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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★3雲がちぎれる時(1961/日)有馬稲子のやさぐれ感がモグリの看護婦になり玄関先を掃除する辺りで地味に炸裂するのが凄いのだが、彼女が佐田啓二を遠ざける女心がもうひとつ伝わってこないし、収束はさらによく判らない。 [review][投票]
★2斑女(1961/日)銀座ホステスの噂話を週刊誌に書き散らかした風俗小説の映画化の類。女たちを眺める山村聰の上から目線に冷笑が感じられ、これではコメディにも何にもならない。ダッコちゃん人形は良かった、あれはコピー商品作っている訳ね。[投票]
★2ザ・ロード(2009/米)ひたすら退屈なジュブナイル版聖書物語。せめて老人や盗人との邂逅に「ゴドー」や「勝負の終わり」をちらとでも思い出す位のことはしてもいいのではないのだろうか。善意だらけのニック・ケイヴにも幻滅。[投票]
★3爆音(1939/日)少年兵勧誘のあざとさに眼を瞑れば愉しめる田園コメディ。小杉勇ドングリ坊やが畦道を自転車二人乗りで歌うたいながら走る辺りに醸し出される多幸感はとてもいいものだ。 [review][投票]
★3風と女と旅鴉(1958/日)おっ母さんの墓参りのために村八分の生まれ故郷へ舞い戻る錦之助。この秀逸な設定は焦点を結ばず、感情の行き場は霧散したまま。 [review][投票]
★3痴人の愛(1967/日)安田道代にナオミは無理。どうせ裸が吹き替えなら他に誰かいなかったのだろうか。プラント連写のギャグや村瀬幸子の戯画化、巧みなラストなど印象深く、小沢昭一の変態さん万歳はいい味なのに。[投票]
★4下町(1957/日)千葉泰樹によるナルセ世界、しっとりした佳作。ナルセ好き必見。綿密に比較すれば独自のものが浮上するだろう。 [review][投票]
★3悪女の季節(1958/日)ネタはキートン系のスラップスティックだろう。ホンも俳優もいいのに、渋谷演出は何故か鈍重で編集も緩慢。 [review][投票]
★4限りなき前進(1937/日)もうひとつの小津の傑作。過激派の子供たちはデパートを占拠するに至るが、彼等を軽く受け流す「95銭」轟夕起子と「ルンペン(!)」江川宇礼雄のほうが過激に見える。 [review][投票]
★3裸の町(1948/米)セミ・ドキュメンタリーと云うより普通のユーモア刑事ものだし、オールロケと云っても殆ど室内、何で有名なのかよく判らん。ウィリアムズバーク橋の捕物でやっと溜飲が下がった。[投票]
★4孤島の太陽(1968/日)出ずっぱりの樫山文枝さんを堪能。内容は期待薄だったのだが、嬉しいことに良作。日本の風土病等について蒙を啓かされた。 [review][投票]
★4少年期(1951/日)疎開先で虐められた都会人を描いて徹底的。こういうことあったんだろうなあという戦争裏面史。 [review][投票]
★4人間に賭けるな(1964/日)渡辺美佐子の水際立った姉御振りを堪能する一篇。内腿の刺青に眩暈を覚える。 [review][投票]
★3遅すぎた涙(1949/米)自己正当化の巧みなリザベス・スコットの造形凄まじく印象的。犯罪映画の型通りに展開するのは惜しい。別の何かが観たかった。[投票]
★3過去を逃れて(1947/米)メキシコうろつく序盤の回想までは素晴らしいのに、そこからはゴチャゴチャ千鳥足で『失楽園』未満のありがちな詠嘆に向かうばかり。小賢しいラストは嫌い。[投票]
★3ローラ殺人事件(1944/米)「あっと驚く仕掛け」には確かにあっと驚くのだが、だからどうという訳でもなく型通りで弾けない。 [review][投票]
★2扉の影の秘密(1948/米)宿屋で化粧鏡に向かうジョーン・ベネットのショットが極上。しかし凄いのは何とここだけ。 [review][投票]
★3桃色の馬に乗れ(1947/米)主人公がイキがるだけの駄目男という変化球の見処が判らないし、異郷の描写も物足りない。ただラストは素晴らしい。 [review][投票]
★4沖縄の民(1956/日)対馬丸事件の記録として貴重。この期に及んでなおエロに走る西村晃とバイオレンスな安倍徹の性は天晴としか云いようがない。 [review][投票]
★3東京の恋人(1952/日)本筋はユルいが森繁・清川のバカ社長夫婦が傑作。社長シリーズより面白い。 [review][投票]