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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★4白昼の通り魔(1966/日)全編に亘って素晴らしい緊張感。それはカメラワークとカッティングによるものというよりはアクターズ・ディレクションによるものだ。田村孟も流石と唸らされる。小山明子も素晴らしいが、やはり佐藤慶に尽きる。[投票(1)]
★3宮本武蔵(1954/日)もとよりアカデミー賞なんて作品の良し悪しとは全く無関係の賞だが、それにしてもこの映画がアカデミー外国語映画賞を受賞したという事実には首をかしげる。ただ、本シリーズ三部作の中で一番風格があるのは確かだが。 [review][投票(1)]
★4巴里の屋根の下(1930/仏)感覚が実に新しい。トーキー出発点の映画とは到底思えない。その音の使い方は今見ても新鮮な驚きに満ちている。また、巴里の屋根の煙突、白壁、沢山の窓、粗い舗装の路等々美術・装置の人間的なこと!この映画の画面的な見所はなんと云ってもラザール・メールソンが作り上げた美術・装置だろう。[投票(1)]
★4アーカディン 秘密調査報告書(1955/仏=スペイン)ダイアローグとモノローグの区別がつかないぐらい、或いは誰が喋っているのか判らないぐらいの本当に饒舌な映画。ミシャ・オウアのノミのサーカスのシーンは圧倒的な素晴らしさ。しかしオーソン・ウェルズは本質的にドラマ−悲劇−しか作れなかったということがはっきり判る。 [投票(1)]
★4裸足の伯爵夫人(1954/米)例えば「このような構成は今では新鮮みを欠く」という物言いこそ、ありきたりだ。これは全くもって映画的な構成を持った映画なのだと思う。このマンキーウィッツとジャック・カーディフの造型こそハリウッド1950年代の最高水準を示した演出だ。そしてエドモンド・オブライエンの怪演![投票(1)]
★4ピロスマニ(1969/露)絵画的。余りに絵画的がゆえ殆ど「映画」を思わせないぐらいだ。この甘美な映像は淡々とした演出と相まって私をぐでんぐでんに酔っぱらわせてくれた。しかしこの画面も紛れもなく「映画」なのだ。傑作。[投票(1)]
★5皆殺しの天使(1962/メキシコ)何が起こるか判らない、従って何が起こっても不思議ではない。これこそ映画の世界だろう。 [review][投票(1)]
★5お早よう(1959/日)素晴らしい。全てが素晴らしい。何を記せばいいのだろう。言葉を失ってしまう。一つだけ。久我美子の脚に決定的に感動した。[投票(1)]
★2キャッツ&ドッグス(2001/米)冒頭のチェイスとドタバタのシーンなんて縦構図の画面奥をきめ細かく演出したもので好感が持てたのだが、エージェントごっこが始まると薄ら寒い。お話が漫画だとか猫の描き方が非道いとかは私にはどうでも良いのだが、演出の生真面目さが設定の荒唐無稽さと合っていないのだろう。決定的に。[投票(1)]
★4フロント・ページ(1974/米)ビリー・ワイルダーらしい少々頭でっかちなコメディー。しかしレモンマッソーも上手いと思う。またこの頃のスーザン・サランドンは可愛いらしかった。『ヒズ・ガール・フライデー』と比較しないこと。 [review][投票(1)]
★3マラソンマン(1976/米)ニューヨーク、パリ、ボリビアのコントラストが良い。全編に亘ってコンラッド・L・ホールらしい陰翳深い画面が緊張感を高めている。 [review][投票(1)]
★3ファール・プレイ(1978/米)もうちょっとちゃんとやって欲しかったなぁ。最後までヒッチコックでいって欲しかった。コリン・ヒギンズの演出は甘過ぎる。しかしカーチェイス・シーンで登場する日本人観光客が良いアクセントになっている。良い意味でも悪い意味でも。[投票(1)]
★2グリーン・ベレー(1968/米)どういう視点から見ても面白くない。印象的な科白「自由を勝ち取る為に戦うのだ」という科白はかつて『アラモ』でも強調されて用いられている。[投票(1)]
★3大列車強盗(1973/米)バート・ケネディによるスプーフ・ウェスタン。結構単調な話しの運びで、このまま終わるのか?と思わせて最後のどんでん返しとあいなるわけだが、なんかこう物足りない。 [review][投票(1)]
★4ヌーヴェルヴァーグ(1990/スイス=仏)スイス・レマン湖畔の邸宅。何度も繰り返す滑るような横へのトラック移動の美しさ。これは実にしっとりしたゴダールだ。アラン・ドロンの存在感も素晴らしい。また、庭師に度々警句を吐かせるところなんかが相変わらず格好いい。「この草は私がいなくても草だろうか」なんてゴダール映画だからこそ様になる。[投票(1)]
★3ガンヒルの決斗(1959/米)まず冒頭数分の台詞の無い張りつめた雰囲気がいい。アール・ホリマンブライアン・ハットンが、馬車に乗るネイティブの美女を認める場面。ゾクゾクする出だしだ。 [review][投票(1)]
★4ハートブルー(1991/米)いい。やっぱりキャスリン・ビグローにはアクション演出の才能がある。このパトリック・スウェイジの悪役造型はちょっと凄い。情け無い演出もあるにはあるが、アクションシーンは悉く上々の出来で飽きさせない。 [投票(1)]
★4ブラックレイン(1989/米)このリドリー・スコットには『エイリアン』や『ブレードランナー』ほどのカリスマ性は無い。しかし、この異様なケレン味は「映画」の演出だ。例えば道頓堀のシーンの妖しい光を見るとリドリー・スコットが芸術家であることを再認識する。 [review][投票(1)]
★3キッチン(1989/日)森田芳光は独創的だった。緑色の夜。路面電車を使った異化効果。新人だった川原亜矢子は辿々しいが雰囲気は悪くない。そして橋爪功。彼はいつでも素晴らしいが、こゝでも巧い巧い。しかし、森田であればこのような極端に登場人物の少ないホームドラマよりも『の・ようなもの』のような群像劇を撮ってほしい。[投票(1)]
★3僕らはみんな生きている(1993/日)なかなか良くやっている。悪くはないと思う。「映画らしさ」を感じることのできる部分だって無くはない。でもこれはビデオを見ればいいと思ってしまった。映画館で映写機の光で映画を見ながら「これはビデオで見ればいい」と思ってしまうのは寂しいことだ。[投票(1)]