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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★4殴られた石松(1951/日)斬り捨てられた男の死体を見つけた森の石松(田崎潤)は、男の弟である幼馴染み、常吉(尾上菊太郎)にそれを報せに行くが、下手人とされる平七(村田宏寿)への仇討ちに応じない彼と喧嘩になる。常吉は兄を殺し、目撃者平七に罪を擦りつけた下手人の正体を知っていたのだ。彼の恋人、お沢(花柳小菊)は、石松に真実を知らせ助太刀を頼んでは、と助言する。親分の次郎長(黒川弥太郎)の元に帰った石松は、常吉の言葉で総てを飲み込み、次郎長によってふたりで悪人を捜すよう勧められる。動き出した石松は、ふとしたことから旅の男、沓掛時次郎(片岡千恵蔵)と喧嘩をすることになる。〔66分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★4哀しみのベラドンナ(1973/日)中世フランス。ジャン(伊藤孝雄)とジャンヌ(長山藍子)は幸福な恋人同士として結ばれたが、邪悪な領主(高橋昌也)によって重税の代わりにジャンヌは慰み者として犯されてしまう。夫との関係も冷え、絶望のどん底に落ちたジャンヌは悪魔(仲代達矢)に出会い、ジャンの幸福と引き換えに肉体を差し出し、一時の平穏を得る。だがそれは悪魔の遠大な罠であり、ジャンヌは総てを剥ぎ取られ、失って悪魔に魂を売り、魔女へと変貌するのであった。「悪いことがしたい…悪いことなら何でも」…イラストレーター深井国の耽美的な画風を全面に押し出した、虫プロの「アニメラマ」シリーズ最終作。〔89分/カラー/スタンダード〕[投票]
★4剣侠江戸紫(1954/日)本庄助太夫の仇として若武者・白井権八(大谷友右衛門)を付け狙う息子達に、彼は武士の面体を傷つけた父親への報いと申し立てた。その場を切り抜けた権八は、夜の街道で盗賊団に襲われるも、町奴を束ねる幡随院長兵衛(大河内伝次郎)に救われ、彼の家に匿ってもらう。その頃本田家の槍行列を前に、旗本・水野十郎左衛門(嵐寛寿郎)は跨った馬で奴達を蹴散らし、侍達の溜飲を下げていた。本田家に恩がある長兵衛は、奴達が喧嘩を買おうとするのを固く戒め続けた。彼は江戸の秩序を奴と旗本の混戦で乱したくなかったのだ。一方権八は、花魁・小紫(山根寿子)を見初め、彼女と深い仲になってゆく。〔113分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★4海の沈黙(1947/仏)1941年。ドイツ占領下のフランスの片田舎。ここにある老人(ジャン・マリ・ロバン)と姪(ニコル・ステファーヌ)がひっそりと暮らす屋敷に、ドイツ軍将校ヴェルナー(ハワード・ヴァーノン)がやって来て滞在の許しを得る。ヴェルナーは慎み深く礼節をわきまえた軍人であり、夜も更けたコーヒータイムにのみ主人達の集う居間を訪れ、ここにやって来たいわれを語るのだった。彼は祖国を愛するとともにフランスの文化に憧れ、二つの国の理想的な結合が幸せな結果を生むと説くが、老人と姪はそこに誰もいないかのように押し黙る。幾許かの時が流れ、ヴェルナーは夢見たパリに向かうが、帰って来た彼の表情は何故か沈んでいた。〔86分/モノクロ/スタンダード〕[投票]
★4抱擁のかけら(2009/スペイン)盲目の脚本家ハリー・ケイン(ルイス・オマール)は、かねてよりの知人である実業家エルネスト・マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)の死去の報せを受ける。出来ることならば記憶から抹消したかったその名を聞くとともに、ケインはマルテルの息子ライ・X(ルベーン・オチャンディアーノ)より脚本の仕事を依頼される。彼らの過去に何があったのか…14年前、ハリーは本名であるマテオの名で映画監督として活躍していた。そんな彼の前に、俳優志願の美女レナ(ペネロペ・クルス)が現われる。マテオは彼女に一目惚れしてしまい、新作映画の主演に彼女を招くのだった。彼女がマルテルの秘書兼愛人であると知った上で。〔125分/カラー/スコープ〕[投票]
★4Dr.パルナサスの鏡(2009/英=カナダ)齢1000歳を数える移動見世物小屋イマジナリウムの主、パルナサス博士(クリストファー・プラマー)には悩みがあった。かつて僧侶であった博士は悪魔(トム・ウェイツ)との取り引きによって永遠の生命を得たが、その代償として娘・ヴァレンティナ(リリー・コール)が16歳になったとき、その身を悪魔に捧げると確約してしまったのだ。今はしがない見世物屋の老爺である彼は、相棒のパーシー(ヴァーン・トローヤー)に励まされつつショウを細々と続けていた。そんなある日、博士はタロット占いで「吊られた男」の札を引き、この後心強い味方となる青年・トニー(ヒース・レジャー)との出会いを得るのだった。〔121分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4今度は愛妻家(2010/日)夫の健康を考え、マニアックなほどに世話を焼くさくら(薬師丸ひろ子)は、カメラマンである夫・俊介(豊川悦司)が自分に眼もくれないことに不満を募らせ、食事を作らなくなった。そして、旅行に出かけたまま行方知れずになってしまう。妻をうるさく思っていた俊介は、これ幸いと浮気に耽ろうとするが、トップスターになるため彼に抱かれる覚悟でやって来た蘭子(水川あさみ)の誘惑に乗ることが出来なかった。代わりに彼女の相手をした弟子の誠(濱田岳)にも、何時も俊介の世話を焼きに来るおかまの文太(石橋蓮司)にも心配されるほどに、俊介はさくらの不在に呆けたように自分を見失っていた。〔131分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4カティンの森(2007/ポーランド)1939年。不可侵条約を結んだ独ソがポーランド国内に侵攻を深めていた。ポ軍大尉のアンジェイ(アルトゥル・ジミイェフスキ)を追った妻のアンナ(マヤ・オスタシェフスカ)は、娘ニカ(ヴィクトリャ・ゴンシェフスカ)とともに野戦病院に向かい、再会を果たしたが、それが永遠の別れとなるとは家族の誰も知る由もなかった。ソ連の捕虜となったアンジェイは経験のすべてをメモに記しつつ、軍用列車でソ連領内へと運ばれてゆく。そして間もなくアンジェイの父で大学教授であるヤン(ヴワディスワフ・コヴァルスキ)もまたドイツ軍に拉致され、収容所へと送られてゆくのであった。〔122分/カラー/スコープ〕[投票]
★4美代子阿佐ヶ谷気分(2009/日)私漫画家である安部愼一(水橋研二)は、情婦でありミューズでもある美代子(町田マリー)をモデルとして漫画を描き、雑誌「ガロ」編集部に持ち込み続けていた。担当編集者(佐野史郎)はそれを面白く思いながらも、安部に対しては「現実に甘えすぎているのではないか」の言葉を投げつけた。事実、安部は漫画家として追い詰められた状況に来ており、美代子の友人、真知子(あんじ)を抱いてそれを作品に描き、その罪悪感を打ち払うかのように親友、川本(本多章一)に美代子を抱かせて構想を得るのだった。だが、そのなかで安部の狂気は熟成されつつあり、美代子と結婚して博多に移住した安部は作品が描けなくなっていた。〔86分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4なくもんか(2009/日)兄・祐太(阿部サダヲ)は両親の離婚後、どうしようもない父親(伊原剛志)に引き取られ、ハムカツが名物の惣菜屋に世話になるも、父は大金を抱えてトンズラしてしまった。それでも彼は人情溢れる商店街の人々に育てられ、惣菜屋「山ちゃん」の二代目を継いだのだった。一方彼の弟・祐介(瑛太)は、母と共に家に残るも母はつまらない事故で頓死、どん底の少年時代を送るが、彼をお笑いの道に誘ってくれた大介(塚本高史)により、コンビ漫才で一躍スターダムに登りつめた。そして、あるきっかけから二人は互いの存在を知ることになる。ここから、生き別れの兄弟の悲喜劇は始まったのだった。〔134分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4マイマイ新子と千年の魔法(2009/日)戦後勃興期の防府の町。その町を巡る青々とした麦畑に囲まれた旧家に、おでこにマイマイ(つむじ)を持つ活発で空想好きの少女、新子(福田真由子)は暮らしていた。大好きなおじいちゃんから教わった千年前の活気に溢れたこの町へ馳せる思いに、新子の胸は膨らむのだった。そんな彼女の通う小学校に、医者の娘である転校生、貴伊子(水沢奈子)が転入してくる。引っ込み思案でなかなか町に馴染めない貴伊子を、新子は積極的に外に連れ出し、親しくなろうとする。やがて新子の親しい男子たちも貴伊子は遊び仲間に加え、畑の水路に紛れ込んだ金魚の秘密を分かち合える仲間となってゆく。そんな日常の中に、ある日事件が持ち上がる。〔93分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4ホノカアボーイ(2009/日)レオ(岡田将生)にかつての恋人が「月の虹」が見たいといってクルマを走らせた地…ここはハワイ、ホノカア。レオはここの劇場で、映写技師バズ(チャズ・マン)の助手を務めていた。劇場で出すドーナツを揚げてくれる老女・ビー(倍賞千恵子)は、料理用具を持たないレオのために毎日夕食を出してくれた。平穏な日々の中でバズが片腕を骨折し、劇場が危機に陥ったとき、レオは見よう見まねで映写機を扱い、見事にフィルムを滅茶苦茶にしてしまった。そんなレオがふとしたことからマライア(長谷川潤)という女性と気が合い、恋人のように触れ合うようになったとき、ビーは少し寂しい気持ちに陥った。彼女の心に育っていた感情は…?〔111分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009/日)戦後間もない東京。小説家の大谷(浅野忠信)家の扉を、小料理屋夫婦・吉蔵(伊武雅刀)と巳代(室井滋)が叩く。毎日の酒代を大谷が二年にわたって払わず、堪忍袋の緒が切れてやってきたというのだ。その上昨日は巳代の目を盗んで店から五千円を盗んでいったという。夫婦と大谷の喧嘩を見るに耐えず、大谷の妻・佐知(松たか子)は夫婦をなだめ、夫の代わりに自分が店で働いて代金を返すという。さっそく店を手伝い始めた佐知は、まだ若く美しい容貌から客達の人気者となった。ところが、ある日見知らぬ女が大谷と共に店を訪れ、五千円を返してゆく。佐知はヒモのような夫を悲しむが、それ以後も夫の享楽癖はとどまらなかった。〔114分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4さまよう刃(2009/日)妻を失って以来、一人娘の絵摩の成長だけを生き甲斐に暮らしてきた長峰(寺尾聰)は、娘が帰宅しなかった翌朝、警察から絵摩がふたりの少年に陵辱され、死に至ったことを知らされる。担当の刑事、真野(伊東四朗)や織部(竹野内豊)も長峰にかける言葉も見つからず、ただ頭を下げるのみであった。一気に地獄に落とされた長峰は、ただ煩悶し嘆くだけであったが、ある時名乗らない少年からの電話で、それがアツヤ(黒田耕平)とカイジ(岡田亮輔)という二人の犯行だと聞かされ、教えられたアツヤの部屋に向かう。ヴィデオに映し出された我が子の惨状に激昂した彼は、アツヤの体に刃物を突き立て、カイジの居場所を吐けと吠える。〔112分/カラー/スコープ〕[投票]
★4私の中のあなた(2009/米)11歳の少女アナ(アビゲイル・ブレスリン)は、ある日両親(ジェイソン・パトリックキャメロン・ディアス)に訴訟を起こすために、91%の勝利を約束するという弁護士アレクサンダー(アレック・ボールドウィン)を訪ねた。彼女は、自分が両親の愛の結晶だと信じていたが、実は白血病の姉ケイト(ソフィア・ヴァシリーヴァ)のドナーとしてその命を永らえさせるべく、遺伝子操作で生まれた存在である現実を受け入れざるを得なくなったのだ。アナはケイトを大切に思っているが、その提訴は彼女のために青春を奪われることが耐えられないゆえのものだった。そして、ケイトもアナとの間に、ある深刻な秘密を隠していた。〔110分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4幸せはシャンソニア劇場から(2008/仏=独=チェコ)第二次大戦前夜。ミュージックホール「シャンソニア劇場」の裏方を長年勤めた男、ピゴワル(ジェラール・ジュニョ)は劇場の借金による閉鎖で途方に暮れていた。彼の年端も行かぬ息子、ジョジョ(マクサンス・ペラン)は父を助けようと、通称「ラジオ男」(ピエール・リシャール)なる芸人からアコーディオンを習い、街角で演奏するアルバイトを続けるが、未成年労働を警官に見咎められ、離婚した母親の元に送られてしまう。このままではいけないと思い知らされたピゴワルは、自分達だけで劇場を再開しようとジャッキー(カド・メラッド)らと協力し、不動産屋ギャラビア(ベルナール・ピエール・ドナデュー)に真っ向からその意を告げる。〔120分/スコープ〕[投票]
★4火天の城(2009/日)旭日の勢いで覇道を突き進む織田信長(椎名桔平)は、日本を睥睨する安土に居城を建設することを思い立ち、宮大工・又右衛門(西田敏行)にその大役を命じた。信長が西洋風の吹き抜けのある宮殿を望むも、それは天守閣を落とすに最適な建設法と固辞する又右衛門。そしてさらに、城の大黒柱は敵・武田家の領地に在る木曽ヒノキを置いて他にない、と進言する彼に、信長は日本一の城郭を築く人間の意地を見るのだった。その裏には、常に微笑を絶やさずに夫を見守る妻・田鶴(大竹しのぶ)、父を気遣いながらも仕事馬鹿ぶりに反発する娘・凛(福田沙紀)、そして多くの又右衛門を慕う部下達の協力があった。〔139分/カラー〕[投票]
★4女の子ものがたり(2009/日)マンガのことなど何処吹く風で、ぐうたら生活を送る漫画家、なつみ(深津絵里)。担当の財前(福士誠治)は業を煮やし、恋人も友人もない漫画家に人情の機微を描けるか、と口走る。その言葉になつみは過去を思い出す…。小学生のなつみ(森迫永依)は義父の関係で引越しし、気のいい友達、みさ(佐藤初)ときみ子(三吉彩花)と知り合い意気投合する。それぞれに家庭に問題を抱える三人だったが、その仲は堅固だった。やがてなつみ(大後寿々花)も高校時代を迎え、みさ(高山侑子)やきみ子(波瑠)とともに恋人のことで悩むようになる。そして友人たちが不幸な恋に溺れてゆく中、なつみは才能を認められる。〔110分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4真夏の夜の夢(2009/日)精霊キジムンの王、タンメー(平良とみ)に見守られた世嘉富島で、少女ゆり子(柴本幸)は育った。キジムンと人間の間に生まれた悪戯者、マジルー(蔵下穂波)と仲良しになったゆり子は、マジルーに自分を守ってくれるお礼に、いつまでも精霊のことを覚えていてくれと約束させられる。そして年月を経て、東京で恋に疲れたゆり子は島に戻って来、マジルーと再会する。恋人(和田聰宏)の追跡を逃れて村に駆け込んだゆり子は、村長の息子の結婚式での出し物でヒロインとして出演することになってしまう。ゆり子を守ろうとするマジルーは、恋の薬で恋人の愛の対象を別の女性に向けるが、大騒動が起こったのはそれから間もなくだった。〔105分/カラー/ヴィスタ〕[投票]
★4セント・アンナの奇跡(2008/米)1983年、NY。黒人郵便局員ヘクター(ラズ・アロンソ)は切手を買いに来たイタリア系の男を拳銃で撃った。ヘクターの家を捜索した刑事は、その部屋でナチスが破壊したイタリアの橋を飾っていた「春の女神」の彫刻を見つける。果たして彼の過去に何があったのか?…1944年、トスカーナ。黒人部隊は無謀ともいえる渡河作戦を命じられていた。ヘクターの戦友トレイン(オマー・ベンソン・ミラー)は一軒の小屋に入り、少年アンジェロ(マッテオ・スキアボルディ)が爆撃で柱の下敷きになっているのを発見する。彼を見殺しにできない兵士たちは、英語を使えるレナータ(ヴァレンティナ・チェルヴィ)の家に一時逗留を求める。〔160分/カラー/スコープ〕[投票]