コメンテータ
ランキング
HELP

SUMさんのお気に入りコメント(12/22)

ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)★5 見ていて全編漂う死臭。この死生観は沖縄玉砕の日本を思い浮かべてしまう。取り憑かれたように死にゆく人たち。改めて戦争での敗戦の意味を思い知らされることになる。ベルリンの戦争末期の混乱を、嘗め尽くしたように這い続けるこのカメラはけれども美しい。 [review] (セント)[投票(8)]
ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)★5 「20世紀最大の悪魔」呼ばわりされる人物を弱者に優しく、小心者の夢見がちな男として描くこと。しかし、それゆえに彼がヨーロッパを震撼させ、自他国民ともに多くの人民を夢の犠牲としたことは決して焦点をぼやけさせられることはなく、他ならぬ「人間の所業」としての多くの犯罪が浮き彫りにされたことは評価されるべきだろう。 [review] (水那岐)[投票(11)]
パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)★4 こうきたか。ド真ん中をブチ抜こうと突っ込んでくるとは、ちょっと予想してなかった。(reviewはかなり細かく苦言) ☆3.8点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(6)]
パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)★3 根本的に作品全体を観れば、各エピソードの繋がり方が乱雑であり、井筒作品としても高い評価を下すことは出来ない。しかし、70年代から連綿と続く自己陶酔型戦争大作に果敢に挑んでいるという意味で、この作品は勇気ある挑戦作として認められる。 [review] (水那岐)[投票(9)]
パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)★3 暑っ苦しいおっさんの説教を延々と聴かされたような感じだが、少なくともおっさんの言い分が全然ぶれていないし、「おれはこう思うねん」とストレートに、ヘンに気をつかわれることなくすぱーんとやられると、暑っ苦しいなあとは思っても「わかった、わかった」とそう嫌な気はしない。 [review] (シーチキン)[投票(4)]
パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)★4 この作品については前作との創作上の視点がまったく変質していることをまず挙げなければならないと思う。 [review] (セント)[投票(4)]
パッチギ! LOVE&PEACE(2007/日)★4 何のてらいもない「愛と平和」についての映画である。しかも、渾身の力づくである。だからこそ、興行的なサービス精神の具現である泣かせシーンなど不要であった。井筒和幸の本気度を素直に感受すれば良いのだ。この物語に作為的な感動など必要ない。 [review] (ぽんしゅう)[投票(6)]
青空のゆくえ(2005/日)★3 皆のなかで、例外的に裏表なくいい奴であり、他人同然のクラスメイトの仲を取り持てた中山卓也がいたからこそ、この物語はハッピーエンディングを迎えられたのだろう。彼の存在はバラバラのクラスの中でそれだけ大きかったのだ。 [review] (水那岐)[投票(2)]
青空のゆくえ(2005/日)★5 思春期なんて言葉は現代でもあるかどうか知らないが、15歳という不安定な時期での一人の男の子の海外転校から起こる心の動きを緻密に暖かく描いている。 [review] (セント)[投票(3)]
青空のゆくえ(2005/日)★5 こういう青春学園ものは、無条件に評価が甘くなる。爽やか過ぎて、こんなに爽やかでいいのかというくらい、爽やか。軸となる中山卓也がまさにその象徴。モテモテだが、嫌味が全然ないので、批判する所がない。女の子のそれぞれの気持ちが、淡く描かれていて、切なくなってくる。こんなにピュアな映画ってそうそうないだろう。メインテーマの曲を聴くだけで、こみ上げてくるものがある。青春映画の傑作だ。 (ことは)[投票(2)]
博士の愛した数式(2005/日)★2 駄作とまでは思いたくないから観に行ったのだが、この映画ならではの良さが見えてこない。言いたいことが「これで数学に興味を持てたでしょう」だったら、殴るぞ本気で。 [review] (水那岐)[投票(8)]
博士の愛した数式(2005/日)★1 仏作って魂入れず。自然を崇拝する耄碌ジジイが撮った「悪い日本映画」の見本。一体黒澤の下で何を学んでいたんだ? [review] (ペペロンチーノ)[投票(16)]
リアル・フィクション(2000/韓国)★5 きわめてキム・ギドク作品の中ではストレートな作品である。「啓示」に導かれるように世間から迫害されてきた主人公は凶行を犯し続けるが、それが映画の中の出来事でしかないことをギドクは無慈悲に宣告する。 [review] (水那岐)[投票(1)]
鰐〈ワニ〉(1996/韓国)★3 既成倫理を挑発するかのように冒頭から発散される自由奔放な内面感情。後の作品で噴出する暴力と痛みをたっぷりと内包したギドク特有のロマンチシズムの萌芽。生命を放棄してまでも、自らの最も美しい時を保持し永遠を獲得するということ。水中花を想起した。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
鰐〈ワニ〉(1996/韓国)★4 キム・ギドクの画家という仕事への未練が垣間見られる。青く塗られた亀と手錠、水底の応接間、そして膨大な数の似顔絵たち…。 [review] (水那岐)[投票(3)]
鰐〈ワニ〉(1996/韓国)★2 衒いのないフランス映画(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(2)]
ワイルド・アニマル(1997/韓国)★3 予想外に正統派チンピラ映画でフランス映画 [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(2)]
ワイルド・アニマル(1997/韓国)★4 ともすれば通俗的な、きわめて判りやすい作品の印象に戸惑わされる「愛国心」の発露のカタチ。だがそこに在るモノが分断国家の国民の偽らざる心底の核感情なのだ。ふたつの国の象徴たる男たちの戦いは痛く、苦しい。 [review] (水那岐)[投票(2)]
絶対の愛(2006/韓国=日)★4 消える(レビューはラストに言及、『うつせみ』のネタバレ要素もあり) [review] (グラント・リー・バッファロー)[投票(3)]
男たちの大和 YAMATO(2005/日)★1 これぞ愚劣!これぞあざとさの権化!泣かせのシーンと啓蒙と殺戮シーンだけでまるまる映画一本撮りあげた佐藤純彌監督、早くも日本ラジー賞間違いなし!…っていうか、60年経っても「世界の三馬鹿」のひとつを批判しきれないアナクロさには、一生日本が敗北した訳は判るまいと言いたくなる。乗組員の方々の鎮魂のためにも、1点。 [review] (水那岐)[投票(12)]