「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
仇討(1964/日) |
ラストの瞬発的、動的、人間のうごめきまで表現し秀逸。ああいう仇討まで、庶民の見世物にしちゃってる武士道の哀しさも伝わってきた。ただそこに至るまでちと演出切れてない。 (セント) | [投票(1)] | |
「乱心」、すなわちいかにして人の心は破綻するかという話である。「乱心」をもてあそぶ役人のことなかれ主義と、形骸化した武家制度に蝕まれた傷口が、仇討ちというガス抜き見世物のなかに露呈したとき、人の心は拠りどころを喪失し、あらゆる制度から乖離する。 (ぽんしゅう) | [投票] | |
重々しい雰囲気で少し疲れるけど、仇討に至る過程の理不尽さと滑稽さ、それを取り巻く周囲の冷酷さを綿密に描いているのは、さすがの橋本忍脚本。終盤の中村錦之助はまさに独壇場で圧巻。ちょっと他に類を見ない位の迫力。['04.10.3京都文化博物館] (直人) | [投票] |