★5 | 画面に役所広司しか映ってなくても十分に魅せられる。黄色い自転車に乗って前庭を一周するたびに手を振る彼の表情。他の役者には絶対に真似できないと思う。免許センターでクラクション鳴らすとかウケる。都会の夜景の描写がどれもとても素晴らしいと思った。レヴューは刺さった台詞▶ [review] (IN4MATION) | [投票] |
★3 | 今回の西川美和作品はずいぶんと優しい。私は監督の一筋縄ではいかない意地悪さが好きだったのでちょと拍子抜け。役所広司さんのお芝居が魅力的なので2時間あきずに楽しめましたが、この三上という男、なんのことはないハード仕様の車寅次郎ですね。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★4 | カタギの生活者たろうとして叶わぬ短気な彼が、怺えることを知るという単線ドラマトゥルギーが西川の資質と噛み合わぬジレンマ。ブツ切りエピソード群は社会の今を照射しそうなのだが須く生半可に終わる。それでも終盤の光明の見え具合には持ってかれる。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 役所広司演じる、この三上正夫という人物の人間味にどんどん惹かれていく。次は彼の身にどんなことが起きて、それに対してどんな言動で反応するのか、ドキドキしながら見守りたくなり時間を忘れて見入ってしまう。 [review] (緑雨) | [投票(2)] |
★3 | 規律がある刑務所と、規律はあるが守られてない娑婆。すばらしき世界はどちらか。もちろん、罪人以外は用がないムショに比べれば娑婆の方がいいのだろうが、三上にとっては違う。そんなアンバランスな新しい環境を生き抜く男の姿を追うが、肝心の物語は単なる社会復帰おじさん物語。そもそも、監督がヤクザをあまり理解してない気がする。 65/100 [review] (たろ) | [投票(1)] |
★4 | 他のどの映画でも見たことがない三上正夫という人間を見ることができた。役所広司のニンと演技力もさることながら西川美和の掘り下げの深さなしにはなしえない達成。技巧に走りすぎたあざといシーンが時折見られたのが残念。スローも逆光撮影も不要。 (ジェリー) | [投票] |