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ぽんしゅうさんのあらすじ: 更新順

★3夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017/日)東京、渋谷。地方出身の美香(石橋静河)は、看護師をしながら夜はガールズバーで働いている。日々の仕事はしっかりとこなすが、漠然とした不安と孤独からいつも不機嫌そうに思いとは違う言葉を吐いてしまうのだった。建設現場の日雇い作業員・慎二(池松壮亮)もまた、まわりの世界との空白を埋めるように急に多弁になり無意味な言葉を吐き続けるくせがあった。そんな慎二は、同僚(松田龍平田中哲司ポール・マグサリン)たちと行ったガールズバーで美香と出会う。そして、次に2人が再会したのは、ある人物の葬儀の場だった。気鋭の作家最果タヒの同名詩集をもとに、東京に暮らす孤独な男女を描く青春ラブストーリー。(108分)[投票]
★4タレンタイム〜優しい歌(2009/マレーシア)多民族社会マレーシアの高校生とその家族を描く青春群像劇。ある高校で音楽コンクール“タレンタイム”の開催が決まった。イギリスとマレー系のハーフでピアノが得意なムスリムの女子生徒ムルー(パメラ・チョン)はオーディションに合格。彼女のレッスンの送迎をインド人でヒンドゥー教徒の同級生マヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)が担当することに。彼は聴覚障害者で母子家庭。胡弓で参加する中国系のカーホウ(ハワード・ホン・カーホウ)は、学業優秀で歌もギターも上手いマレー人ムスリムのハフィズ(モハマド・シャフィー・ナスウィ)がうとましい。そして、いつも明るいハフィズだが、彼の母は末期の病を抱えていた。(120分) [more][投票]
★5バンコクナイツ(2016/日=仏=タイ)タイ、バンコクの日本人向け歓楽街タニヤ通り。金にものを言わせる日本の男たちと、それをカモに群がる地方出身のタイの女たちの欲望が渦巻く街だ。そこにはポン引きのビン(伊藤仁)や“何でも屋”金城(川瀬陽太)ら日本で食い詰めた怪しげな男とたちも巣くっている。ある夜、No.1・ホステスのラック(スベンジャ・ポンコン)は、かつての恋人で元自衛官のオザワ(富田克也)と再会する。オザワもまたカンボジアPKOに参加したあと日本に居場所のなくなった男だった。土地勘を見込まれ元上官の富岡(村田進二)からラオスの不動産調査を依頼されたオザワは、ラックとともに彼女の故郷のラオス国境の地ノンカーイへ向かうのだった。(182分)[投票]
★3山口組三代目(1973/日)四国の貧しい村に生まれた田岡一雄は、幼くして両親を亡くし神戸の叔父(田中春男)に引き取られた。成長し地元の造船所に職を得た一雄(高倉健)だが、一本気な性格で上司と喧嘩し家にも居づらくなり飛び出してしまう。行くあてのない一雄は、街で再会した小学校の同級生の口利きで山口組の下部組織に身を寄せることになった。気のいい兄貴分のトヨ(田中邦衛)らから“クマ”と呼ばれ可愛がられた一雄は、やがて二代目山口登(丹波哲郎)の目にとまり舎弟頭の古川(水島道太郎)にあずけられ、政吉(遠藤辰雄)、八郎(菅原文太)兄弟ら若衆と友情を深めていくのだった。日本最大の暴力団山口組々長 田岡一雄の自伝の映画。(88分)[投票]
★2サラエヴォの銃声(2016/仏=ボスニア)第一次世界大戦のきっかけとなったサラエヴォ事件から100年。地元のホテル“ヨーロッパ”で記念式典が開かれようとしていた。フロントの女性主任(スネジャナ・ヴィドヴィッチ)は、あわただしくホテルの中を行き来し、屋上ではテレビの取材中に100年前の事件の犯人と同名の男(ムハメド・ハジョヴィッチ)が現れ、警備員はフランスのVIP(ジャック・ウェベール)の部屋を監視する。一方、ホテルの経営は行き詰っており従業員はストを計画。支配人(イズディン・バイロヴィッチ)はカジノを運営する闇の男たちを使って力ずくで阻止しようとしていた。ボスニア・ヘルツェゴビナと欧州の宿図を暗示する群像劇。ベルリン国際映画祭銀熊賞(85分)[投票]
★5脱出(1972/日)黒人との混血青年サチオ(ピート・マック・ジュニア)は、明日の朝、夢だったブラジル移住のため旅立つはずだった。ところがサチオは喧嘩になった不良外国人を殺してしてしまい、幼なじみのアキコ(フラワー・メグ)が勤めるスナックに逃げ込むことに。居合わせた週刊誌記者の白川(荒木一郎)、歌手志望の進一(林ゆたか)、大学生の高梨(原田大二郎)、そしてヒッピーのダミイ(石橋蓮司)らは、警察を出し抜いてやろうとサチオを朝までかくまいブラジル行の船に乗せることで意気投合。しかし、新たなる殺人、過激派テロ、企業恐喝と事態は思わぬ展開をみせるのだった。西村京太郎原作のサスペンス・アクション。(85分/シネスコ) [more][投票]
★4二重生活(2012/中国=仏)高層ビルとハイウェイの建設が進む中国湖北省の武漢。豪雨のなか高級スポーツカーを運転する金持ちのどら息子が若い女をひき殺した。死んだのは大学生シャオミン(チャン・ファンユアン)だった。・・・新興住宅街に住む中産階級のルージエ(ハオ・レイ)は、会社の共同経営者である夫ヨンチャオ(チン・ハオ)と保育園に通うひとり娘と幸せな日々を送っていた。ある日、ルージエは保育園に息子を通わせるママ友のサンチー(チー・シー)から、夫が若い女と浮気をしていると、悩みの相談を持ちかけられる。二つの家庭を持つ男をめぐる愛憎ミステリー。中国国内での5年間の映画製作・公開禁止を解かれたロウ・イエ監督の復帰作。(98分) [投票]
★3やさしい人(2013/仏)冬をむかえるフランスの田舎町トネール。パリの生活から逃げるようにミュージシャンのマクシム(ヴァンサン・マケーニュ)は実家に戻ってきた。アウトドア派で、ガールフレンドを連れて一人暮らしを謳歌する実家の父親(ベルナール・メネズ)とはどうも気が合わずイライラがつのる。そんな居場所のないマクシムのもとに、地元の情報紙のレポーターで駆け出しの小娘メロディ(ソレーヌ・リゴ)が取材にやってきた。忘れ去られようとしていたミュージシャンとしてのプライドをくすぐられたマキシムは、それまでのうっ憤を晴らすかのように猛然とメロディにアタックを開始するのだった。ギヨーム・ブラック監督の長編第一作。(100分)[投票]
★4一寸法師を記述する試み(1977/日)その小柄な男は一寸法師(日野利彦)と呼ばれていた。一寸法師は、巨大な裸の女優(矢口桃)の「イメージ」を手に入れた。一寸法師は、さまざまな手を使ってその女優を所有し支配しようと試みる。映画実験室人力飛行機舎の実験映画。(19分/カラー/スタンダード)[投票]
★3エリザのために(2016/ルーマニア=仏=ベルギー)89年の民主化後のルーマニアに期待して帰国した医師のロメオ(アドリアン・ティティエニ)だが、すでに50歳となったいまでも腐敗が残る祖国に嫌気がさしていた。妻との関係も冷え切りシングルマザーの英語教師と不倫を続けている。そんなロメオの唯一の望みは、高校卒業を間近に控えた娘のエリザ(マリア・ドラグシ)をイギリスの大学に留学させることだった。ところがエリザが、留学の条件である大切な卒業試験を前に暴漢に襲われてしまう。溺愛する娘が試験に失敗することを恐れたロメオは、知り合いの警察署長や試験担当官、さらには副市長を頼って、娘が留学できるように裏から手を回そうとするのだった。カンヌ国際映画祭監督賞(128分)[投票]
★53泊4日、5時の鐘(2014/日=タイ)小津安二郎も利用したという湘南の古い旅館“茅ヶ崎館”。ここの娘、理沙(堀夏子)の結婚パーティーに出席するため元同僚の真紀(杉野希妃)と後輩の花梨(小篠恵奈)が泊まりにやって来た。同じころ、旅館でアルバイトをしている大学生の知春(中崎敏)のゼミの学生たちも、合宿のためリーダーの彩子(福島珠理)に率いられ到着した。奔放であけっひろげな花梨は早速、うぶな知春にちょかいを出しからかい始める。生真面目な真紀は、そんな後輩に苛立つが、花梨は先輩を小馬鹿にして忠告を聞こうとしない。二人のそんなぎくしゃくした関係がゼミ教授(二階堂智)の登場で一変する。27歳、三澤拓哉の初監督作。(89分) [投票]
★4お嬢さん(2016/韓国)日本統治時代の朝鮮。孤児でスラム街育ちの娘スッキ(キム・テリ)は、珠子と名のり上月家の令嬢・秀子(キム・ミニ)の侍女になった。主の上月(チョ・ジヌン)は朝鮮人でありながら日本の富豪の娘と結婚し、和洋折衷の大邸宅で日本人としてふるまいながら奇妙な暮らしをしていた。秀子は自死した上月の妻の姪で、秘密クラブを主宰する春本の収集家の上月から“ある特別な教育”を受けて育ち、屋敷に幽閉されるように暮らしていた。そんな上月家の莫大な資産を狙って、藤原伯爵を名乗る朝鮮人の詐欺師(ハ・ジョンウ)が、秀子を誘惑するために秘密クラブに入会してくるのだった。原作はイギリスの官能ミステリー「荊の城」。(145分)[投票]
★4ブラインド・マッサージ(2014/中国=仏)寮で生活しながら盲人たちが働くマッサージ院の人間模様を描く群像劇。婚活に熱心だが結果が出ない院長のシャー(チン・ハオ)は、客の間で美人だと評判の新人ドゥ・ホン(メイ・ティン)が気になってしかたない。しかし、生まれつき全盲のシャーとドゥ・ホンには〈美〉の意味が分からないのだった。駆け落ち同然転がり込んできたワン(グオ・シャオトン)と恋人のコン(チャン・レイ)カップル。ワンの肉体を求めてコーが放つ色香に、若いシャオマー(ホアン・シュエン)は欲情を抑えきれず爆発寸前。見かねた同僚のチャンは、シャオマーを風俗店に連れて行きマン(ホアン・ルー)を紹介する。ベルリン映画祭銀熊(115分)[投票]
★4ドライブイン蒲生(2014/日)幼い娘を連れた沙紀(黒川芽以)が実家のドライブインに戻ってきた。沙紀は夫のDVにあい、今後の身の振り方に迷っていた。そして、すでに廃業したその店には鬱屈した思い出しか残っていなかった。酒ばかり飲み気が向いたときにしか店を開けない父(永瀬正敏)のせいで、蒲生家は近所から「バカの家」と呼ばれていた。その反発から沙紀の生活は乱れ、父と激しく対立し諍いが絶えなかった。弟の俊也(染谷将太)は姉を慕う一方で、父も嫌いではなく父からも可愛がられていた。そんな過去の思いを引きづりながら、沙紀は俊也とともに、夫(吉岡睦雄)の元へ決着をつけるために向かう。ベテラン撮影監督たむらまさきの初監督作。(89分)[投票]
★3ANTIPORNO アンチポルノ(2016/日)「ちっとも上手くいってない。でも、私のせいじゃない。そう、私は処女で売女!」 作家でアーティストとして大人気の京子(冨手麻妙)は苛立っていた。雑誌の撮影、テレビの取材、文芸誌の打ち合わせ・・・マネージャーの典子(筒井真理子)が、今日の予定を告げる。訪ねてきた取材者たちを巻き込んで、京子はサディスティックに典子にあたる。「服を脱げ!犬になれ!お前は売女になれるか!」ヒステリックな罵声が続く。と、そのとき状況が一変した・・・現実と虚構が、現在と過去が錯綜して、京子の秘密が解き明かされるのだった。日活ロマンポルノ45周年記念、園子温監督のロマンポルノ・リブートプロジェクト第四弾(78分)[投票]
★4愚行録(2016/日)週刊誌の記者田中(妻夫木聡)は、妹の光子(満島ひかり)が育児放棄で逮捕され憔悴しきっていた。田中は、現実から逃避するように、未解決のまま世間から忘れられ、すでにニュースとしての価値のなくなった一年前のエリート会社員一家の殺害事件を取材したいと編集長に申し出る。田中は殺された夫の田向 (小出恵介) の会社の同僚渡辺(眞島秀和) や、妻の友希恵 (松本若菜) の大学時代の友人宮村 (臼田あさ美)らを取材し始める。彼らの証言から浮かび上がってきたのは、普段は見えにくい日本の社会に潜む格差や階級に根ざした驕りや嫉妬の渦だった。貫井徳郎原作のミステリで石川慶監督の長編デビュー作。(120分)[投票]
★3ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム(2005/米=英)10時間にわたるボブ・ディランへのインタビューを基に構成された自伝的長編ドキュメンタリー。1941年、ミネソタ州生れ。10代から地元で歌い始めたディランは、大学を中退しニューヨークで本格的に音楽活動を開始。やがて反戦や公民権運動が盛り上がる1960年代、プロテストソングのカリスマに祭り上げらえる。1965年のニューポートで、エレキギターを手にしたディランはフォークファンのブーイングを浴びることになった。時代とともにスタイルを変え現在へと至るディランの心情と軌跡がジョーン・バエズピート・シーガーらの証言と当時のステージ映像で綴られる。−テレビ番組として制作・公開されたのち劇場で上映公開された。(210分)[投票]
★4アスファルト(2015/仏)フランスの団地。エレベータは使わないと宣言した中年独身男(ギュスタブ・ケルヴァン)は、エレベータ使用を見つからないよう夜中に外出し、出会った夜勤の看護婦(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に『マディソン郡の橋』を気取って自分は写真家だと嘘を言う。−単調な日々を過ごす男子高校生(ジュール・ベンシェトリ)は、向かいに越してきた中年女(イザベル・ユペール)が女優だと知り興味をもつうちに彼女の過去の複雑な思いを知る。−独り暮らしのアラブ人老女(タサディット・マンディ)の部屋に、NASAの宇宙飛行士(マイケル・ピット)が突然現れた。言葉の通じない二人は・・・。日常に潜む人恋しさを描く群像喜劇。(100分)[投票]
★3たかが世界の終わり(2016/カナダ=仏)故郷を離れて以来一度も戻っていない実家に、劇作家として成功した34歳のルイ(ギャスパー・ウリエル)が帰ってきた。自身の死期が近いことを告げるための12年ぶりの帰省だった。迎えた家族たちはどこか態度がぎこちない。初老の母(ナタリー・バイ)は不釣合いな厚化粧と派手な衣装ではしゃぎ、ルイと過ごした記憶が少ない妹(レア・セドゥ)は兄への敬愛を上手く伝えられない。初対面の兄嫁(マリオン・コティヤール)は、そんな空気を察して拙い言葉でとりなすのだった。しかし、兄(ヴァンサン・カッセル)は、ルイがもたらす気まずい空気に苛立ち、みんなに激しく当たり散らすのだった。カンヌ国際映画祭グランプ受賞(99分)[投票]
★3ぼくのおじさん(2016/日)僕、春山雪男(大西利空)の家には、叔父さん(松田龍平)が居候している。叔父さんは大学の哲学講師なんだけど、授業のない日の方が多くていつも万年床でゴロゴロしている。自力で生活して欲しお父さん(宮藤官九郎)とお母さん(寺島しのぶ)をよそに、叔父さんはマイペース。そこで、おじさんに見合い話を持ちかけたんだ。乗り気じゃなかた叔父さんだけど、相手のハワイの日系四世エリー(真木よう子)にひと目ぼれ。でもエリーさんは、コーヒー園を継ぐためにハワイに帰っちゃんだ。それからの叔父さんの落ち込みようったら・・・叔父さんは心機一転ハワイに行くための作戦をたてるんだけど・・・。原作は北杜夫の児童文学(110分)[投票]