ジョー・チップさんのコメント: 更新順
デューン 砂の惑星(2000/カナダ=独=米) | 登場人物がみな、普通の人になってしまった・・・というかリンチ版が異常過ぎるだけなんですけど。美術はかなりリンチ版を参考にしていると思う。サンドウォームなんて使いまわしてるんじゃないか? | [投票] | |
空飛ぶゆうれい船(1969/日) | アニメにおける戦車の圧倒的な描写において押井守を凌駕し、その直後のシーン(原画担当宮崎駿)において『ガメラ3』に先行し、メディアによる大衆支配テーマにおいて『ゼイリブ』に先行した先駆的作品。 [review] | [投票(2)] | |
トプカピ(1964/米) | 再見したらメリナ・メルクーリがおばさん然としていてがっかりしたが、撮影と音楽はやはり一級品。個人的にはメカ担当のロバート・モーリーのファン。 [review] | [投票] | |
アイガー・サンクション(1975/米) | 空撮において『サウンド・オブ・ミュージック』の冒頭のシーンを越えたかもしれない。 高所の不安とストレスを的確に表現した演出は見事であり、スターでありながら孤高の人であることを志向する監督の人柄もよく分かる作品。 [review] | [投票(9)] | |
スパイダーマン3(2007/米) | なんか子供のころお寺で見た仏教マンガみたいな内容だった。絵に描いたような因果応報話。 [review] | [投票(6)] | |
どろろ(2007/日) | 柴崎コウが好演。まん丸な目でタンカを切る。妻夫木の動きも良く、意外にもテンポのいい展開で前半は快調(音楽はラテンアメリカ調)。しかし海外ロケはいいが、如何せん人が少なすぎる・・・。原作に固執する必要はないとは思うが、後半の展開はわざわざ「ばんもん」を作った意味が無い。 [review] | [投票(5)] | |
ふくろうの河(1962/仏) | DVDで3部作として観る。3つの作品は、英雄的な勇ましい面はなく、かといって反戦を声高に叫ぶわけでもない。その一方で、ヨーロッパ人らしい皮肉なユーモアもある。どちらにしてもアメリカ人には描けない、描きたくない南北戦争が描かれる。 [review] | [投票] | |
北西への道(1940/米) | 『フィツカラルド』のモトネタと言われている作品。アメリカ大陸の自然描写の美しさと厳しさ。白人、ネイティブアメリカンの混成隊の行軍も迫力がある。内容は単純素朴だが。 | [投票] | |
影武者(1980/日) | 外国人による総指揮という屈辱(もちろん厚意なのだが)。10年ぶりの日本での監督作品という全世界の映画ファンの期待。キャスト、スタッフとの軋轢。凄まじいプレッシャーの中で、とうとうやってしまった巨匠の「底抜け超大作」。 [review] | [投票(12)] | |
悪い奴ほどよく眠る(1960/日) | 一見して、監督とは相性が悪そうな題材だからこそ露わになる黒澤監督の豪腕。阿鼻叫喚混沌スペクタクル冒険活劇。舞台がオフィスビルだろうが、三船が七三分けでスーツ姿だろうがお構いなし。 [review] | [投票(6)] | |
無常(1970/日) | 「仏教絵画を見ていると極楽の絵は平板でイメージが貧困なのに、地獄の方はイメージ豊富で生き生きとしている。」やっぱりみんな、地獄の方が好きなんだ、というようなセリフが印象に残っている。 | [投票] | |
太陽(2005/露=伊=仏=スイス) | イッセー尾形は良かったが、佐野史郎もよかった。正直言って、他国の重要人物の内面にここまで迫ろうとは思わなかった(成功してるかどうかは微妙だが)。ソクーロフ監督の試みには嫉妬と羨望すら感じる。何故と言えば、日本では永遠にできそうもない対象だから。ある意味外国映画に託すしか方法がないのが現実である。 [review] | [投票(2)] | |
未来警察(1985/米) | 弾丸がパイプの中を通過するシーンの技法は未だによく分からない。自動車の前と後ろのガラスがディスプレーになるところがかっこいい。ジョン・A・アロンゾは名カメラマンというイメージなのだが経歴を見てるとそうでもないな・・・ | [投票] | |
Vフォー・ヴェンデッタ(2005/米=独) | 「V」がカッコよすぎる。教養あるセリフの言い回しといい、身のこなしといい、仮面でありながら内面を表現できる力量と言い、敵を追い詰める戦略といい、ヒューゴ・ウィービングは近年珍しい骨太なヒーローを演じきったと思う。これに応えたナタリー・ポートマンも立派であった。 [review] | [投票(3)] | |
ナイロビの蜂(2005/独=英) | あの子供たちを車に乗せてあげて、と妻が頼む。そんなことをしていたらキリが無いよと夫は妻を嗜める。一見まっとうで大人の考えのようであるが、実は根本的な問題から逃げているに過ぎない・・・ [review] | [投票(8)] | |
ミュンヘン(2005/米) | 70年代、深作欣二は『仁義なき戦い』でヤクザ世界を政治と国際情勢の暗喩として描き、サム・ペキンパーは『戦争のはらわた』で第二次世界大戦を通してその実ベトナム戦争を描いたが、スピルバーグは別のアプローチとして、個人レベルの殺人行為そのものを描くことによって、戦争の本質を暴くという試みである。 [review] | [投票(1)] | |
007 カジノ・ロワイヤル(2006/米=英=チェコ) | ダブルオーの資格って、「北斗神拳」に似てますね。究極奥義は「哀しみを知る者」でなければ体得することはできない! [review] | [投票(6)] | |
ローマの休日(1953/米) | たわいない話である。ではあるが、ダルトン・トランボが終生希求して止まなかった「自由への渇望」がテーマである。『スパルタカス』『ジョニーは戦場へ行った』『パピヨン』らとなんら変わることの無い作品である。 [review] | [投票(10)] | |
トゥモロー・ワールド(2006/米) | アンドレイ・タルコフスキーが「黙示録はすでに始まっているんです。」というようなことを発言したことがあるが、この映画を観て震撼するのは、荒唐無稽な設定にも関わらず、どう見てもこれは未来の話じゃない・・・とほぼ本能的に感じ取ってしまうところだ。 [review] | [投票(14)] | |
スキャナー・ダークリー(2006/米) | これまでのディック映画は、いわば原作に託けたSF、アクション、ミステリー映画であって、まあそれなりに面白いものもあったが、別に作者の世界観とか苦悩に忠実な訳ではなかった(というか、どうでもいい?)。なので、原作に忠実に映像化するとこうなるのか、という感慨があった。 [review] | [投票(4)] |