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disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(26/33)

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★4エクスペンダブルズ(2010/米)教会の会話が典型的で、記号的造形が予想通りの記号的台詞を並べ、記号的振る舞いをする。ところが最後になると、ジェイソン・ステイサムのポエムに心の底からキャッキャする自分がいる。愚直に記号を重ねることで、彼らは血肉を得るのだ。DSCH[投票(1)]
★4別離(2011/イラン)深刻な課題とした地理の遠隔性が、エキサイトする話に引きずられ、やがて人々は縦横無尽に移動できることになる。かかる曖昧さは、本作の緊張の依拠となる子どもの罪悪感をわれわれが想像し共有する能力をも奪いかねない。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3ダラスの熱い日(1973/米)オッサンらの祝祭のような砂漠の火遊びが、既知の反復へと還元されてゆくこのつらさは何であろうか。語られているのはキャラクターではない。単なる属性の運動なのだ。ぽんしゅう[投票(1)]
★3ミッドナイト・エクスプレス(1978/米)司法も雑であれば、刑務所の管理体制も雑で、このままだと場当たり的な話にしかならない。何か論理的なことが行われていたという実感をもたらす尽力は認められるものの、構成への意欲は、冤罪感を醸すような、受け手に感傷を駆り立てる試みに堕している。ぽんしゅう[投票(1)]
★3ディーバ(1981/仏)説明のつかないガジェットは無数にあって、そもそも根本から、ディーバなしに成立する話である。それらが存在せる理由を求めて、カメラは虚空をさまよい、かと思えば、カットを割り出してしまう落ち着きのなさで、映像文法がシナリオの提示に戸惑っている。けにろん[投票(1)]
★4ドラゴン・タトゥーの女(2011/米=スウェーデン=英=独)モニターの前でオッサンと並んだリスベットがLOVEずっきゅん。実にけしからん文系オッサンの邪念である。いや、それはよいのだが、文系オッサンにクレイグをあてがって受け手の認知構造を混乱させるといった誤魔化しのスケベ根性が気にくわん。プロキオン14, ホッチkiss[投票(2)]
★4悪の教典(2012/日)仕事ができることの徳性を、理念的な舞台を設定することで、抽出しようとする志向は、生徒らを技術的特性で分類して組織化する試みからも、明らかだろう。かかる徳が、徳とは全く反する現象から浮かぶ様には、独特の眩惑がある。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3閉ざされた森(2003/カナダ=米=独)トラボルタの視点が入ってしまうことが問題で、ミスリーディングとして機能させてはいるのだが、オチを考えれば、これはノックスの十戒に違反してはいないか。 [review]けにろん[投票(1)]
★4ムーンライズ・キングダム(2012/米)理屈倒れになりかねない過密な美術は、はっきりと方向を限定されるゆえに運動の徴候を持ち得た画面やキャラクターと劇伴の歩調によって彫琢され、移動をしている実感をともないながら、空間と感傷の旋律線を形成する。 [review]けにろん, ぽんしゅう, DSCH[投票(3)]
★3アラビアのロレンス(1962/米)戦争神経症やセクシャリティの問題など、個人に発現した課題が、民族的憐憫と取り違えられている。あるいは、より意図的に、問題を個人に限定するか、社会経済に拡散させるか、場面に応じて使い分けがなされている。 [review]けにろん[投票(1)]
★3カールじいさんの空飛ぶ家(2009/米)階段を電気椅子で昇降していた老人の足腰と、野犬と乱闘する老人のそれに、もはや一貫性を見出だせない。かかる断絶は、アクションの切実さをブロックするにとどまらない。 [review]緑雨, DSCH[投票(2)]
★3レベッカ(1940/米)女には語りうるに足る生活の実体が設定されていない。女の幸福を願おうにも、その手掛かりがなく、話の興行性は、災難に対する対処療法的な挙動に担われがちだ。 [review]3819695[投票(1)]
★3モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン)序盤で興行性の中心を担っていた移動の困難が、次第にスポイルされてしまう。もはやタイトルが話の実体を表現しきれないほど、地理感覚が寸断され、場面の有機的な連携が見えなくなる。 [review]3819695[投票(1)]
★3愛のメモリー(1976/米)いかにもデ・パルマらしい、大仰な絵面を最後に見せられて、驚いてしまった。こんな感傷的な話だったのかと。 [review]ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★3ウォルター少年と、夏の休日(2003/米)疑似家族も全能感も、少年ではなく、老人の願望充足を想定している。しかし、その全能感のあり方は若々しく、少年の想像力に依拠して、老人の願望を当て推量した結果、欲望の誤配線が生じているように見える。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3小さな恋のメロディ(1971/英)男女の間に介在する求愛の非対称性に言及がない。男が女に惚れるのに説明は要らないとしても、では、なぜ彼女はこの男に? われわれが感傷を見出すのはかかる非対称において他はない。 [review]けにろん, DSCH[投票(2)]
★3パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン) ヴィダル大尉(セルジ・ロペス)のひげそりが見事で、この豊饒な情報量を超えるものが作中に現れない。彼は、トロのマンガ的想像力を引き立てるどころか、マンガであることの根本的な貧困を知らしめてしまう。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★3恋におちたシェイクスピア(1998/英=米)興行主のトム・ウィルキンソンは、成長できるキャラ造形という点で、時間経過の指標となる。対照的に、ヴァイオラ側は、もはや変わりようがないという特性を引きずっている。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3ハート・ロッカー(2008/米)発汗とか唾液とか、体液への興味を充足させるアイテム(ストロー、カートリッジ)の強引な使い方がフェチを煽る所もあって、寄りがちな画面も生理的な興味と解せばCQBの誤魔化しとばかりは言えない。しかし雨樋を滴る水まで粘性を獲得するのは露悪的か。DSCH, 赤い戦車, ゑぎ, 3819695[投票(4)]
★3北国の帝王(1973/米)本当に下らない映画で、なぜこの老人たちがこんな価値のないことをめぐって憎み合い殺し合うのか、その動機のなさに唖然としつつも、不可解だからこそ感動を煽られる面もある。貨車の屋根をコロコロと進むアーネストのメタボ体の画面映えが激しい。 [review]DSCH, ぽんしゅう, けにろん[投票(3)]