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shionoさんのお気に入りコメント(6/15)

チェンジリング(2008/米)★5 正直に言っておくと、この映画は決して気軽に楽しめる作品ではない。しかし、この傑作がより多くの人たちに観られることを、私はイーストウッドのファンという垣根を越えて一映画ファンとして強く望んで止まない。 [review] (ナム太郎)[投票(17)]
4ヶ月、3週と2日(2007/ルーマニア)★5 友人の中絶に協力する女性の1日を手持ちキャメラで克明に追ったカンヌ映画祭パルムドール受賞作というだけで想起されるある種のステレオタイプは、ものの見事に破壊される。本作は、サスペンスの深い森に見る者を迷い込ませる超一級の娯楽作品だ。 [review] (ジェリー)[投票(6)]
チェンジリング(2008/米)★4 「執念」という言葉はネガティブなイメージを纏いがちであるのだが、誤解を恐れず言えばこの映画は執念の讃歌だ。執念あってこその人間、というメッセージが秘められているように自分には思えてならない。 [review] (水那岐)[投票(8)]
恋をしましょう(1960/米)★4 抜群の安定感とダイナミックさの混在。絶妙のカッティング・イン・アクション。複数台カメラによるマルチ撮影・編集はジョージ・キューカー演出の特徴だが、この映画では殆ど完璧と言って良いぐらい決まっている。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
シティ・オブ・ゴッド(2002/ブラジル=仏=米)★4 サンバに対するイメージが変わった。今まで考えていたよりも100億倍くらい暗い音楽だった。 [review] (パグのしっぽ)[投票(3)]
王将(1948/日)★4 伊藤大輔らしい凝りに凝った画面。殆どのカットが移動カットだ。「移動大好き」と呼ばれる所以。また、最初の将棋シーンから縦構図で見せる見せる。この映画、画面奥のフォーカスが外れている部分まで実にきめ細かく演出されている。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
突破口!(1973/米)★5 冒頭クレジットタイトル後、銀行の看板からクレーン移動して車が入って来る。このカットだけでもゾクゾクする出だしだが、こゝから続く怒涛のオープニングは全くドン・シーゲルらしい、本当に簡潔で引き締まったアクション演出だ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
永遠の語らい(2003/ポルトガル=仏=伊)★4 確かに物語の刺激は結末部に集中している。しかし画面の刺激は全篇にわたって横溢しており、「字幕を追う」ことではなくもっぱら「画面を視る」ことに視覚を費やす観客にとっては退屈を覚えている暇など一瞬もありはしない。一言で云えばショットの強度が高いということだが。 [review] (3819695)[投票(4)]
冒険者たち(1967/仏)★5 何というのでしょう…? 説明しづらい良さが満載の映画だ。もしかしたら、この青春、説明なんてしたくないのかもしれない。(2008.12.29.) [review] (Keita)[投票(5)]
地球が静止する日(2008/米)★3 いいわあジェニファー・コネリーいいわあ眉がキリッとしててポニーテールでママさんで科学者でいいわあ。などと云っていられるのも初めのうちだけで、描写は出来事の上っ面をなぞることに終始して物語に深さや豊かさなど生まれる気配もなく、展開には説得力というものがまるでない。 [review] (3819695)[投票(4)]
ダークナイト(2008/米)★3 「ダーティ・ヒロイズム宣言」がどこにもない [review] (ペンクロフ)[投票(18)]
サイドカーに犬(2007/日)★3 おおむね面白い話ではあるし、画面も安定感があって見やすい。ただ、監督がこの物語の何処に力点を置いて演出しているのか判らず平板な印象の映画だった。 [review] (林田乃丞)[投票(3)]
トロピック・サンダー 史上最低の作戦(2008/米=独)★3 卑怯な作りではある。ただの拙さや凡庸さまでも「確信的な批評」として受容されうるよう仕組まれている。作劇はキャラクタ重視。キャストは概ね分裂気味の役をよく演じている。主演者やトム・クルーズの他にも新人ジェイ・バルチェル、監督スティーヴ・クーガン、原作者ニック・ノルティあたりの働きも好もしい。 [review] (3819695)[投票(5)]
娘・妻・母(1960/日)★3 豪華俳優陣の総花的並置のため各俳優のポテンシャルが十全には発揮されず、またそれゆえ笠智衆の破壊力が際立つといういびつな事態が惹起されてもいるが、日本屈指の母女優三益愛子の母ぶりが映画を支える。原節子の色気が頂点に達したのは一九六〇年であることを『秋日和』とともに証言する映画でもある。 [review] (3819695)[投票(6)]
カメレオン(2008/日)★4 格闘アクションとカーアクションの演出は世界最高水準だ。誰も予期しなかったであろうほどの藤原竜也のアクションスターの資質と阪本順治丸山昇一の時代錯誤の化学反応が生み落としたハード・アクションの傑作。狭い廊下で繰り広げられる藤原と菅田俊の一瞬の一騎打ちは映画史に刻まれねばならない事件的衝撃。 (3819695)[投票(6)]
ポセイドン(2006/米)★2 すばらしい冒頭のカメラワークに期待するも、俺の意思はエレベータ・シャフトへと蹴落とされた。助かる価値の無い物語を見る価値も無く。 (nob)[投票(1)]
激突!(1971/米)★4 恐怖の対象を「トラックそのもの」という無生物に設定し、その〈奥〉にいるはずの「運転手」は徹底的に正体不明の抽象として処理することで、類型としての物語は都市伝説の様相を帯びる。不思議だけど日常的のような。現実的だけどすべてを主人公の妄想に帰しても差し支えないような。 [review] (3819695)[投票(6)]
トウキョウソナタ(2008/日=オランダ=香港)★4 「家族」を「世界」に見立てた黒沢清的『家族ゲーム』21世紀版コメディー。コメディー? [review] (ペペロンチーノ)[投票(6)]
トウキョウソナタ(2008/日=オランダ=香港)★4 丹念に物語を紡いだ前半は却って黒沢清が映画史上でもトップクラスの瞬発力の持ち主であることを改めて示している。不穏に充実した細部。ケータイ捌きをはじめとした津田寛治の抜群の面白さ。彼が画面外から侵入してきた失業者の列に連なるショットはこの映画の中でも最強のショットのひとつだ。 [review] (3819695)[投票(8)]
ウォンテッド(2008/米)★3 自動車・列車アクションは概ねよい。銃撃アクションは概ねよくない。それは工夫の問題だ。たとえばジェームズ・マカヴォイアンジェリーナ・ジョリーの爆走自動車が停車中の車の開きっぱなしのドアーに激突してそれを閉める、というようなアクションの質を高めるちょっとした工夫が銃撃シーンには認められない。 [review] (3819695)[投票(6)]