この映画の異常人気に白い目を向ける人もいるでしょうが、この映画の人気ほど｢実力｣で勝ち取ったものはないのではないでしょうか。ここのような映画サイトに来てこそ、うんざりするほど有名と感じるでしょうが、この映画、劇場ではヒットしてないし、｢古典的名作｣でもない。それが公開から口コミによるビデオ鑑賞でここまで｢名作化された｣のです。。｢観た人の評価が高い映画｣として色んな場所で採り上げられるうちにいつの間にか｢有名所｣として扱われますが、つい３，４年位前までこの映画は｢一般的な有名作品でない中の最もメジャーな作品｣だったと思います。一部の批評家達が引っ張ったのではなく、時勢に合ったムーブメントでもない。せいぜい｢周りの友達がみんなイイって言うけどホントかな｣くらいなもんでしょう。数ある人気作の中でも最も外的圧力を受けずに大きくなった、まさに｢評価された映画｣だと思います。

名作というとその｢作られた名作｣的な部分を見出す人が多いが、この作品こそ、評価を掛け値なしで受け取ってよい稀有な作品だと思います。（でもやっぱりこの得票数でこの平均点は異常だと思うけどね・・）