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disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(33/33)

人気コメント投票者
★3マリー・アントワネット(2006/米)アホな子の内面を分節化して物語にするのは難しい。だから、生産的に生きられないその苦痛が、循環し蓄積される生活の重量に内面の手がかりを得ようとするのは正しいのだが、結局のところ世間は娘の成長を待ってくれない。ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★2戦争と人間 第3部・完結編(1973/日)俺の伍代財閥は何処に行った!? 心のオアシス、滝沢修&加藤嘉をひたすら頼りにノモンハンを堪え忍ぶ三時間。芦田と三國が健在ならば敗戦どころか太陽の赤色巨星化も乗り切れると思うが、高橋悦史だけはどうにかしろよ、と切に願ってやまない。けにろん[投票(1)]
★3関東無宿(1963/日)物語をそもそも気にしない禍々しい筆致に唯一抗し得たのは旭の恒常性――直上で電球が揺れても、彼の影は微動だにしないのだ。ただ、旭とても超然には構えられず、やせ我慢風情になるところが清順の愛嬌。水那岐[投票(1)]
★3時をかける少女(2006/日)周縁に恥辱せる乙女連を配置し、イージーなメルヘンの導きかねない不穏の狭間を適度な悶えで中和するところがシナリオワークの進歩。床を転がる運動や弧球に直撃された顔面振動の速度も豪放で表現のフォーマットに適っている。3819695[投票(1)]
★3野菊の如き君なりき(1955/日)笠智衆の「はかないもんですなあ」でうっとりモード。が、稲作文明の温潤な陰湿感が恐怖映画を謳いはじめると、儚げな回想フィルターが頸部を圧迫する真綿のように思われてくる。, ぽんしゅう, ゑぎ[投票(3)]
★4スパイ・ゲーム(2001/英=米)ごく個人的なツンデレやおい芸が変態的に広汎化するセカイ系。投じられる資財のスケールが映画であることの正当性の確信に満ちている。けにろん[投票(1)]
★3影の車(1970/日)夕暮れ、ひぐらし、輪縄、毒団子、ガス、刃物。マンガのようなガジェットで加藤剛の内宇宙と外宇宙をつなぐ魔窟・岩下邸で試される肉欲とストレス耐性の釣り合い。けにろん, TOMIMORI[投票(2)]
★4赤ひげ(1965/日)三船の大根を不器用な情愛に転化して爆発した恐るべきツンデレ群衆劇。初な大人どもの心理を手玉にとる童貞王、黒澤の面目躍如である。ペンクロフ, Myurakz[投票(2)]
★3鬼畜(1977/日)のらりくらりと常識を突破する緒形のほのぼの感がかえってホラー映画。子どもや動物ものはたまらんのであるが、度が越えて劇画調になってしまうとストレスは軽減されるようでもある。 [review]けにろん[投票(1)]
★3陸軍中野学校 竜三号指令(1967/日)雷蔵のキュートな支那語とコスプレに何とか抗って、加東大介一筋を貫徹しようと頑張ってみたのに、最後の最後で黒幕のガイジン演技にやられるのだった。ぽんしゅう[投票(1)]
★3赤毛(1969/日)三船を含め天領の安い年貢でぬくぬくとしてきた百姓どもには深みがない。が、幕臣軍団の深刻劇で彼らが浮き始めると、思想を表現できない苦しみが何となく理解もされてくる。水那岐, けにろん[投票(2)]
★4華麗なる一族(1974/日)中年どもの汗風呂と化したおやぢ俳優の爛熟期に崩壊した邦画のルックが追いつけず、ハードな食傷感が心地よく身に応えるのだった。 [review]ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★4江分利満氏の優雅な生活(1963/日)この桂樹は社長シリーズとコンテンポラリーの彼を結ぶ架け橋みたいなものか。当事者になれなかった、産まれ遅れた戦中派の苛立ちと無責任と安堵感が分別不能になっていてカワイイ。けにろん[投票(1)]
★3グッドナイト&グッドラック(2005/日=仏=英=米)「君も女装しなきゃな」とか、クルーニー×ストラザーンに腐女子心を刺戟されてる内に、今度はマッカーシーのど頭に目が釘付けになり始めて困る。いずれにせよ、疲弊したおやぢの群れほど美しいものはない。けにろん[投票(1)]
★4スティング(1973/米)偽装ノミ屋に集うプロのおやぢどもの顔、顔、顔! 至福の目眩を覚える。けにろん[投票(1)]
★3悪名(1961/日)嗚呼、俺様も田宮二郎と「兄ぃ」プレイをやって、海辺で浪花千栄子にぶたれたいものだわい――と迷わせるほどに、勝新の肌を嬉し恥ずかしく撮っちゃう50〜60年代大映の照明設計。けにろん[投票(1)]