★4 | 「ドン・シーゲルの特質はその『経済性』だ」と云うとき、それは主に「語り方」を指しての言葉であることが多いと思われるが、戦争映画、殊に前線での戦闘を描いた映画としては必要最小限と云ってもよい量のドンパチで最大の興奮と緊張感を生み出しているここでの演出もまた、すぐれた経済性の発露にほかならない。 [review] (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 『攻撃』や『突撃』と並ぶ傑作戦争映画だ。もっともスケールはかなり小さい。製作費はかかっていないが、ドン・シーゲルの演出は実に無駄なく進行してゆきクライマックスで見事に映画的な過剰さでもって見せてしまう。トーチカの装置として見せ方。エンディングの唐突さもシーゲルらしい。 (ゑぎ) | [投票(1)] |
★3 | マックイーンが登場した途端、そのブラックホールのようなニヒリズムが、周りの状況や人間を強烈に吸い寄せ戦場がひとつの閉じられた空間と化してしまう。随所にユーモア描写が挿入されているにも関らず終始息苦しさが付きまとう。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 敵の姿がほとんど画面内に出てこず、もっぱら「マイク」「地雷」「トーチカ」「闇」といったもので表される。誰と戦っているのか掴めない閉塞感がある。赤狩りの影響が垣間見える、などと言うつもりはない。 (赤い戦車) | [投票] |
★3 | 曰くありげな屈託キャラで登場するマックィーンだが、全部うっちゃって戦闘状態になっちまうもんだからその設定は回収されない。起承があって転結がない中、兎のようにピョン跳ね走りで駆け抜ける彼がアンビバレントなエネルギーを残留させた。それだけ。 (けにろん) | [投票(1)] |