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ペペロンチーノさんのお気に入りコメント(19/149)

ゴーン・ガール(2014/米)★5 想定の範囲を遥か凌駕した転がりを見せる傑作脚本に対し徹底した即物描写に終始するフィンチャーの枯淡と言えなくもない境地は悪くない。だが、映画史に刻印されるファムファタールをスッピンと決めメイクで縦走してみせたロザムンドの存在感こそ肝。 (けにろん)[投票(7)]
シャーロックホームズの冒険(1970/英)★3 どこが「冒険」なんだ?(推理小説では「〜の冒険」は短編集が通例)と思ったが、原題が「private life」で納得。ホームズのほのかな恋、何も語らない恋・・・は良かった。 (KEI)[投票(1)]
ジゴロ・イン・ニューヨーク(2013/米)★4 夫婦関係の心の枯渇を金銭による肉欲の充足で補うインテリ・レズビアン(シャロン・ストーン)。死別による物理的な愛欲の欠落を、宗教という外的規範で埋めようとする未亡人(ヴァネッサ・パラディ)。朴訥なジゴロは「花」に水と光を与え生気を回復させる。 [review] (ぽんしゅう)[投票(4)]
ジャージー・ボーイズ(2014/米)★3 まず、第一感、ウディ・アレンビリー・ワイルダーを想起してしまう。また、これは脚本にかなり忠実に撮影されたのではないかと邪推する。見終ってから調べて分かったが、脚本家には『アニー・ホール』のマーシャル・ブリックマンが名を連ねているのだ。正直云って、私はカメラ目線モノローグの多用は嫌いだ。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]
ジャージー・ボーイズ(2014/米)★3 イーストウッド主モチーフであるところの怒りの要素は希釈され尚演出家としての破綻がない分毒にも薬にもならない。コマ劇場でのヒット歌謡ショー「クールファイブ物語」米版的如才の無さで楽しい時間だが心にも刺してこない。ラストはお前もかと思った。 (けにろん)[投票(4)]
震える舌(1980/日)★5 此岸の『エクソシスト』 [review] (ペンクロフ)[投票(7)]
LUCY ルーシー(2014/仏)★3 普通ならば脚本執筆もしくは撮影日程の消化において取り返しのつかないミステイクがあったとしか思えないうつけ映画であっても「これが演出家の構想通りに仕上がった結果なのかもしれない」と惑わせるあたり、さすがのリュック・ベッソン・クォリティだ。虐殺に対する無躊躇も一周回って先を行っている。 (3819695)[投票(2)]
LUCY ルーシー(2014/仏)★3 エイゼンシュテインも墓場で真っ青な冒頭のチーターモンタージュを気力で乗り越えると後はどうなっても平気だった。寧ろ無心でスカヨハのおっぱい調度いいでかさだなとかに念を注力した。ただ、ミンスクがどうにもコケにされた感があって残念だ。 (けにろん)[投票(3)]
喰女 クイメ(2013/日)★5 劇中劇とリアルワールドのシンクロは間々あるが、稽古場をジャンクションとして噛ませ錯綜の3次元がクロスオーバーする妙味。美術・音楽も良いが三池演出もカメラサイズを含め縦横。知れてる筈の「四谷怪談」アレンジも想外の『悪魔の首飾り』で来たよ。 (けにろん)[投票(1)]
喰女 クイメ(2013/日)★4 手垢のついた「四谷怪談」の情緒的な尾ひれは無視して、そのエッセンスである業の悲しみを勢いで見せきる発想の転換が見事。浮かび上がるのは定番の恐怖などではなく、抑制の効かぬ欲望が衝突し破滅するさま。つまりは怪談ではなく恋愛劇。美術と音楽の貢献も大。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
LUCY ルーシー(2014/仏)★2 いくら娯楽作品だとしても、科学的な素養が低すぎる。脳の活動が活発になったからってフォースが使えるはずもなく、それにあのスピードでウインドウを開けるパソコンは存在しない。基本的な部分で白けてしまうと、全部がダメになる好例。 (サイモン64)[投票(2)]
LUCY ルーシー(2014/仏)★3 中二病患者が「ぼくの考えるかっこいい」をなんのテクニックもなく映像化したという感じ。SF考証の欠片もなく、しかもアイデアはどこかで見たことのあるようなものばかり。編集もひどい。久々に聴くエリック・セラ節に免じて3点をつけるけど、それがなければ2点レベルの映画。 (月魚)[投票(2)]
ぼんち(1960/日)★5 船場ブルジョワジーの凋落と時代のエネルギーを呑んで生きながらえる女たち。栄華を極めた60年大映の女優陣揃い踏みの圧倒を諧謔で受ける雷蔵も鯔背だ。3人の女たちが高らかに談笑する入浴場面。ここに至って映画は神話の域に達したかのよう。 (けにろん)[投票(4)]
GODZILLA ゴジラ(2014/米)★3 画作りに秀でたゴジラ映画で、これに文句言ってたらバチが当たりますよ。オレ以外の全ての皆さんに、是非楽しんでいただきたい作品。 [review] (ペンクロフ)[投票(10)]
オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014/米)★3 深夜にTVでやってたら楽しそうなちっちゃな世界観。ただこういうのこそユーモアとか小技効かせてほしいのに直球すぎる。E・ブラントも特に輝かず。 (ドド)[投票(1)]
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013/米)★4 「古くて新しい歌」の呪縛から抜け出せない、保守派というよりは郷愁派の、この「金の臭いのしない」歌うたいにとって、60年代という時代は「終幕の時」だったのだ。自分ではドン詰まりに気づいていない男の滑稽は、時代に置き去りされる者の寂寥の裏返しでもある。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ブルージャスミン(2013/米)★5 軽妙洒脱な語り口の彼方から隙間を縫って顔を見せる地獄と言うより妄執と我慾と欺瞞まみれの世界はこう語られるべきという信念さえ感じるアレンここ10年の集大成であり結実。アメリカが直面する社会構造の破綻と踊り踊らされた人たちへの慈愛が泣ける。 (けにろん)[投票(6)]
ブルージャスミン(2013/米)★4 マスカラの涙で目元を黒ずませながら「降りられない」女の哀れさを体現するケイト・ブランシェットの奮闘ぶりは見事としか言いようがない。「上位1%の富裕層が富全体の20%を…」みたいな格差社会への反感という世相を味方に付けた作風だが、 [review] (緑雨)[投票(7)]
ブルージャスミン(2013/米)★4 ジャスミン(ケイト・ブランシェット)の鼻もちならない上昇志向は現実からの逃避にも見え、一方、妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)の弛緩は向上心の意味すら理解できない現実肯定への逃避。対を織りなす成り行き志向が「懸命」を哂う笑えない喜劇。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011/英=仏)★3 独特のかすれたハイトーンボイスを模したストリープのモノマネ芸の達者さには感心するばかりだが、それが一番印象に残るというところに映画としての弱さがある。 [review] (緑雨)[投票(1)]