寒山拾得さんのコメント: 点数順
冴え冴えてなほ滑稽な月(2013/日) | この監督、友達の友達なんだ。退屈したらどうしようと恐る恐る観たら、退屈だった。御免ね。 [review] | [投票] | |
手紙(2006/日) | よい主題だと思うが映画が余りにも貧しい。こういう演出は在り来たりだから避けようという意志が全く感じられないTVドラマ。 [review] | [投票] | |
アフリカ物語(1980/日) | サンリオ20周年の子供向け野生の記録と『青い珊瑚礁』を更にダサくした寸劇から成り、この名匠もまた80年に墜落したのが嫌ほど確認できる。観賞中何度も昼寝を試みた。 | [投票] | |
切腹(1962/日) | 「怜悧」な描写しか方法を持たないワン・パターン演出が味噌も糞も肯定して廻る最悪 [review] | [投票] | |
京都太秦物語(2010/日) | 冒頭のドキュメンタリー併用は意欲的、ロケもよく、そのまま商店街に密着すればいいものを、残りは逃げ出したくなるような低レベルの学生映画。太秦凋落の陰謀すら感じる。先輩たちが泣いているよ。 | [投票] | |
シベリア超特急(1996/日) | 伏線もなしにさっさと謎解きを始める推理物とは、大勢の登場人物を一生懸命整理しながら観ていた客を愚弄するものだとは思わないのだろうか。真面目に観ると損する映画。 [review] | [投票] | |
突入せよ! 「あさま山荘」事件(2002/日) | 孤立する高級官僚へ長官から励ましの電話がかかると、これが神託だと証明するかのように高らかにラッパが鳴り響く。何なんだこれは。とてもキナ臭い官尊映画。 [review] | [投票] | |
KANO 1931海の向こうの甲子園(2014/台湾) | CG仕様の白過ぎる照明と感動の投げ売りな音楽にゲンナリ、オリジナリティ皆無のありふれた野球漫画に何の閃きもなく、しかもウンザリするほど長尺。 [review] | [投票] | |
埋もれ木(2005/日) | 全員亡霊の演者によって物語られる東山魁夷のマンガ世界 [review] | [投票] | |
望楼の決死隊(1943/日) | 寝る間もないのに剣道するなよ。親米インディアンとの「心の交流」を描いた西部劇と同じ空々しさが蔓延しており、銃撃シーンもゴミのようにショボい。主題を裏切る「国語常用」なる貼紙だけが不気味にリアル。 [review] | [投票] | |
息子の青春(1952/日) | 「教育」を語る方法において林房雄とケンちゃんシリーズの類縁性が生温く浮上するトンデモ映画。石浜朗は家族の毒が回って狂っているとしか見えない。こんな空々しいもの、撮っていて恥ずかしくなかったのだろうか。 | [投票] | |
長崎の鐘(1950/日) | 永井博士の偉業を何にも伝えていないし、原爆投下時の字幕には呆れる。米軍の検閲がいかに無惨だったかを示す第一級資料。新藤にとって『原爆の子』は本作のリベンジでもあったはず。 [review] | [投票] | |
永すぎた春(1957/日) | 三島由紀夫の特権階級意識が露骨に出た愚作。貧乏人が金持ちをやっつける話ばかりなのを憂いてその正反対を描いてみた、と云った処だろうが、それならも少し上手にやってもらわないと。 [review] | [投票] | |
殺しのドレス(1980/米) | 『サイコ』から経過した20年の歳月を楽々無視する映画ヲタクの人権感覚に吐き気を覚える。 [review] | [投票] | |
氷点(1966/日) | あれえ、これって継母が主役だっけ。陽子は脇役だっけ。おかしいじゃない。収束はほとんど人倫に反する。水木ともあろう人が何を考えていたのか大いに疑問。 [review] | [投票] | |
シド・アンド・ナンシー(1986/英) | 三面記事を並べただけの愚作。例えばホテル放火の炎にふたりが何を見たのか、演出家は想像力を働かせる気など一切ないらしい。俳優もマルコム役以外全員辛気臭い。SHIT。 | [投票] | |
サヨンの鐘(1943/日) | 李香蘭が豚や家鴨や子供たちを引き連れ歩む山道の躍動感に心が踊る。彼女の天真爛漫は罪であろうか。高砂族がこれほど日本語が上手い訳がない。方言への感性の欠落は清水の欠点のひとつだと思うが、本作ではこれが国際的に拡大されてある。虚しい国策映画。 [review] | [投票] | |
太陽(2005/露=伊=仏=スイス) | この半可通は戦争への加担を個人的な感傷に矮小化する標本オタクとして昭和天皇を描くのだから恐れ入る。鶴など闖入させて気味が悪い。 | [投票] | |
拝啓天皇陛下様(1963/日) | 戦犯作家長門裕之に寄り添ってくれるのは馬鹿だけでしたという閉鎖的な土管のなかの回顧録。理に落ちるユーモアが笑えず、おもろうてやがて哀しきという進行が骸骨のよう。天皇拝謁の場面は異様な緊張感があるが、別に演出がいいからではない。 | [投票] | |
ピンク・フラミンゴ(1972/米) | 退屈な飲み会でピンク・フラミンゴと呟いてみよう。思わず厭な顔をした人と貴方はもう友達、お互い被害者友の会会員として二時間は会話に花が咲くだろう。本作の鑑賞にはこのような効用がある。 | [投票] |