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disjunctiveさんのコメント: 点数順

★3トゥモロー・ワールド(2006/米)いささか循環的になってしまう長回しよりも、車のドアに蹴られてゴロゴロ転がってゆくような直線の運動が気持ちよい。[投票]
★3ラフ(2006/日)われわれは、まさみの競泳水着に引っかき回されつつも、まさみを超えて行かねばならぬ。[投票]
★3山椒大夫(1954/日)インテリ受けな私有財産制批判を越えて、ちゃんと物語しちゃうあたりが健気というか、語り手として身をわきまえているように思う。[投票]
★3日本沈没(2006/日)石坂浩二のソーリっ振り、狩猟民族を気取る癖に、研究室に牛乳を置いて健康をアピールするトヨエツ、もはや国宝級のレベルに達した國村隼のカワイイ小役人演技。その素晴らしい大人たちの小芝居を無慈悲に破壊尽くす、草なぎの魔法のような空間移動。[投票]
★3戦国野郎(1963/日)何だよ〜、星由里子も水野久美もなびきやがって、くそっ、くそっ! 加山の莫迦たれ! 佐藤允の安心感もこの悔しさを中和できず。[投票]
★3硫黄島からの手紙(2006/米)ヘタレが漢となった、ひと春の物語。それとは別に獅童かわいいよ獅童。[投票]
★3ゼロの焦点(1961/日)加藤嘉が社長なんて合わないなあと思ってたら、やっぱりおそろしいことに。加藤嘉虐待映画の最高峰『砂の器』の前哨戦である。[投票]
★3卍(2006/日)不二子と秋桜子が体を張るほどに、何もしない野村宏伸が浮上してしまういつもの井口昇印。荒川良々はやりすぎだが、『恋する幼虫』を思い出すと泣けるではないか。[投票]
★3あおげば尊し(2005/日)伊藤大翔を蔑むテリーの息子の眼差しが、まあ艶っぽいこと。開拓されたくない趣味が開拓されそうだわい、とドキドキしつつ、ネクロフォリアは早くカウンセラー送りにせんかい、とこれまたドキドキするのだった。[投票]
★3続・悪名(1961/日)ファーストカットでいきなりフンドシを大写しする割に、今回の勝新はあまり脱がない。代わりに、妊娠発覚時の田宮二郎が織りなす器用な顔面操作技術にいたく感嘆する。[投票]
★3点と線(1958/日)愛らしい加藤嘉(=俺)のいぢけ顔や南広のブルジョワ怨み節が、けっきょくは、山形勲と志村喬の大人な雰囲気に飲まれてしまって、世知辛い。願わくば、我が輩もドンペリの似合う男になって、高峰三枝子をプンプンさせてみたいものである。[投票]
★3クラッシュ(2005/米=独)天使の話の「おお、伏線を仕込んでおるな」感でゆったりと構えるのだったが、いざ伏線が爆発すると、サンドラの妨害にも負けず、身体が勝手にペーニャの大げさなわななき顔にうっとりしてしまって、口惜しい。あと、テレンス・ハワード=俺な。[投票]
★3男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972/日)米倉斉加年もとらや軍団もマンガ演技で興ざめをするのであるが、そんなけたたましい中にあって、さくらと博の抑制されたはにかみが、もう恥ずかしくて恥ずかしくて辛抱たまらん。[投票]
★2重力ピエロ(2009/日)小日向文世がカツラをまとい、渡部篤郎がニヒルに笑えばそこは異世界。この大人たちがマンガであることを徹底するからこそ、加瀬亮と岡田将生の不毛なダイコン畑に色彩が添えられるのである。 [review][投票(2)]
★2監督・ばんざい!(2007/日)プロットの配列を細かに乗り継ぐ奇妙に世俗的なバランス感覚が訴えるのは、壊れたことの自棄と愉悦よりも、何をやっても壊れない自負と哀しみ。 [review][投票(1)]
★2戦争と人間 第3部・完結編(1973/日)俺の伍代財閥は何処に行った!? 心のオアシス、滝沢修&加藤嘉をひたすら頼りにノモンハンを堪え忍ぶ三時間。芦田と三國が健在ならば敗戦どころか太陽の赤色巨星化も乗り切れると思うが、高橋悦史だけはどうにかしろよ、と切に願ってやまない。[投票(1)]
★2ハロルドとモード 少年は虹を渡る(1971/米)貴種流離譚の性的ロールプレイがイメクラ的想像力の貧困ゆえに、俗世間への哄笑を俗世間そのものへ収斂するように思う。逆におかんやチャールズ・タイナー叔父らは、記号であり続けようとする実に人間らしい仕草によって、記号の軛から逸脱している。[投票]
★2星を追う子ども(2011/日)肥大化した無意識のナルシシズムが、一人称を避ける自然主義の自我に目覚める。丸裸にされた自意識は、心理の間隙を恐れるかのように、事件の羅列を早漏のような尺で切り取り続ける。[投票]
★2ヤッターマン(2008/日)担保ある愛が観察に価しない。ドロンジョにはボヤッキーの、ボヤッキーにはトンズラーの好意がある。トンズラーは自分のことが大好きだ(たぶん)。したがってもっとも悲痛なのはドロンジョに執着するドクロベーなのだが、ここにはフォローがない。 [review][投票]
★2東京湾炎上(1975/日)おたおたする丹波を放置して、対策本部でひげ剃りに興じる鈴木瑞穂の不気味な余裕に、おやぢ力の違いが見えるのである。DVD特典は「中野昭慶、爆発を語る」――最悪である。[投票]