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ぽんしゅうさんのあらすじ: 点数順

★3男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981/日)瀬戸内海の島。海に面した小高い丘で寅は、墓参りをする清楚な新妻風の美人・ふみ(松坂慶子)に声を掛けた。話を聞くと、ふみはまだ独身。墓は、幼いころ両親を亡くしたふみ姉弟を育ててくれた祖母のものだという。・・・・大阪・新世界。行き交う人で賑わう参道に、いつもの小気味良い口上で商売をする寅がいた。しかし、関西人には寅のテンポは通じず客はなかなか足を止めてくれない。そんな時、小粋な和服姿に身をつつみ談笑する三人の浪速芸者が目にとまった。その一人が、ふみだった。シリーズ第27作。 [投票]
★3離婚しない女(1986/日)一人の男と二人の人妻。岩谷(萩原健一)は、北海道・根室の気象予報官である。岩谷は地元の有力者・山川(夏八木勲)に気に入られトローリングに誘われる。その晩、酔った山川を自宅に送り届け、妻の美代子(倍賞千恵子)を見かける。どこか物憂げな美代子・・・。後日、釧路に出張した岩谷は列車の中の忘れ物をきっかけに、ライブハウスの経営者・由子(倍賞美津子)と知り合う。岩谷は、美代子と何か共通する魅力を持った由子にも好意を抱き始める・・・美代子は夫との愛のない生活の倦怠から、やがて岩谷に身を許す。一方、岩谷に惹かれ始めた由子も夫(伊武雅刀)との離婚を決意し、それを岩谷に告げるのであった。[投票]
★3恋文(1985/日)郷子(倍賞美津子)は家庭と子供を持ちながら雑誌編集者として忙しい日々を過ごしている。ある日突然、夫の将一(萩原健一)が家を出てしまう。勤め先の中学校も辞めたという。動転する郷子。残された一通の手紙から、将一はかつての恋人・江津子(高橋恵子)のそばにいること、そして江津子の死期が近いことを知った。身寄りのない江津子を看病し、その最期を看取ってやりたいのだと将一はいう。郷子に状況は理解できた。江津子に同情もする。しかし、疑問と不安が頭から離れない。何故職まで捨てるのか?自分と子供も捨てられるのではないか?・・・愛情が嫉妬を生む。そして嫉妬は信頼で埋められるのだろうか。[投票]
★3もどり川(1983/日)大正末期の浅草。遊郭に入り浸る歌人・苑田岳葉(萩原健一)がいた。歌風が未だ定らない岳葉は師匠・秋峯(米倉斉加年)と議論になり一門を破門される。岳葉は病弱な妻(藤真利子)を置いて、秋峯の妻・琴江(樋口可南子)と駆け落ちをくわだてる。その後、琴江は娼婦に身を落とし、岳葉の苦悩の創作と女性遍歴が始まる。失意のもとに現れた女学生(蜷川有紀)と京都で心中をはかる岳葉。皮肉なことに、その時に詠んだ「桂川情歌」で岳葉は一躍世間に認められる。さらに岳葉は友人の妻・朱子(原田美枝子)に心中をもちかける。憑かれたように情死へと突き進む岳葉。朱子はそんな男の創作ノートを見て愕然とする。[投票]
★3白い指の戯れ(1972/日)渋谷の喫茶店でユキ(伊佐山ひろこ)は、男(谷本一)に声をかけられる。ユキはどこか謎を秘めた男に惹かれ、やがてむすばれる。処女だったユキに「これで儀式は終わった」と、言葉を残し男は行方をくらませてしまう。男の元恋人(石堂洋子)から、男は泥棒で警察に捕まったことを教えられるユキ。女もまたスリであった。途方にくれたユキの前にスリ集団のリーダー・タク(荒木一郎)が現れる。警察の尾行をかわしながら“大きな仕事”のために東京郊外の街へと向かうタク。そのグループの中にユキの姿もあった。日活ロマンポルノ。[投票]
★2素晴らしい哉人生(1924/米)食糧不足にあえぐ第一次大戦直後のベルリン。ポーランド難民の流入で人々の生活は増々困窮していた。家族のいない娘インガ(キャロル・デンプスター)もまた、身を寄せていた教授(アーヴィル・アルダーソン)一家とともに窮屈な家で暮らし始めた。一家は、それぞれに職を得てなんとか生活を維持し始める。教授の次男ポール(ニール・ハミルトン)も造船工として働き、好意を持っていたインガとの結婚を考えるが生活難を理由に周りから反対されてしまう。それでもポールは空き地でジャガイモを育て、自力で家も建てインガと協力しながら結婚を目指すのだった。本作に影響され黒澤明は『素晴らしき日曜日』を撮ったという。(サイレント/115分)[投票(1)]
★2予告犯(2015/日)世の中の不正や不道徳に対して、ネットで私刑を予告し次々に実行する男。新聞紙で作った頭巾をかぶるその男(生田斗真)は〈シンブンシ〉と名づけられ、共感と非難合いまみえネット上で話題になっていた。警視庁サイバー犯罪対策課のチーフ捜査官、吉野絵里香(戸田恵梨香)チームは、〈シンブンシ〉の正体を探ろうと手ががりを追う。しかし、その間にネット中継される私刑動画はどんどんエスカレートし過激さを増していった。ついに〈シンブンシ〉はネット規制の強化を目指す政治家、設楽木(小日向文世)の殺害を宣言するのだった。はたして〈シンブンシ〉の正体は、そして真の目的とは・・・・原作は筒井哲也の同名コミック。(119分)[投票(1)]
★2サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ(2012/米)トーキー化、カラー化に次ぐ映画界第三の革命といわれるデジタル化。この20年の間に、制作から上映までデジタル化の波は急速に業界を侵食し、大手メーカーは映画用のフィルム事業から撤退し、配信・上映システムのデジタル化投資に乗り遅れた中小の映画館は生き残れないと言われ始めている。デジタル化推進の旗振り役ジョージ・ルーカス。フィルムにこだわるクリストファー・ノーラン。権威を失う撮影監督たち。果たしてフィルムシステムはもう無用なのか。デジタル技術全盛の功罪は・・・。俳優キアヌ・リーブスが、ハリウッド第一線の監督、撮影監督、編集技師、特殊効果技師など制作者たちを取材する長編ドキュメンタリー。(99分)[投票(1)]
★2あなたへ(2012/日)富山刑務所で定年後も木工指導技官をしている倉島(高倉健)のもとに、亡くなった妻洋子(田中裕子)の遺言状が2通届いた。 遺骨は洋子の故郷、長崎県平戸の海に散骨して欲しいという。そして、もう1通は局留めで平戸に郵送され現地で受け取らなければならない。墓ではなく海へ、という妻の思いに一抹の疑問を抱きながら倉島は手造りのキャンピングカーで長崎に向かう。道中、退職した国語教師(ビートたけし)や全国の物産展を回り弁当を売る販売員(草なぎ剛/佐藤浩市)たちと交流し、平戸では食堂の母娘(余貴美子/綾瀬はるか)の世話になる。そうして、手にした2通目の遺書に洋子が書き記した真意とは・・・。(111分)[投票(1)]
★2ツリー・オブ・ライフ(2011/米)無機質な高層ビル街で仕事をこなすジャック(ショーン・ペン)は、子供のころに厳格な父と対立したことを今でも悔い、救いの問いを投げかけ続けていた。1950年代、テキサスの田舎町でジャック(ハンター・マクラケン)は3人兄弟の長男として育った。神の恵みを説く慈悲深い母(ジェシカ・チャステイン)は、子供たちに溢れんばかりの愛を注ぐ。一方、父(ブラッド・ピット)は、社会的成功を望みながらも現実の壁を実感し妻や子供たちを強圧的に支配していた。ジャックの苦悩の問いかけと、少年の日々に呼応するように、地球創世から生命誕生、そして「大きな何か」の存在が先鋭的に再現される。カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞(138分)[投票(1)]
★2あゝ声なき友(1972/日)昭和20年、戦地で病にたおれ南方戦線行きをまぬがれた西山民次(渥美清)は、戦友12名から託された遺書を預かり日本へと帰還してきた。都市という都市はみな空襲で焦土と化し、手紙の受取人たちの所在は皆目分からず、西山の家族もまた広島で原子爆弾の犠牲となていた。闇物資の担ぎ屋として金を稼ぎ始めた西山は、同じ闇屋(田中邦衛)に出入する山田花子と名のる女(小川真由美)と知り合い一夜をともにするのだった。戦友たちの遺書を届けることに自らの半生を捧げた男と、全国に散った遺族たちに残された戦争の傷跡を描く社会派ドラマ。原作は有馬頼義の「遺書配達人」。(105分/カラー/ワイド)[投票(1)]
★2あぶない刑事(1987/日)世はバブル景気。横浜の街も週末の夜を楽しむ人の群れで溢れかえっている。その喧騒の中にパトロール中の港署刑事タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭平)もいた。二人の覆面パトカーに、中光製薬研究所で事件発生との連絡が入る。現場では研究者が殺害され開発中の制ガン剤のデータが破壊されていた。翌日、容疑者がわれる。タカとユージは追いつめた犯人・豹藤を大パニックの銃撃戦のすえ捕り逃がしてしまう。怒り爆発の近藤課長(中条静夫)から、二人は痴漢の取り締まり係にまわされてしまう。そして、中光製薬の競合会社コスモ製薬の株が急騰していた。86〜87年放送の人気テレビ番組の映画化第1作。(99分/カラー/ワイド)[投票(1)]
★2男はつらいよ 柴又慕情(1972/日)ぶらりと柴又へまいもどった寅次郎。「とらや」の入り口には「貸間有り」の張り紙が。いつ帰るのか分らない寅などあてにできない叔父夫婦は、二階の部屋に下宿人を置くつもりだった。「そりゃ、あんまり冷てぇ〜じゃねえか!」と、ひと悶着起こして寅はまた旅に出てしまう。金沢で寅は、ファッション誌片手に旅をする流行のアンノン族、マリ、みどり、歌子(吉永小百合)のOL三人と意気投合。商売そっちのけで名所めぐりを始める始末。・・・おいちゃん役が森川信の死去で松村達雄に交代。シリーズ第9作。[投票(1)]
★2野生のなまはげ(2016/日)秋田の山中で絶滅したと思われていた〈野生のなまはげ〉が捕獲された。さっそく、なまはげ専門家の東北南東大の山田教授(今谷フトシ)のもとに送られることに。ところが輸送の途中で〈なまはげ〉が逃げ出してしまった。・・・東京近郊のある町。小学校6年生の守(中島蓮)は、両親が離婚し無気力になっていた。その日も学校をサボった守は、街中の公園でなんと〈なまはげ〉に遭遇。逃げる守を追って家まで着いてきて、守の部屋にいついてしまった。さあ困った。母(長宗我部陽子))は大の動物嫌いなのた。同じころ、悪徳ペットショップの佐藤兄弟(金子宏貴/網川凛)が一攫千金を狙って〈なまはげ〉捕獲に暗躍し始めるのだった。(86分)[投票]
★2遺灰は語る(2021/伊)シチリア島出身のノーベル賞作家ピランデッロは「灰は故郷シチリアの岩山に帰して欲しい」と遺言し1936年に世を去るが、時の権力者ムッソリーニは自身の権威づけのため遺灰をローマに安置し封印してしまう。大戦後、ようやく遺言がかなえられることになりシチリアからローマに派遣された特使(ファブリツィオ・フェラカーネ)が遺灰を故郷へ持ち帰ることになるが、大作家の権威を知ってか知らずか、その道中はトラブル続き!!エピローグとして、移民として米国に渡ったイタリアの少年(マッテオ・ピッティルーティ)が、喧嘩をしていた二人の少女の一方を釘で刺し殺してしまう、というピランデッロの遺作「釘」が映像化される。(白黒/カラー/90分)[投票]
★2妖怪の孫(2023/日)「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介の孫で歴代最長在任総理大臣安倍晋三が社会に残した負の影と自民党の本質を考察するドキュメンタリー。野党となった危機感から始まった自民党のネット戦略はメディアやインフルエンサーを駆使し、ときにソフトにときに激しく対立を煽り分断構造を作りあげた。いびつな生い立ちと生来のうわべ重視気質。高らかに掲げられながら「やってる感」重視のアベノミクス。恣意的な人事を駆使し官僚を委縮させる圧力。地元に根づく利権構造と旧統一教会との因縁。祖父の存在を乗り越えることでプライドを保とうとした果ての憲法改正と、それに乗じた自民党の国家観がジャーナリストや学者たちの証言によって綴られる。(115分) [投票]
★2ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2022/日)実家を離れ京都の大学に入学した七森剛志(細田佳央太)は、生まれつき男女という区分けによる感情や常識に違和感があり「恋愛」という感情が持てないでいた。そんな七森は入学ガイダンスで意気投合した麦戸美海子(駒井蓮)と、ぬいぐるみ人形の愛好サークルに入部する。そこは、ぬいぐるみに話しかけて心を癒す学生たちが集うサークルだった。先輩たちのように「人に言えない思い」を人形相手に語り始める七森と麦戸。ところが、もう一人の新入部員・白城ゆい(新谷ゆづみ)は、ぬいぐるみに関心を示さず、そんな部員たちのなか、ひとり本を読みながら時間を過ごしていた。金子由里奈監督による大前粟生の同名小説を映画化。(109分)[投票]
★2#マンホール(2023/日)不動産会社の営業マン俊介(中島裕翔)は、社長の娘との結婚も決まり前途洋々の未来が開けていた。式の前夜に上司や仲間が開いてくれたパーティーで痛飲。同僚の加瀬(永山絢斗)と別れたあと帰路で昏倒して、気づくと深いマンホールの底に横たわっていた。足に怪我を負い梯も壊れ身動きがとれず警察を呼ぼうにもGPSが上手く機能せず自分がどこにいるのかさえ分からない。手当たり次第に電話を掛けるが時間は真夜中、やっとつながった5年前に別れた恋人舞(奈緒)の対応はつれないものだった。思案のあげく俊介はSNSで女性になりすまして助けを求める奇策を思いつく。奈落から這い上がろうとする男の深層を暴くシチュエーションスリラー。(99分)[投票]
★2激怒(2021/日)酒びたりで度を越した暴力も辞さない中年刑事・深間(川瀬陽太)だが、町の治安を守る切り札として水商売界隈では一目置かれた存在だった。一方、強面の町内会長・桃山(森羅万象)は、地域の風紀を見出す夜の店や街にたむろする若者たちをもっと強行に取り締まるよう女性の警察署長(和田光沙)に強く迫っていた。そんなおり死人を出すトラブルで深間は職場を追われるように海外の医療機関に送られてしまう。3年後、町は議員となった桃山のもと警察も手を出せない高圧的な自警団に支配された“安心・安全なまち”に変わっていた。映画評論家、アート・ディレクターの高橋ヨシキの脚本・初監督のバイオレンス・エンターテインメント。(100分)[投票]
★2殺人者にスポットライト(1961/仏)富豪の伯爵の危篤の知らせを受けて孫の青年(ジャン・ルイ・トランティニャン)が恋人(ダニー・サヴァル)を連れて湖に浮かぶ古城を訪れる。そこには、すでに一族の相続人たちが集まっていた。ところが肝心の伯爵は行方不明で遺体も見つからない。遺産は5年間凍結されたうえに、その間相続人たちは多額の税金を支払うことになってしまった。思案のすえ相続人たちは城の庭に舞台を設けて、一族に伝わる不倫伝説をショーにして客から料金を集めることに。ところが計画を実施し始めると謎の死を遂げる者が現れ始めるのだった。ピエール・ボワローの原作「彼奴を殺せ」を映画化したジョルジュ・フランジュ監督のサスペンス。(モノクロ/95分)[投票]