵の裏推理もの。面白いパロディー推理なんだよね。金かかってないのと、本木の豪快演技が貧弱なのを除けば、結構楽しめる。田村淳が儲け役。脇役をコメディアンでまとめたのはただの促進策?[投票]
★5クジラの島の少女(2002/ニュージーランド=独)人間が海から発生し、発達した生き物だという単純なことを純粋に感得した。画面全体が、ものすごいエネルギーを帯びていて、ある意味では自然との一体化を映画館で初体験した感覚にうなった。稀有なみずみずしい文明論映画とも取れる。 [review][投票]
★5過去のない男(2002/フィンランド=独=仏)まず豊穣な色彩に驚く。きれいだ。全編油絵だね。その感覚が豊かだから、へなちょこ小屋の室内まで愛の高級レストランと見違う。人間の営みの、何て自由で生き生きとしていることか。 [review][投票]
★4肉体の悪魔(1971/英)西洋人が食べ物以外にも日本人と根本的に異種な人類だと認識した最初の体験。[投票]
★4ジョニー・イングリッシュ(2003/英)メチャ面白いです。イギリスの風格というのか、ギャグ満載だが気品がある。これをエスプリというのかもしれない。007より数段上です(女優を除けば)。金を出してよかったと思えた久々の映画。[投票]
★4一人息子(1936/日)トーキー第一作らしい。小津のショットは既にこの時出来ている。東京物語の原型ともいえるストーリー展開も興味深いが、日本全体が生活が苦しい感がよく分かる。でも、人々が、みんなまっすぐだよ。 現代がいかに病魔に毒されているかがよく分かる。秀作ですなあ。 [投票]
★4猫と庄造と二人のをんな(1956/日)やはり驚きなのは香川の思い切りの捨て身の挑戦。ヘアースタイルといい、無粋な下着姿といい、硬めの肉体に見える彼女にとっては必至のパッチであったろう、それがよく分かる。 [review][投票]
★3ブーベの恋人(1963/仏=伊)戦火の下でのパルチザンとの恋愛。しかし、その危うい運命を悟っていたのか、男は女に愛を求めない。いい話なのに演出にキレがないのと、J・チャキリスがダサく狂わしい恋愛ドラマにならない。残念。C・Cだけが可愛く美しく燃えている。 [投票]
★4星降る夜のリストランテ(1998/仏=伊)スコラは「ル・バル」でダンスによるグランドホテルを演出したが、今回も同じ方式でレストランによるそれぞれの人生を謳い上げる。始まりがあり、高揚があり、静けさがあり、終りがある。 [review][投票]
★4ブラック・ダイヤモンド(2003/米)結構楽しめちゃいました。スピード感が持続していてなかなかのもの。甘いところは結構あるものの、サービス精神旺盛で、J・リーの映画は初めてですが、最初からあっと言わせる所多く、私は満足。[投票]
★4シャーロット・グレイ(2001/英=独=豪)ただ、のほほんと人生を送る人もいれば、グレイのように真実の人生を知り、生きてゆく人もいる。その違いはやはり人との出逢いなんだよね。一瞬、一瞬に命を賭けて自由を守ろうとした人たち。それは現代に生きる私たちへの愛という名の贈り物である。 [review][投票]
★3幻の女(1944/米)原作をだいぶ変えちゃって、倒徐ものにしたね。その分サスペンスにはなったが、原作の心理的、どんでん返しがなくなり平板になっちゃった。迫力、ワクワク、怖さ、スリルがないままエンド。主役の女性が断然きれいなのが救い。[投票]