★5 | 甘い生活(1960/伊=仏) | 大衆はメディアの扇動に踊り、上流階級は退廃に沈む。そしてマルチェッロはとどかない夢にただ苛立つ。神なき繁栄。茶番の日々。バブル時代、私は学生でしたがまさにこんな感じでした。 | [投票(2)] |
★3 | 四畳半襖の裏張り(1973/日) | 襖の裏張りにされるような(反古のような)B級ポルノという意味の題名なのに、妙にクソ真面目。近代日本の歩みと重ね合わすのもとってつけたようだ。もっと下らない話を観たかったが。 | [投票(1)] |
★4 | 妻よ薔薇のやうに(1935/日) | 結婚を控えた娘が「正しい夫婦のあり方」を探して、家に帰ってこない父を訪ねる。そして夫婦における愚かさの必須を知る。千葉早智子が今の日本人よりモダンでかしこく見えるのはなぜ? | [投票(1)] |
★5 | ガントレット(1977/米) | 斜に構えない愚直さが素晴らしい。荒っぽい風土を背景に銃弾乱れ飛ぶが、愛と正義をカウボーイのホラ話的語り口で説くかなり純情な話。イーストウッドの潔癖さがよくでている。 | [投票(5)] |
★3 | アウトロー(1976/米) | 怨恨を含んだ流浪のガンマン、というイーストウッドがよくやる役。しかし結晶化するには到らなかった。同じ南北戦争における南軍ゲリラの話ならアン・リーの『楽園をください』の方がいいと思う。 | [投票] |