「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
やくざ絶唱(1970/日) |
残念ながら大谷直子はまだ力不足で、その憑依ぶりは天然若尾文子の凄味にはるかに及ばず、近親愛にゆれる心の振れ幅の極端さが、ただのパラノイヤ娘の世迷言にしか見えない。結果、兄(勝新)と妹の関係性に筋が通らず、悪い意味で話しの展開が読めない。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
宗教的背景無しの「愛」しかあり得ない国、日本に降臨したたった一人の天使=勝新 [review] (ボイス母) | [投票] | |
変態たることを自覚すればこその哀感が、この映画の勝新は狂的な部分のみがクローズアップされ過ぎて、自覚しているのかどうかもおぼつかない始末。辛気臭い話を田村・川津の2大辛気臭俳優が倍加させ唯一太地喜和子がまともに見える。 (けにろん) | [投票(1)] | |
素晴らしいのが勝新の喧嘩シーンで驚くほどのスピード感、観客が予想する一瞬前に拳固や蹴りを入れており実に痛快。役者が上手いのか演出編集が上手いのか、たぶん両方なのだろう。特に必然性もなく転落する大谷直子がダイニチ映配好み。 [review] (寒山拾得) | [投票] |