セントさんのコメント: 投票数順
バベル(2006/仏=米=メキシコ) | ざら目の画面に人間が生きてゆく不条理を象徴させている。何気ないひとつの行動が人間を現代の荒野の狼にさせていく。 3つの話はそれぞればらばらではなく関連性はあるのだが、みんな魂の彷徨を繰り返すのみ。 [review] | [投票(7)] | |
暗いところで待ち合わせ(2006/日) | 今一番お気に入りの乙一原作の切ない系の代表作。心を外に出せなくて、自分の世界だけに沈んでいる人或いはそういう時って結構あると思う。 [review] | [投票(7)] | |
ユナイテッド93(2006/仏=英=米) | 9.11から既に5年。早いものだ。そろそろ脳裡から詳細が消えようとしているときに当時の忘れてはならない状況を蘇らせてくれる映画が出現した。 [review] | [投票(7)] | |
嫌われ松子の一生(2006/日) | 2時間強。ずっとテンションが高く、こちらがきついと思う隙を見せずに、どんどん先に進んでゆくこの演出振りにまず驚く。 [review] | [投票(7)] | |
ロスト・イン・トランスレーション(2003/米=日) | 人間の孤独をTOKYOに描いたことで、しんみり、また強烈に乾いた自分の心を知ることになる。一つ一つのシーンがホント心に染み渡る。家族でさえ、孤独を募らせる。日常を逃げても日常に戻るしかないこの真実。実に重い。 | [投票(7)] | |
ミニミニ大作戦(2003/米=仏=英) | 意外や楽しめたのでにっこり。ノートンの悪役も捨てたもんじゃない。サザーランド、出番少ないがさすが。途中で展開が予想外に進むのもうまいよ。娯楽映画の決定版。俳優がいいとやはり面白さ倍増。最近こう思うのは珍しいヨ。 | [投票(7)] | |
笑う蛙(2002/日) | うまいね。押入れの穴から見た本当の世界。通常の日常は擬似空間であるがごとく。舌を巻くほど上手い脚本。演劇的掛け合い。長塚京三代表作か。日本映画の秀作ここにあり。女は嘘をさっとつけるんだね。本質的に違うのかな。 | [投票(7)] | |
たそがれ清兵衛(2002/日) | これはすごいわ。10年、いや20年に一本の映画かもしれない。もう完璧。絶句。日本映画の全盛期を見ているようでした。しかも無常観まで表出している。出演者、どんな端役まで心が入ってる。相手を思いやる気持ち、今求められてるのはこれだよね。 | [投票(7)] | |
イルマーレ(2000/韓国) | 韓国って愛を信じてるんですね。またまた素晴らしい愛の映画を贈ってくれました。色彩まで行き届いて全編そりゃもう絵画。心を開けてくれるホントいい映画です。センスも情景も色合いも欧映画です。 | [投票(7)] | |
気狂いピエロ(1965/仏) | 私たち、青春とは呼ぶにはあまりにも辛すぎる時代を生き延びた者からは永遠の映画です。字幕そのものが詩であり、私たちの心でもあります。当時アンナ・カリーナは神に等しかった。今、観ようと思ってももう戻れない自分に気付くだけ。 | [投票(7)] | |
佐々木、イン、マイマイン(2020/日) | 青春の墓碑銘と言えようか。みんなが同じ方向を見つめていたそのまなざし。喜びも哀しみも苛立ちも不安もみんなで分かち合う、そんな”とき”の共有こそがそれぞれのその後の人生に確たる沈殿を残すのだ。 [review] | [投票(6)] | |
ジョーカー(2019/米) | あの超ダークなジョーカーの誕生物語である。前半、じっくりと悲劇の生涯を背負うジョーカーが描かれる。これは僕の想像外であった。 [review] | [投票(6)] | |
ゼロ・グラビティ(2013/米) | うーん、これはすごいわ。次元を超えた映画ですわい。僕自身も映像の中に、二人同様あの彼方の宇宙にほっぽり出される、、、。 [review] | [投票(6)] | |
別離(2011/イラン) | 厭な映画である。人の心をいたぶるいやあな映画である。前作と違うのは、見なければいいと思った時間が極端に短かったところか。それだけ脚本が緻密でしっかりと書かれている。布を織る時の縦横の繊維が明瞭である。 [review] | [投票(6)] | |
ヒミズ(2011/日) | 冒頭から執拗に繰り返される震災の映像とモーツアルトのレクイエム。今や、世界は朽ち果て人々は鎮魂のみを必要としているのか。あるいは、それでも立ち上がることを求めているのか、、。 [review] | [投票(6)] | |
海炭市叙景(2010/日) | 5つのオムニバス映画であります。すべてが虚無的でもあります。生きることの空しさ、哀しさが切実に伝わってきます。話のすべてが身近です。どこにでもあるような話がかえってリアルです。 [review] | [投票(6)] | |
ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン) | この作品のユニークなところは人間とヴァンパイアとが共棲しているということである。人間としてエリを養う男。愛するエリのため血を求めて町を流離い、定期的に住処を変えている。 [review] | [投票(6)] | |
インセプション(2010/米) | いやあ、夢に酔い、彷徨っている感覚。夢のまた夢、さらに深い夢が醸成され、めくるめく果てしない宇宙の彼方へ自分の体が投げ出される感覚。しかし解放感あれど気づくとわが肉体は宇宙の塵となり宇宙空間に漂っている、そんな夢の時間。 [review] | [投票(6)] | |
アウトレイジ(2010/日) | 最近の北野映画の不調ぶりに見る気もそがれたが、今回は心機一転という触れ込み。さて、どうか、、。 [review] | [投票(6)] | |
オーケストラ!(2009/仏) | 予告編を何度か見てしまっていたから、冒頭のオーケストラを再結成という部分が意外性もなく、面白みを欠いた。でもこれは作品のせいではない。今や予告編はやり過ぎなのだ。本編へのワンステップだということを配給会社はお忘れなのか。 [review] | [投票(6)] |