★5 | ノンフィクションであるところのこの作品をフィクションたらしめている部分はおそらく藤井(山田孝之)とその妻(池脇千鶴)の言動と立ち位置だろう。要介護老人を抱えた家族の疲弊と家庭崩壊の危機。一方でそうした老人を次々と手にかけてきた木村たち。法の向こう側とこっち側にいるだけなのだとラストのカットが如実に示している。巧い。 [review] (IN4MATION) | [投票(2)] |
★4 | 白石監督、真面目なんですね。無理しないで師匠の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の感じで突っ走れば良かったんです。『冷たい熱帯魚』的にしようと色気出したでしょ? [review] (Master) | [投票(1)] |
★4 | 山田孝之がハンパない。静かな迫力。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 犯人たちの極悪非道ぶりもさることながら、現代不況の縮図とも言える零細家族会社の行き詰まりに、リアルな空恐ろしさを感じる。その事に言及したリリー・フランキー演じる先生の冷めた思考が一番印象に残った。人はどこへ行こうとしているのか…そんな終わりなきループに迷い込ませる作品。 (クワドラAS) | [投票] |
★3 | いかにして人は他人の死を望むようになるか、という死刑の是非まで視野にいれたテーマ性を持ちながら、いまひとつ心に響くものがない。ピエール瀧とリリー・フランキーの蛮行はめっぽう面白いのに、観客側に被虐待者としての恐怖心が起きないのが原因。 (ぽんしゅう) | [投票(5)] |
★3 | まあ言われつくしていることだろうが、ピエール瀧とリリー・フランキーがはまり役過ぎてそれだけでお腹いっぱいな感じ。ただ、実話である凶行シーンの迫力に、フィクションである記者の私生活部分のドラマがあまりにも負けすぎで、映画としてかなりいびつ。 [review] (イリューダ) | [投票(1)] |
★3 | 老人の虐待は、褒められたことではないとはいえ、世代間の怨念がある以上、そこに嗜虐心を見出してしまうのは自然な感情である。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 皆さんのコメントが的確すぎて何を書くのも恥ずかしいのだが、山田孝之とあとの二人の演技力に落差がありすぎることや(それは観る前から想像ついたが)、どうもストーリーを追うことに精一杯な感、そして「冷たい熱帯魚」を意識しすぎている(ように見える)感じがアンバランスを生じて、見ている間ずっとすこし居心地が悪かった。 (サイモン64) | [投票(1)] |
★3 | どれほどリリー・フランキーやピエール瀧がよく演じたところで山田孝之の足元にも及ばない。それはよいのだが、このようにキャラクタの衝突をフィーチュアした作劇の場合、演技者間とキャラクタ間の力関係の齟齬が映画の輪郭をおぼろにしてしまう。が、それを好ましい余剰として積極的に楽しむ術もある。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★3 | 暴力とエロやってりゃ観客喜ぶやろなぁというニチャリ具合が垣間見えて居心地が悪い。ジャーナリズムにしてはやや弱く、やはり冷たい熱帯魚の二番煎じ感は拭えない。ピエールとリリーはキャスティングとしては逃げだが、山田孝之と池脇千鶴のタッグは良かった。 70/100 (たろ) | [投票] |
★3 | それぞれのキャラクターから、「信頼」とか「信念」のような迫力がいまひとつ感じられないので迫るものに欠ける。藤井夫妻の閉そく感も妻の独り相撲。監督の掘り下げ不足は否めない。 (jollyjoker) | [投票] |
★3 | 凶悪なふたりで成り立っている映画。主役が惜しい。 [review] (代参の男) | [投票] |
★2 | 監督としては、一般市民の心に潜む「凶悪」な心をも描きたかったはずで、であるがゆえの山田孝之であり池脇千鶴でもあったのだと思うのだが、いかんせん今の力ではそんなところまで描けようもなく、消化不良に陥った思いのみが強く残る。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★2 | 前半はストレートで面白いが犯罪者側の行動が中心に語られ始めてからつまらぬ蛇行が始まる。細緻に悪が描かれるだけ。犯罪者と、告発する側(記者)が同じ土壌を共有しているという斜め目線の皮肉だけ。迸る情熱と倫理観を見せよ。『天国と地獄』には遠い。 (ジェリー) | [投票] |
★1 | 話は面白い。主役たちも悪くない。これでもう少し、脇を固める役者を充実させて、撮影と脚本と監督あたりのスタッフ総入れ替えして一から全部撮り直したら、面白い映画になると思う。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(5)] |