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ペペロンチーノさんのお気に入りコメント(20/149)

りんごのうかの少女(2013/日)★2 のどかな風景のなかの、のどかではない生活。ナタでたたき伐るような横浜聡子の語り口に尋常ならざる少女の鬱屈が噴出する。唐突な結末に唖然としつつ、42分の短時間では語り尽くせなかったに違いない少女(=横浜)の「思い」の解放を次回作に期待する。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
ブリングリング(2013/米=仏=英=日=独)★3 いつでも美少女の味方だったソフィア・コッポラがいつになく観察者的スタンスで、カメラも冷ややかだ(監視カメラのカットは笑う)。対象を見失ったシンパシーのふらつきが、映画を愚作とも作家のネクストステージとも思わせる。挿入曲選択のコンテンポラリー傾向は、厭らしさも薄いが私の趣味でもない。 (3819695)[投票(1)]
ゼロ・グラビティ(2013/米)★5 映画というメディアが漸く3Dというテクノロジーの幸福な活用法に辿り着いたというか。まるで舞台劇のような密室性を湛えながら、画面一杯に神秘的で広大な空間が広がっているという逆説に痺れる。 [review] (緑雨)[投票(10)]
八つ墓村(1977/日)★5 イヤなものをしつこく見せる、ショック映画としての『八つ墓村』 [review] (ペンクロフ)[投票(8)]
ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012/ポルトガル)★4 最も己に忠実なカウリスマキが最も過激だ。歴史・国家・都市への言及を自らに許す他の三氏は畢竟行儀よく企画趣旨に従っている。「同じような」映画を撮り続けて表現を研ぎ澄ませてゆく作家の過激さは(「小津調」確立後の小津安二郎がそうであったように)同時代では正当に評価されないのかもしれない。 [review] (3819695)[投票(1)]
ねらわれた学園(1981/日)★3 主題歌「守ってあげたい」。本当に守ってあげるべきだったのは峰岸徹の役者人生。 (Myurakz)[投票(6)]
ねらわれた学園(1981/日)★2 公開時ど肝を抜かれた「守ってあげたい」のオープニングタイトルの斬新さに5点! セーラー服に始まり、お嬢様からストリートファッション、そして和服まで披露する薬師丸ファンご満悦映画。失笑の峰岸徹の腹目玉に冗談のような大林宣彦の本気が炸裂。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
マジック・マイク(2012/米)★3 正攻法に背を向けてひねくれた態度を取ることが格好よいと思い込む年頃が続いているスティーヴン・ソダバーグは題材の旨味を引き立てることよりも自らのスタイルを優先し、男性脱衣演芸を舞台とする夢追う若者の物語を扱う本作でも、語りと画面から熱気も生々しさも奪い去って悦か何かに入っている様子。 [review] (3819695)[投票(1)]
凶悪(2013/日)★3 いかにして人は他人の死を望むようになるか、という死刑の是非まで視野にいれたテーマ性を持ちながら、いまひとつ心に響くものがない。ピエール瀧リリー・フランキーの蛮行はめっぽう面白いのに、観客側に被虐待者としての恐怖心が起きないのが原因。 (ぽんしゅう)[投票(5)]
アナザー Another(2011/日)★2 何を評価したものか、なかなか難しい。ミステリーとしては情報の提示が上手くないし、死に様を見せるショックものとしてはこれ見よがしの演出が非常に興を殺ぐ。アニメは面白いそうなので、そうなると脚本・演出の問題か。 [review] (Master)[投票(1)]
地獄でなぜ悪い(2013/日)★4 文字通り血の雨を降らせ、血の海を出現させる友近の過剰さに感嘆し、「言葉」の具現化にかける園子温の執着と遊び心に喝采を贈る。圧倒的な過剰さで善も悪も蹴散らし秩序を無に帰す平田(長谷川博己)に、真性の紊乱者としての園の本性が覗く快作。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
シャニダールの花(2012/日)★3 寓意の強制がしんどい。やや現実離れしたエスエフ世界を実体化する設計力も欠乏気味だ。というのは、記憶にも新しいところで『アンチヴァイラル』などと比較すれば瞭らかだろう。綾野剛黒木華の初対面シーンだったか、なぜか廊の中央に顕微鏡(?)が鎮座している、なんていうのはオモロなのだけども。 [review] (3819695)[投票(3)]
監督・ばんざい!(2007/日)★1 つまらない、笑えないという以前に、あからさまに勝負を避けているところが最低。説明ナレーションの言い訳がましさが何より気に入らない。 [review] (緑雨)[投票(2)]
許されざる者(1992/米)★4 惰性で観たら意外と面白かった。が、華やかな西部劇が過去に沢山あったからこそ許された映画になったのだとも思う。 (BRAVO30000W!)[投票(1)]
許されざる者(2013/日)★3 渡辺と佐藤の芝居は存分に「ベテラン芸」を魅せ、柄本と小池は想定の域を出ないもどかしさがあるものの、柳楽と忽那の難読コンビが新境地らしき「新鮮」をみせる。笠松則通の鈍重な画は撮影賞もので、今の邦画界の正統的水準を高レベルでクリアする教科書映画。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
サイド・エフェクト(2013/米)★4 こういう映画を見るともう映画にする題材が枯渇しているのかなあと思ってしまう。そしてソダーバーグもこれが最後の映画作だという。元気の出る映画ではない。それほど面白い映画ではない。結局ソダーバーグは真面目過ぎるんだと結論付けた。 [review] (セント)[投票(2)]
サイド・エフェクト(2013/米)★4 アングルやサイズのジャストミート感や編集リズムの快楽といった語り口の次元に於いて、ソダーバーグは現在進行形では最高ランクのアルチザンになった。正味、惚れ惚れするのだが、広げた大風呂敷を凡庸に畳み過ぎた。畳まないで引き裂いてほしかった。 (けにろん)[投票(3)]
八日目の蝉(2011/日)★5 今更コンセプトの作劇かと思うそばから拡散し逸れていく展開を要所で締める小池の重石としての存在の快楽。その役者陣の間隙を貫く若き井上真央の圧倒的スーパークールな佇まいこそ肝だろう。ベタになりそでならない気骨だけが成す真ドラマ。 (けにろん)[投票(5)]
明日の記憶(2005/日)★3 日常の何気ない物忘れを見て、あっ、俺もヤバイかも・・・。美しく献身的な妻を見て、うっ、うちはダメかも・・・。施設のパンフレットを見て、げっ、きっとココだな・・・。と、わざとふざけてコメントしないと精神の平常が保てないほど怖かったのであります。 [review] (ぽんしゅう)[投票(5)]
パシフィック・リム(2013/米)★4 日高のり子が稲妻キックしなきゃならないのだ。坂本真綾がエキゾチック・マニューバしなきゃならないのだ。 [review] (ペンクロフ)[投票(5)]