★4 | シルヴィア・ピナルの美しさに見惚れているだけで物語の辻褄合わせには全く興味が無くなってしまう。夢遊病を示す部分や馬車に曳かれる犬を買う部分は何だったんだろうと思うが、こういう放りっぱなしもブニュエルらしさ。しかしきちんと使われる伏線は見事。特に縄跳び紐の使い方はちょっと無いほど衝撃的。
(ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | ビリディアナ(シルビア・ピナル)の無垢な美貌が輝けば輝くほど俗欲はかきたてられ、献身の純度が増せば増すほど怠惰な依存は深まる。ブニュエルの分かりやすい語り口に心地よくのせられる私は俗人の極み。彼女の“気づき”の気配が、さらに俗人の快感を誘う。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 物語は単純というかあまりにわかりやすいのだが、あいかわらずの足フェチぶりや十字架型ナイフ、なわとび三段活用(跳ぶ、吊す、縛る)、つながれた犬、乳搾り等の扱いがおもしろい。シルビア・ピナルのうつろな美貌も素敵。 [review] (tredair) | [投票(3)] |
★3 | 素晴らしくロジカルに展開していく反カトリックなアンチモラリズム。ではあるが終盤の突発的カタストロフィに至る劇的緊張が明確に醸成されてるとは言い難い。それがブニュエルなのだとしても明晰な撮影と演出であるだけに惜しい。正直中盤はかったるい。 (けにろん) | [投票] |