★5 | 人間の二面性を鋭く暴く、徹底した心情に打たれた。人物たちの思考が手に取るように判るのが嬉しい。監督の見せる、聞かせるを巧みに計算され尽くした荒業が窺える。胸内激しい葛藤、表向装う抑制、困惑を最大限に引き伸ばしてのあのラスト・・・演出勝ち! (かっきー) | [投票(1)] |
★3 | 本作を撮り切るまでに3年もかかったそうですが、その分ショットの切り替えが不自然に。無理だったのだろうけど、一気に作って欲しかった。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★3 | 笑って流そうと思いきやどうも相手は本気らしく、一気に血の気が失せていく。自分でも信じがたいような(もしくは信じたくない)感情の露呈と、一瞬で崩れるさまざまな均衡。 [review] (tredair) | [投票(5)] |
★5 | 各キャラクタの人格のなんと立体的であることか! それは現実以上に現実的ですらある。その意味で、これをリアリズムと呼ぶことはもはや適当ではない。どうすればこのような演技が、演出が生み出せるのか。カサヴェテスはぶっきらぼうに映画の魔法を連発する。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★5 | 中産階級夫婦の倦怠を一切の作劇上の仕掛けを弄さずに描き前半は戸惑うのだが、そうやって綴った会話劇が中盤以降にいきなり転がり出す。映画が自走し出す瞬間。脳細胞は一気に覚醒し目を瞬く間も惜しい。破壊された嘗ての映画の在り方に引導を渡した衝撃作。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 場の空気が変わる瞬間に、何度もドキッとする。 (赤い戦車) | [投票(3)] |
★5 | ベルイマンの映画を落ち込むと言い、ビジネス界の甘い生活という言葉があり(訳としてどこまで正確なのか知りませんが)、
神のいない視点なのかと始めは思うが、、、そんなモンで括れるものではなかった。
(モノリス砥石) | [投票] |
★4 | 一瞬一瞬の「時」に迫るカメラ。純粋にモノクロの陰影のみで捉えられたその、刻々変化する数々の顔の微細な表情たちから、観客が逃れる余地はない。人間関係の亀裂や間隙の暗がりの上での、そこに落ち込まないために持続させられる空疎な乱痴気騒ぎ。 [review] (煽尼采) | [投票(3)] |