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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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エンター・ザ・ボイド(2009/仏=独=伊)************

★3カメラ・オペレータの甚大な労苦が偲ばれるギャスパー・ノエの『あにいもうと』。大変に無茶苦茶をやっているように見えて、それがほぼ理解の範疇にほどよく収まってしまうのはこれが実験的映画だからである。「実験」とは理性の振舞いのみが存在を許される場にほかならない。きわめて合理的なPOV実験映画。 [review] (3819695)[投票(4)]
★4冒頭のクレジットが秀逸。こんなに何国語も重層的に、しかもサイケに映画の扉を開けてくれるノエはひょっとしたら心優しい人なのではあるまいか、と誤解させてくれるほど見ていてワクワクする導入部だ。 [review] (セント)[投票(2)]
★3映画とは誠実な嘘でるあるという実証。あるいは映像による強姦。そもそも、この視線の持ち主(死者)に自我は存在するのだろうか。答えは分らない、が視線はノエの強固な意志そのものであり、我々は強制的かつ巧妙に自由を剥奪されその意志のトレースを強要される。 (ぽんしゅう)[投票]
★5執拗に「愛」に言及し遡及される時間軸の彼方に現れる俯瞰的境地。完全に『アレックス』の焼き直しだが、東洋的「輪廻転生」観に依拠し精子君の頑張りまで描くノエは矢張りお茶目である。延々と揺らめくカメラが写し出す異界の都市。完膚無き圧倒的景観。 (けにろん)[投票(1)]