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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★5二階堂家物語(2018/日)奈良県天理市。二階堂家は代々続く地元の名家だ。ところが、土地の農作物を扱う会社の社長でもある家長の辰也(加藤雅也)は、跡取りの息子が他界し、それが原因で妻も家を去り落胆していた。家系が途絶えることに耐えられない母親のハル(白川和子)は、気心の知れた地元の娘、美紀(伊勢佳世)との再婚を半ば強引に薦めるが、辰也は秘書の沙羅(陽月華)に想いを寄せていた。一方、辰也の会社で働くやり手の洋輔(町田啓太)は、婿養子として娘の由子(石橋静河)と結婚してもよいと考え始めていた。二階堂家の跡継ぎ問題は、それぞれの思いを秘めながら地元の住人を巻き込んで、家族の軋轢と行き違いを生むのだが・・・。(105分) [more][投票]
★5ニースについて(1929/仏)南フランスのリゾート地ニースに集うブルジョア・バカンス客、瀟洒な街並、カーニバルの狂騒、庶民の営みをエネルギッシュなカッティングで描く皮肉と批判精神に富んだ短編映像スケッチ。以降、コンビを組む撮影者ボリス・カウフマンとの共同監督による、25歳のジャン・ヴィゴ初監督作品。(モノクロ/スタンダード/23分)[投票]
★5拾った女(1953/米)NYの地下鉄。スリの常習犯スキップ(リチャード・ウィドマーク)は、ある女の財布を抜き取った。その女キャンディ(ジーン・ピータース)は、自らも知らぬうちに共産主義組織から機密フィルムの運び屋にされていたのだった。元恋人で組織の手先である依頼主のジョーイ(リチャード・カイリー)は、キャンディを使ってフイルムを取り戻そうとする。一方、情報屋のモウ(セルマ・リッター)からフィルムの在りかを知った警察のタイガー警部(マーヴィン・ヴァイ)は、スパイ組織を一網打尽にしようとスキップとキャンディを泳がせながら監視するのだった。サミュエル・フラーのフィルムノアール。(80分/白黒/スタンダード)[投票]
★5みんなの学校(2014/日)特別な支援が必要な児童も広く受け入れ、子供たち全員が同じ教室で学ぶ公立小学校の1年を追ったドキュメンタリー。大阪市立大空小学校は、校長の木村康子の「すべての子供を受け入れる」という方針のもと、約220人の児童のうち30人が発達障害や言動に問題がある特別支援教育の対象児童だ。ここへは他の学校から子供たちが居場所を求めて集まってくる。転校してきたセイシロウは校内で2時間過ごすのが限界。カズキは「あの子と同じ学校には通わせらえれない」と言われた問題児。ユズキはすぐにキレて暴力をふるうと申し送られ転校してきた。大空小では教職員、保護者、地域住民、そして児童たちが一丸となって「みんなの学校」づくりを目指す。(106分) [more][投票]
★5希望の樹(1976/グルジア=露)ロシア革命前のジョージア(グルジア)の古い因習に支配されたある村。過去の王国の栄光に固執する学者。革命を待ちわびるアナキスト。怠けて働かない巨漢の青年。奇跡を信じ「希望の樹」を探す夢想家。恋人の思い出に生きる厚化粧の老女。肉体を誇示し男を誘う多情な女。物欲を隠さない神父。村には時代の狭間を感じ取るそんな変わり者たちがいた。聖女のように美しい娘マリタ(リカ・カヴジャラーゼ)は貧しい牧童(ソソ・ジャチヴリアニ)と恋に落ちる。しかし、村の長老(コテ・ダウシヴィリ)が無理やりマリタを村一番の金持ち青年(ザザ・コレリシヴィリ)と結婚させてしまったことで悲劇が起きる。(カラー/スタンダード/107分) [more][投票]
★5ここは退屈迎えに来て(2018/日)日本海側の小都市。東京で10年暮らした27歳の「私」(橋本愛)は、高校時代の親友サツキ(柳ゆり菜)と女子の憧れだった椎名君(成田凌)に会うことになり興奮していた。当時、そんな椎名と付き合っていた「あたし」(門脇麦)はマイペースな椎名に苛立つ日々だった。そして冴えない男子の新保(渡辺大知)は密かに椎名に思いを寄せていた。アイドルデビューしたあかね(内田理央)も、今はフリーターの南(岸井ゆきの)とファミレスで愚痴をこぼす日々。なっちゃん(片山友希)は年上の男(マキタスポーツ)と付き合い、朝子(木崎絹子)は東京進学を目指していた。青春の終わりを描く群像劇。原作は山内マリコの短編集(98分)[投票]
★5銃(2018/日)雨の夜、大学生のトオル(村上虹郎)は河原で拳銃を拾った。彼のなかで拳銃の存在感は日に日に増していく。その美しい鉄の塊は、この世のあらゆること可能にしてくれるはずだった。養護施設で育ったトオルは、どこか醒めた目で人をみていた。友人(岡山天音)との付き合いも、ナンパで知り合った女(日南響子)との関係も空疎だが、自分ではそれに気づいていない。そんなトオルに、教室でユウコ(広瀬アリス)という見知らぬ女が声をかけてくる・・・。そして、ある日突然、刑事(リリー・フランキー)がアパートにやってきた。内封された心の解放を拳銃に見いだす青年の高揚と葛藤を描く中村文則のデビュー作の映画化。(97分)[投票]
★5生きてるだけで、愛。(2018/日)躁と鬱を繰り返し睡眠障害のため引きこもり状態の寧子(趣里)は、仕事どころか家事もせずに万年床で寝てばかりいる。ゴシップ週刊誌の編集部に務める同棲相手の津奈木(菅田将暉)には、思うがままに言いたい放題で感情をぶつけるしまつ。だが津奈木は、そんな寧子の苛立ちを静かにやり過ごすように受け止めていた。その態度に寧子はさらに不満をつのらせるのだった。ある日、突然訪ねて来た津奈木の元恋人・安堂(仲里依紗)の一方的な理屈で、半ば強制的に寧子は田中夫妻(田中哲司/西田尚美)が営むダイニングバーでアルバイトをすることになった。関根光才監督の初の長編劇映画。原作は本谷有希子の同名小説。(109分)[投票]
★5PASSION(2008/日)進学校の数学教師カホ(河井青葉)は誕生パーティーの席で、大学で研究者を目指すトモヤ(岡本竜汰)と結婚することを二人の友人に告げた。その宣言に、親の会社を継ぎ自分ももうすぐ父親になる毅(渋川清彦)は二人を冷やかし祝福するが、気が優しく人の良いはずのケンイチロウ(岡部尚)は何故か苦渋の表情を浮かべた。カホが先に帰ったあと、3人は友人でもありケンイチロウが付き合っている貴子(占部房子)の家へ行くことになった。その夜から、互いが秘めていた「私と他人」「内面と外見」「衝動と本音」「選択とずるさ」が噴出し、男と女たちの関係が揺らぎ始めるのだった。濱口竜介監督の東京藝術大学映像研究科修了作品。(115分)[投票]
★5祈り(1967/グルジア=露)19世紀、コーカサスの山岳地帯。白装束の聖女(ルスダン・キクナゼ)が男のもとを訪れる。そして聖女を狙う邪悪な悪魔が闇のなかに潜んでいた。・・・石造りの家が点在する村。この地にはキリスト教徒のヘヴスリ(ジョージア人)とイスラム教徒のキスティ(チェチェン/イングーシ人)が対立しながら暮らしていた。ヘヴスリのアルダ(テンギズ・アルチュヴァーゼ)は仲間の敵討ちのためキスティの兄弟を殺すが敵に敬意を示したため村を追放されてしまう。一方、キスティのジョコラ(オタル・メグヴィネトゥフツェシ)は狩りで出会ったヘヴスリの男を村に招くが村人は男を私刑にかける。荘厳な映像美で人の業の愚かさが痛烈に描かれる。(白黒/シネスコ/78分) [more][投票]
★5日日是好日(2018/日)真面目だが理屈っぽい20歳の大学生、典子(黒木華)。一方、同い年の従姉妹の美智子(多部未華子)は竹を割ったようにさっぱりした性格。そんな二人が「ただ者ではない」と噂の武田先生(樹木希林)の茶道教室に通うことになった。温和ながら凛とした武田先生から、細々とした作法や道具使いの手ほどきを受けるが、二人には何故そうするのか意味が分からないことばかり。先生は、頭で考えず、まず「形」から始めて、それに「心」を入れるのだと諭すが・・・。卒業と就職、婚約と裏切り、才能の限界、独立、そして別離。四季折々の表情に彩られた茶室で、雨音に耳を澄まし、掛け軸の“文字”を感じ、月日は流れ典子は44歳になった。(100分)[投票]
★5きみの鳥はうたえる(2018/日)夏が終わろうとする函館。「僕」にはこの夏がいつまでも続くような気がしていた・・・。本屋のアルバイト店員の「僕」(柄本佑)は仕事に対してものぐさであまり評判がよくない。そんな「僕」が、ふとしたきっかけで店長(萩原聖人)と噂のある同僚の佐知子(石橋静河)と関係を持ってしまった。その日から佐知子は、「僕」と失業中の静雄(染谷将太)が同居するアパートを訪れるようになった。そして、3人は毎晩のように酒を飲み、ビリヤードをし、クラブで踊り刹那的に日々を過ごし続ける。屈託なく戯れるように遊びまわる3人だが、それぞれの心のなかには、それぞれの思いが芽生え始めていた。原作は佐藤泰志の同名小説。(106分)[投票]
★5テル・ミー・ライズ(1968/英)1968年、ロンドン。ベトナム戦争の悲惨に気づき、抗議の声を上げた若者(マーク・ジョーンズ)たちの葛藤を通じて、大衆デモや署名活動、反戦演劇や朗読会、英国の議員や米国の黒人活動家、焼身自殺で抗議する僧侶や民間人、徴兵拒否家族、脱走兵ほう助活動の実態をドキュメンタリーとして描きながら皮肉たっぷりの歌と芝居で挑発するフィクションパートで構成したセミドキュメンタリー。同年のカンヌ映画祭に出品されたが上映取消しに。一方、ヴェネツィア映画祭では審査員特別賞とルイス・ブニュエル審査員賞を受賞。英国、米国で限定的に公開されたのち本編が行方不明になるも2011年に発見された劇作家で映画監督のピーター・ブルックの問題作。(98分)[投票]
★5三里塚のイカロス(2017/日)1966年、成田市三里塚の空港建設が発表された。何も知らされていなかった地元農民たちは反対同盟を結成し国家を相手に徹底抗戦に入る。当時、隆盛期にあった学生運動の活動家たちも支援のために次々に闘争に参戦。いやおうなしに当事者にされた農民とちがい、彼は自ら進んで闘争に身を投じた若者たちだった。あれから50年。農民活動家の嫁となった女子大生たち。10代で半身不随となった元活動家。管制塔占拠事件の詳細を語る襲撃メンバー。後に路線対立を起こした中核派の元幹部。そして用地買収を担当した空港公団職員。移りゆく時代のなか、それぞれに迷い苦悩した半生を語るドキュメンタリー。毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞。(138分)[投票]
★5ハッピーエンド(2017/仏=独=オーストリア)13歳のエヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)は母とそりが合わず、離婚した父トマ(マチュー・カソヴィッツ)の元に引き取られることになった。家業を継がず医者になった父には、再婚した若い妻(ローラ・ファーリンデン)と幼い息子がいた。家業の建築業は、85歳の家長ジョルジュ(ジャン・ルイ・トランティニャン)に代わり娘のアンヌ(イザベル・ユペール)が社長として取り仕切り、彼女の息子(フランツ・ロゴフスキ)に専務をまかせていた。そんな三世代が同居するブルジョワ一族の冷え切った感情の通わない関係がやがて露見し始めるのだった。父の愛情を知らずに育ったエヴもまた一家を醒めた目で見ていた。(107分) [投票]
★5ロープ 戦場の生命線(2015/スペイン)1995年、停戦協定が結ばれたバルカン半島のある村。“国境なき水と衛生管理団”のマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)は、井戸に投げ込まれた死体を引き上げようとするがロープが切れてしまった。このままでは村人たちの生活用水が汚染されてしまう。マンブルゥは、ロープを求めて皮肉屋の相棒アメリカ人(ティム・ロビンス)、生真面目な新人フランス娘(メラニー・ティエリー)、現地の通訳(フェジャ・ストゥカン)、そしてマンブルゥの元恋人で彼らの査定を担当するロシア人のカティヤ(オルガ・キュリレンコ)ら国籍もバラバラの隊員たちと、融通の利かない国連PKO部隊を横目に地雷の埋まった停戦地帯を右往左往することに!!(106分) [more][投票]
★5花筐 HANAGATAMI(2017/日)1941年(昭和16年)、春。長崎県唐津。海外の親元を離れ、17歳の俊彦(窪塚俊介)は戦争未亡人の叔母、圭子(常盤貴子)のもとに身を寄せ旧制高校に通い始める。ギリシャ神のような肉体派の鵜飼(満島真之介)、哲学的で修行僧のような吉良(長塚圭史)、道化者の阿蘇(柄本時生)ら個性豊かな級友と出会い、さらに肺病で療養中の従妹、美那(矢作穂香)と、その友人で老舗の豆腐屋の娘あきね(山崎紘菜)や料亭の千歳(門脇麦)らを交え、互いの想いを心に秘めながら少し背のびした屈託ない“不良”の青春を謳歌する。そして、町じゅうが沸いた「唐津くんち」も終わった12月8日、圭子の屋敷のダンスパーティーに全員が集まった。(169分)[投票]
★5リュミエール!(2016/仏)シネマトグラフの発明により、現在の映画興行の形式を確立し「映画の父」と呼ばれるルイ・リュミエールオーギュスト・リュミエール兄弟の作品を読み解くドキュメンタリー。1895年から1905年の10年間に製作された1422本の短編(1本約50秒)から108本を厳選。演出、移動撮影、トリック、リメイクといった映画技術や、家族、都市、交通、芸能、庶民生活、労働、異国といったテーマを通じて現在の映像文化の萌芽となる事象が全11章の構成で検証される。監督・脚本・プロデュース・編集・ナレーション(日本語版:立川志らく)は、カンヌ国際映画祭総代表でリュミエール研究所ディレクターのティエリー・フレモー。(4Kデジタル修復版/90分)[投票]
★5わたしたち(2015/韓国)10歳の少女ソン(チェ・スイン)はクラスで仲間はずれにされていた。小さい頃は仲の良かったボラ(イ・ソヨン)と、なんとか仲直りしたくて近づくが冷たく無視されてしまう。1学期の終業式の日、掃除当番を押しつけられて一人で教室に残っていたソンは転校生のジア(ソル・へイン)と出会う。すぐに仲良くなった二人は夏休みの間、毎日のように互いの家を訪ね泊まりあうほどの仲になった。両親が共働きで幼い弟の世話をしながら質素に暮らすソン。親が仕事のためイギリスにおり祖母と暮す裕福なジア。新学期を迎え、そんな二人の仲に異変が起きる。少女たちの繊細な心模様と人間関係を描くユン・ガウン監督の体験的長編デビュー作。(94分)[投票]
★5三度目の殺人(2017/日)弁護士の重盛(福山雅治)は、同僚の摂津(吉田鋼太郎)に頼まれ殺人事件の弁護を渋々引き受ける。摂津は二転三転する容疑者、三隅(役所広司)の供述に音を上げたのだ。重盛は真実よりも裁判に勝つことを優先する現実主義者だ。しかし、三隅は30年前にも殺人で服役しているうえ、今回も強盗殺人を認めており死刑の可能性が高かった。プライドの高い重盛は何とか減刑を勝ち取ろうと、助手の川島(満島真之介)と苦心して法廷戦術を立てるが、突然三隅は殺人は被害者の妻(斉藤由貴)からの依頼だと言いだした。本心を見せない容疑者と裁判制度の間で、重盛の信念は大きく揺らぎ始めるのだった。人の心と司法の矛盾を突く心理サスペンス。(124分) [投票]