★5 | 徒然なる日記。移り変わる季節、鎌倉の森、湘南の海、4人の女たちの思い。人の死から始まり人の死で終わる物語なのに、なぜか観た後に残る爽快感。それは各人の配役の妙と是枝マジックのお陰。すずが3姉妹に馴染んでいく過程が丁寧に描かれている。何度も見たくなる、何も起こらない作品。特に夏帆がいい。 [review] (IN4MATION) | [投票(3)] |
★5 | 父性の記憶。母性の痕跡。それは、懐かしさと煩わしさとして常につきまとう。良きにつけ悪しきにつけ、その呪縛こそが人が生きている証しなのだ。ときに、人はその記憶や痕跡を安らぎの寄る辺として希求し、一方で、自力では解凍できないその束縛にあがき悩む。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★5 | 姉妹間だけではなく他者との関係性の変容を「空気」だけに最大限の演出を注ぎ込んで緩やかに慈しむかのように描いた工芸品。3度の葬儀と法事が編年のメリハリを付与する構成が高度に小説的だ。想定外の4人の良さだが「穢れ」を滲み出させる大竹は弩級。 (けにろん) | [投票(7)] |
★3 | 常に是枝の映画を見続けてきた僕だが、どうも乗れなかったかなあ。今までの作品群から比べると失礼な言い方だが、少々浅いと思う。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 4姉妹の仕事、学校の挿話はTVドラマか何かで見聞きしたモノばかりで、イメージが埋没しそう。が、各々の関わり、生活、家の中のシーンになると、俄然精彩を放つ。後者を中心に脚色したホン(も是枝)が成功のモトだろう。 (KEI) | [投票(1)] |
★4 | 長澤まさみのサービスカットに引っ張られた感はあるものの、三姉妹+妹のそれぞれに魅力的な個性が発揮され、眺めているだけで眼福の2時間。悪い人が一人も出てこないが、そんな中でも緊張と緩和とをいっぺんに引き受ける大竹しのぶの存在感はやはり凄い。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★3 | 4人の存在感はスゴいが、それぞれのキャラの個性が分かるような分からんようなで、観てたというよりかは眺めてた印象。それが楽しいかどうかではなく、心地良いかどうかの問題。70/100 (たろ) | [投票] |
★5 | 小さな違いが季節の変化のようなスピードで顕在化していく。前場面と今とでは確実に誰かに変化が起こる。その酷薄さ、その切なさ。いつか梅の実は収穫されなくなるだろう。姉妹4者4様のキャラクターが実に鮮明に表現される。対話の練度、非凡な場面転換でここまで映画が仕上がる驚き。 (ジェリー) | [投票(2)] |