「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
うたかたの戀(1936/仏) |
ダニエル・ダリューが例えばオフュルスの『輪舞』ほど美しくなくても、ボワイエが臭くても、このリトバクの演出の瑞々しさは買う。最も驚いたシーンは、ダリューが母親によって遠くへ連れ去られ自暴自棄になった皇太子が飲んだくれるパーティシーンの濃密な描写だ。 (ゑぎ) | [投票(2)] | |
何でそうなるのの疑義が敷居が崩れ制約が無効化する今の時代を逆照射するのだが、世紀のロイヤルスキャンダルのロマンティシズムが済し崩す。万感を込めた視線の交錯はオペラ観劇と宮中舞踏会という大状況下でデ・パルマチックにミニマムな心理を抽出。 (けにろん) | [投票(2)] | |
見事な視線劇。濁った視線の交換で混濁した世界をダニエル・ダリューの澄んだ瞳が浄化し裁断する。撮影編集も流麗。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |