★5 | 聞きしに勝る傑作。前半の変態さん大集合がいつの間にか、カサヴェテスの傑作群を予告するような真摯な人間ドラマになる。トニー・カーティスの名演を盛り立てる静謐な演出が素晴らしい。事実関係や医学的見識は正確を欠くだろうが、些末なことである。 (寒山拾得) | [投票(2)] |
★5 | 前半はもう最高のスプリット・スクリーンというべきだろう。シネスコ画面に繰り広げられるマルチイメージ。醸成された意味の豊かさとキビキビしたテンポは本当に奇跡的だ。そして後半のヘンリー・フォンダとの面談シーンで見せる沢山のフラッシュバック。これもべら棒に良く出来ていて、もう呆然としてしまうしかない。 (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | 呆然とするしか無い凄まじい映画体験だった。画面分割が機能して映画の展開に有機的に組み込まれている。と要約して言葉にするだけならそれで終りなんだけど、観るほうは顎が外れる程の画面の面白さに引き込まれる。 [review] (t3b) | [投票(1)] |
★5 | 縦横無尽に繰り広げられる分割画面は、まさしくフライシャーの本領発揮と言える。そのスマート且つ無駄のない語り口には惚れ惚れするばかり。トニー・カーティスの不安定さが生み出す緊迫感も圧倒的だ。 (太陽と戦慄) | [投票] |
★4 | 煩瑣な分割画面の前半から意識の遠のいていくようなホワイト・アウトの終幕に至る演出的なグラデーション。後半の白い尋問室にはあきらかに演出的に「何も無い」。そして正気を辛うじて保っていた人間がそれを遂に喪失する瞬間を画面に刻み込む微スロー。演出手法が着実的確に運用されるという意味で堅実にハイレベル。 (鷂) | [投票(2)] |
★4 | 確かに黒沢清が絶賛するほどの事はある。各キャラクターの複雑さ、特にトニー・カーティスの重層性はまさしく現代映画の先取りと言えるし、フラッシュバックは超自然ホラーの如き捩れた奇妙さを漂わす。 [review] (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | うわっ、画面が分割されて見るのが忙しいや。もしやビル・ゲイツはこれを見てウィンドウズを思いついた…わけないよな。 (黒魔羅) | [投票(1)] |
★3 | 『真実の行方』と『レイジング・ケイン』とセットで見るといいです。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★3 | 分割画面同様、この犯人の心理状態もバラバラだ。 (AONI) | [投票(1)] |
★3 | 「変態は逮捕だ」ってヒドイよ・・・73/100 (たろ) | [投票] |
★3 | T.カーチスって当時人気があったんだよね。でも淡々とした地味な犯罪映画です。何かあるあると思っていたら、そのまま終わってしまった。タッチは悪くないけどね。 (セント) | [投票] |
★2 | 吹けば飛ぶような分割画面にいちいち感動してみせるほど付き合い好きではない。効果の惰弱さは目を覆うばかり。既に『M』や『サイコ』をもつ1968年において二匹目の泥鰌扱いされかねないところで、実録のエピソード導入で辛うじて今に踏みとどまっている。 (ジェリー) | [投票] |
★2 | 「ボストンの絞殺魔」というのは有名だったそうですね。この映画を観たときは知らなかったけど。そういえば、「切り裂きジャック」を主人公にした作品はまだ観たことないな。 (丹下左膳) | [投票] |