★3 | 映画全編に深みを与える志村喬、エッジの効いた美しさの野川由美子、安手の小悪党ぶりが同シリーズに相応しい土方弘と、脇役に恵まれた一遍。格子ごしの夕照を美しく表現した宮川一夫の腕も冴え、このシリーズ中最も安定感を感じさせる1967〜1968頃らしい作品。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★3 | ほとんど本能のように、のこのこと出かけて行き虐げられた市井の民を救おうとする市(勝新太郎)の善行と、悪行を前にして反射的かつ機械的に人を切り刻む冷酷さ。この中間的迷いの欠落はいったい何んだ。この幅のなさが作品の凄みにも短絡さにも見えてしまう。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 『酔いどれ天使』を彷彿とさせる一編だがやり過ぎの感が否めない。満身創痍の市を強調する為とはいえ幾らなんでも人を斬り過ぎだし鏑木創の西部劇風主題歌、無調BGMもしつこく煩い。時代や流行を意識するのは大変結構だが流され追従するのはどうか。 [review] (町田) | [投票] |
★3 | 人を斬る市の呵責の無さが結構際だっていて非情さが良く出ている。ルーティーンな話だが安心して見られるし、天下の宮川の撮影は深い色を良く出しカットによってはとてつもなく美しい。 (けにろん) | [投票(2)] |