★4 | リフ・ラフ(1990/英) | どっぶね〜ずみ〜、みたいに〜♪ 歌えない彼女が相当リアル。 | [投票(2)] |
★4 | スリーパー(1973/米) | 水素服は必見。 | [投票(2)] |
★4 | 大統領の陰謀(1976/米) | レッドフォードとダスティン・ホフマンで歴史の勉強が出来るなんてこんな贅沢なことはない。 | [投票(2)] |
★4 | ブロードウェイと銃弾(1994/米) | ウディには150歳くらいまで生きてこんな映画を撮り続けて欲しい。ホント、お願いしますよ。 | [投票(2)] |
★4 | 悪魔の手毬唄(1977/日) | シリーズ中でも品格が突出しているぶん、怖さも3倍増。理由?いうまでもないでしょう。 | [投票(2)] |
★4 | 今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006/米) | 複雑に交錯する人生とカメラアイ、そこに捉えられた人々はしかし、底抜けにシンプルで明るい。なんて余りに在り来たりなコメントなのでもう一言。ここで謳われる人生観は野坂や今村のそれと通底する。アメリカの『ウタ事師』に幸あれ。 | [投票(1)] |
★4 | 下部ババリアの人間狩り[迫害](1969/独) | 性別、人種、日陰者、障害者、同性愛、に関するあらゆる差別が腸詰にされた戦後西独逸の村社会映画で、その不快感は相当なもの。主人公を演ずるのが原作者ということもあって感情移入出来る人物はただの一人もなく、家畜どもの嘶きは、未だ変われぬ独逸の悲鳴のように響いた。 | [投票(1)] |
★4 | 制服の処女(1931/独) | この官能的な光と闇の密室劇を、「憧憬」なんて綺麗言で片付けてよいものか、プロシア的権威主義に、社会的・政治的見地からでは無く、唯美的、芸術至上主義的見地からの一撃を浴びせんとした、本作こそが誇り高き変態性欲映画の先駆作かと思うのだが、俺の頭は変なのだろうか。昭和6年製作、日本ではこの前年、谷崎の『卍』が完成している。 | [投票(1)] |
★4 | 運命のつくりかた(2002/仏) | 海があり、山がある。夏が来て、冬が来る。喜劇と悲劇、出会いと別れを繰り返し、男と女は見詰め合う。映画はそうして出来上がる。機微と劇性。コントラストとオーヴァーラップ。日本未公開が信じられないほどの傑作。 [review] | [投票(1)] |
★4 | (秘)女郎市場(1972/日) | 『奇跡』に成り損ねた艶笑コメディの秀作であり、水上勉の小説からその名を拝借した片桐夕子が、モデルとは正反対の白痴生娘を、全身を駆使して好演している。五条博演ずる「ジロリの紋次」や、筆屋の若旦那、女衒の吉藤次など男性キャラも個性豊かで、バカラック風から長唄、フラメンコに至る音楽も非常に面白く、飽きさせない。 | [投票(1)] |
★4 | アクメッド王子の冒険(1926/独) | 本作に対する最初のコメントとしては甚だ不適切で恐縮なのだが、私は、この美しい影絵芝居に投影された、邪気も衒いも無い英雄崇拝と、軽く倒錯したエロティシズムに、独逸と日本との、戦前戦後に渡る奇妙な共通点を嗅ぎ出し、感動するよりもむしろ戦慄してしまった次第だ。魔女の主役を凌ぐ活躍は、私にとっては本当の救いだった。 | [投票(1)] |
★4 | ロゼッタ(1999/仏=ベルギー) | ロゼッタはカメラに気付かない。その執拗な眼差しを見返すことがない。タルデンヌ兄弟の作劇には、傍から見つめることは出来ても、直接手を施すことも意見することも赦されない他者=観客の焦燥と、観察と呼ぶには余りに温かい、ヒューマニズムとが溢れている。今や主流となりつつある仏産不況モノの先駆的秀作。トリアーは既に過去だ。 | [投票(1)] |
★4 | 女は男の未来だ(2004/韓国=仏) | 過剰なハリウッド崇拝と、逆説的愛国心に溢れる我が国の淑女たちの工作により、解放から僅か数年で腐敗し堕落しきった韓国映画界に於いて、ホン・サンスの存在は殆ど奇蹟なのだが、そういう現状に何の重圧も感じず、こんなに肩の力の抜けた小品を作ってしまえる彼に、並々ならぬ才気を感じる。この放置プレイに、私はしとどに濡らされた。 | [投票(1)] |
★4 | アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1968/独=伊) | この作品にはストローブ=ユイレと聞いて反射的に身構える我ら映画マニヤが求めるような寓意も政治性も含まれていないように思われる。あるのは純粋な音楽への愛着、偉人への畏敬と共感であり、画面への評価は幕間の何其れ以上に演奏シーンに於ける揺ぎ無き即物性に対して行われるべきではなかろうか。いずれにせよ、画面にばかり執着して楽曲の展開を聞き漏らすようなら、居眠りするのは必定。 | [投票(1)] |
★4 | 家族ゲーム(1983/日) | 上から視点・平面的なカメラアイに演出家の性格が透けてるが、中盤以降は照れ臭さのようなものが染み出して来て憎めなくなる。だからこそラストの破綻にも乗れる。宮川・伊丹ら配役、台場を臨むロケーション共に申し分無く、音や台詞の使いも抜群。「女優」以外はホントに全部揃ってる。 | [投票(1)] |
★4 | ヒポクラテスたち(1980/日) | 映画青年がその知識と経験を結集した「越えられない処女作」の典型であり、その事を身に沁みて判っていた青年は、ヒポクラテスからヒポクリトへと華麗なる転進を遂げたかに見えたが、バブル崩壊を待つまでも無く哀れ撃沈した。切実でいい話である。仏映画のポスターを背に”モア”なんか喫ちゃってるアゴ割れ女に、初めは反感を抱いたが、予想外に可愛い女で驚き感動した。 | [投票(1)] |
★4 | 腰弁頑張れ(1931/日) | 保険勧誘員の対決シーンなど喜劇として今観ても充分面白い。ソ連映画張りの過剰なモンタージュが興味深く、後半、洗面器に仰向けに浮かぶ蝿のショットにはゾッとさせられた。 | [投票(1)] |
★4 | 夜ごとの夢(1933/日) | 退廃的な栗島すみ子の佇まいと、カスバが如き路地裏の描写(たった2カットしか残っていないがそれでも強烈)、意味深な土管の群れなど、かなり芸術点の高い作品。不況時代のやるせなさもビンビン伝わる正に傑作である。 [review] | [投票(1)] |
★4 | ワーニャ伯父さん(1971/露) | 画面と音、事物と色の精妙無比なモンタージュ。退廃と気品、沈黙と雄弁のスキャンダラスな相姦劇。古典に刻まれたるは紛う事なき映画の刻印!全時代への退行など微塵も感じさせない野心作である。タルコフスキ、コンチャロフスキ。二人が破壊したものは、きっと我々が想像し得る以上に、途轍もなく、大きい。 | [投票(1)] |
★4 | 疑惑(1982/日) | 自棄ぱちの桃井と極妻への接近を始めた岩下の女傑対決、大御所五十鈴の啖呵は、邦画ファンには垂涎の見物だったが、それを受け止める男優の演技、特に検事役の小林稔侍が余りにもショボ過ぎた。渡瀬か室田くらいぶつけて来ても、充分跳ね返し得ただろう。カメラ、音楽も含め、映画が演技に負けている。(しかし、抜群に面白い!) | [投票(1)] |