★3 | 事件の本質を戦争の構造ではなく個人の資質に求めるかのような割り切りが良くも悪くもデ・パルマが「社会派」に転進などしていないことの証だ。ここでも彼の興味の中心は形式や技法だが、このような題材こそ通常の物語映画の結構で語るべきではなかったか。カメラの表象・記録の可能性/不可能性の問題が追究されているとも思えない。 (3819695) | [投票(3)] |
★3 | 冒頭15分に状況設定として示される検問所の光景。何も起こらなくても何か起こりそうなあの緊張感こそがデ・パルマの映画としての本作の白眉であった。 [review] (ナム太郎) | [投票(1)] |
★3 | まとわりつく湿気のなかジャングルに潜む敵に脅え続けたベトナムが、濃密な閉塞世界であったなら、イラクはそこにいることの意義や目的すら実感できない、空疎な焦燥に支配された拡散世界だったようだ。確かに、拡散する世界に物語など見い出せるはずはない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | デ・パルマのド本気。「アメリカ」の映画。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(3)] |
★3 | 序盤の監視所があるバイパス入口の半端な静謐が支配するサバーブ的状況設定が秀でており、緊張と倦怠の綯い交ぜな描写は素晴らしい。ただ、中盤以降は、真摯ではあるが提議される問題もそれを描く手法も新味が無い。デ・パルマだから敢えて言いたいのだ。 (けにろん) | [投票(3)] |