★5 | 圧倒的な力を持った傑作だ。画面の強度が飛び抜けている。例えばモーテルで女が男を刺すシーンの画面外からの唐突な運動の衝撃。同じような演出で言えばオフィスで男が女に詰め寄るシーンもそう。それでいて小道具の使い方の周到さも心憎い。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★3 | 一発の銃声によって呼び覚まされる都市が抱え込んだ不安。それは、そこに暮らす個々人の心の欲望や心の不安定さの総体であり、見知らぬ者どうしの不安や不満がその生活空間の中で、いつの間にか呼応し始めるさまが面白い。不安こそが、全ての関係の疎密の尺度。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★4 | 傑作。全くこの銃声には心臓が飛び上がる。純粋に行動しか描かれていないが故に登場人物が次に何をするか全く予測できず、ひいては画面がどうなるかを固唾を呑んで見守るしかなくなるのだ。そしてその末にたどり着くクライマックスの衝撃。本来複雑怪奇な筈の世界の様相を一面的にではなく、多面的に捉えるための一つの解答。エドワード・ヤンはこの方法論を遺作に到る5本の中で研ぎ澄ましていくが、あまりに少なすぎる数だ。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★5 | サイレン。銃声。電話の発信音やダイヤル音。カメラのシャッター音。タクシーやバイクで去っていく女たち。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★2 | ブレッソンやゴダール(電話のベル他)の小綺麗な縮小再生産。構図やアクションの才はほぼゼロ、俳優は二流、三角関係の物語は阿呆らしい。主演の医者がきたろう激似で唯一記憶に残る。 (寒山拾得) | [投票] |