「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
ナム太郎のコメント |
彼岸花(1958/日) | 当時の観客が想像した「小津のカラー作品」のイメージを壊すことを意識したかのような、過度な華やかさが印象に残る。大きな柱である佐分利信の父親像が受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれそうな作品。 [review] | [投票(4)] | |
浮草物語(1934/日) | サイレント期の大傑作。小津が数ある自作の中からこれを『浮草』としてリメイクした理由を探りたいのならとにかくこの作品を観ればよい、観ればわかる、と、断言しておけば間違いないと言い切れるほどこの作品は「小津の映画」として完成されている。 [review] | [投票(1)] | |
浮草(1959/日) | 松竹の小津とは明らかに違うその違いが堪らなく魅力的な大傑作。 [review] | [投票(5)] | |
お早よう(1959/日) | 憎めない「おなら映画」に I LOVE YOU! [review] | [投票(7)] | |
秋日和(1960/日) | 初の小津組ながら、名だたる常連俳優達を、まさに寿司を頬張るかのごとく一気食いしてしまった岡田茉莉子の弾けんばかりの魅力。これを観ると「4番バッターは杉村さんだが、1番バッターはお嬢さんだな」と語った小津の思いがよく分かる。 [review] | [投票(7)] | |
突貫小僧(1929/日) | 一見何の変哲もなく見えるし、人さらいが題材であるにも関わらず、何とも言えぬ幸せな気分を味わうことができる不思議な映画。その柱は役者たちが披露する至芸であり、徳利が転がるショットの息を呑む素晴らしさだ。ただただ不十分すぎるフィルムが悲しい。 | [投票] | |
小早川家の秋(1961/日) | 「お客様を笑わせるのではなく、お客様が思わず知らず笑ってしまうのが落語だ」と言った噺家がいたが、そういう風情をも持ち合わす映画としての秀逸さに改めて唸った。 [review] | [投票(1)] | |
秋刀魚の味(1962/日) | 柱である父娘(笠智衆、岩下志麻)を描くため、東野英治郎、杉村春子という全幅の信頼を寄せる2人を使ってもう1組の父娘を描くという残酷なまでの、そして見事なまでの対比の映画。 [review] | [投票(3)] |