★3 | 映画の理想としての音楽。 [review] (ジェリー) | [投票(1)] |
★4 | 飽きることなく見ていられる。実験映画ではなく、純粋な娯楽映画と思う。当時の志向性とは若干異なるかも知れないが。チェンバロを弾く後ろ姿から始まる。途中、ドリーで寄る。もうこゝからバッチリ決まった構図。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | バッハについて何の素養もない自分には、グスタフ・レオンハルトがチェンバロを奏でている画や音楽の希少性すら認められず、映画としての凛とした美しさは十二分に感じるものの、心底楽しめたと言えなかったのが残念であった。 [review] (ナム太郎) | [投票] |
★4 | この作品にはストローブ=ユイレと聞いて反射的に身構える我ら映画マニヤが求めるような寓意も政治性も含まれていないように思われる。あるのは純粋な音楽への愛着、偉人への畏敬と共感であり、画面への評価は幕間の何其れ以上に演奏シーンに於ける揺ぎ無き即物性に対して行われるべきではなかろうか。いずれにせよ、画面にばかり執着して楽曲の展開を聞き漏らすようなら、居眠りするのは必定。 (町田) | [投票(1)] |
★4 | 決して単調な画面ではない。各演奏者の動きの微妙な差異。自分が音を出すタイミングをじりじりと計る様子。楽器を触る指の動き。同じようでありながら指揮者の動きも音楽の流れの中で微かに変わってくる。それら人物たちの影。窓から差し込む陽光。風と空の流れる様子。松明の炎と煙の形状。普段我々が見落としてしまいがちな細部の諸要素の美しさを、ミニマルな視点と長回しによってストローブ=ユイレは教えてくれる。 [review] (赤い戦車) | [投票(1)] |