ある日どこかで(1980/米) | ★2 脚本家デビューを飾ったその日、見知らぬ老女から意味ありげな
「帰ってきて」という言葉とともに時計を渡された主人公リチャード・コリアー。その8年後、彼はたまたま訪れたホテルで見た古い肖像画の女優、エリーズ・マッケナに恋をする。彼女の人生をたどるうちに、その肖像画は以前会った老女の若き日の姿であることを知るリチャード。彼は「時の流れを越えて」というタイムトラベルについての本を著したジャック・フィニー教授を訪ね、その教えに従いタイムトラベルに挑む…。宿命的な恋を描いた103分の切ないファンタジー。この映画の舞台となったホテルには映画を記念した碑もあるそうで、米国を中心に「ある日どこかで」ファンのための団体もあるとのこと。 (tredair) | [投票(5)] |
用心棒(1961/日) | ★5 時は幕末。とある宿場街にふらりとやってきた一人の浪人。桑畑三十郎(三船敏郎)と名乗るその男は、街の真ん中にある飯屋の主人・権爺(東野英治郎)にやっかいになる。この街は支配するやくざ者達の後継者争いから、清兵衛一家(河津清三郎・山田五十鈴・太刀川寛他)と丑寅一味(山茶花究・仲代達也・加東大介他)の両者に分裂して睨み合いを続け、役人も全くの役立たずでさびれる一方だという。驚くほどの剣の腕前を持つ三十郎は、両者の様子を伺いつつ自分を売り込もうとするが、彼の狙いは争いの火種をこしらえて双方を争わせ、彼等邪魔者を一掃させるという大胆不敵なものだった……。 [more] (荒馬大介) | [投票(4)] |
オープン・ユア・アイズ(1997/仏=スペイン) | ★4 裕福でハンサムな主人公セサム。ある日元恋人の無理心中の交通事故に巻き込まれてしまう。一命は取り留めたが顔が醜く変貌し恋人にもふられてしまう。だがある日目が覚めてみると全ては一変して無理だといわれた整形手術が成功し恋人も戻ってきた。しかしその日から不思議なことが起こり出した・・・。
ハリウッドも認めた若干26歳の監督アレハンドロ・アメナーバル。この作品が2作目なのに驚異的な映像センスと綿密な構成力を持っている。「ダークシティ」「マトリックス」と同じように夢と現実の境が曖昧になっていく内容だが、スペインの派手な色使いとエキゾチックな俳優と実感のもてる映像でまた一味違った世界だ。ラストシーンは唖然とするだろう。 (ina) | [投票(7)] |
メメント(2000/米) | ★5 俺はレナード(ガイ・ピアース)。妻を殺した犯人を探している。それなのに俺は10分前のことも思い出せない妙な病気になってしまった。だから大事なことはペンとカメラ、刺青で何とか記録してきた。幸い情報提供者も二人いる。もう少しだ、もう少しで犯人が.....妻が殺害されたときから数分前の記憶を失う「前向性健忘症」という記憶障害になり、不安な日々を送りながらも必死に犯人を探すレナード。果たして彼は犯人を見つけられるのだろうか? 予測不可能な展開で観客を魅了し、リピーターが続出したリワインド・ムービーの大傑作。 (KADAGIO) | [投票(8)] |
シェルタリング・スカイ(1990/英) | ★5 伝説の作家ポール・ボウルズの小説を、巨匠ベルナルド・ベルトルッチが見事に映像化。ヴィットリオ・ストラーロの撮影も忘れ難い。第二次大戦後、ニューヨークからサハラ砂漠に、3人の旅行者が
訪れた。ポート(ジョン・マルコヴィッチ)とキット(デブラ・ウインガー)の倦怠期を迎えた夫婦と、タナー(キャンベル・スコット)という魅力的な青年だ。ポートとキットは、異国の地で何か新しい感情を発見できるかと彷徨うが、気持ちはすれ違うばかりだった。更に、愛を求めて、ふたりは赤い大地に入り込んで行くが、その代償として、ポートは熱病に倒れてしまう。 (いくけん) | [投票(6)] |
ベートーベン(1992/米) | ★3 郊外に暮らすニュートン家に迷い込んできた一匹の子犬。「ベートーベン」と名付けられこの家で飼われることになったこの犬は、やがて巨大なセントバーナードに成長した。子どもたちはいい遊び相手ができて大喜びな一方、ベートーベンの度重なるイタズラに手を焼く父親のジョージ(チャールズ・グローディン)は、一家の主としての面目が立たず、機会があればこの犬を追い出したいと思っている。ちょうどその頃、生体実験で多くの犬が必要なバーニック博士(ディーン・ジョーンズ)は、野良犬・飼い犬お構いなしの“犬狩り”を密かに計画していた…。[87分/カラー/アメリカンヴィスタ] [more] (Yasu) | [投票(1)] |
初恋のきた道(2000/中国) | ★4 父が死んだ。母は泣いていた。父の遺体は町の病院にあるという。昔からの村の風習で、死んだ者は担いで村に帰らせることになっている。家路を忘れないために。しかし今の時代、人手は少ないし実現は難しい。それでも母は担いで帰らせたかった。父にもう一度その道を通らせたかった。初恋のきた道を… (バーボンボンバー) | [投票(12)] |
君の名は(1953/日) | ★3 昭和20年5月24日、東京大空襲の夜。真知子(岸恵子)と春樹(佐田啓二)は、銀座で空襲の最中に出会った。二人は数寄屋橋の上で「戦争が終わってお互いまだ生きていたら、半年後ここでまた逢いましょう」と約束して別れる。しかしその半年後、真知子は、故郷の佐渡から来た伯父に縁談のため連れ戻されることになり、春樹とは逢えずに東京を去る。その後も長いことお互いの消息を求めていた二人がようやく数寄屋橋で再会した時は、真知子は既に縁談の相手・浜口(川喜多雄二)と結婚することが決まっていた。[127分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu) | [投票(1)] |
彼女を見ればわかること(2000/米) | ★4 「キーナー医師の場合」、「レベッカへの贈り物」、「ローズのための誰か」、「おやすみリリー クリスティーン」、「キャシーを待つ恋」の5話(5部)構成。それぞれ、年老いた母親を看護する医師、不倫関係を続ける銀行支店長、童話作家のシングルマザー、恋人が病に侵された同性愛の占い師、盲目の妹の世話をしている警官、の5人の女性とその周辺が描かれる。脚本および監督は「百年の孤独」などでノーベル賞を受賞している G. ガルシア・マルケスの息子、ロドリゴ・ガルシア。
(カフカのすあま) | [投票(5)] |
プラトニック・セックス(2001/日) | ★3 雨上がりの高校の屋上。ズンズンとルーズソックス(加賀美早紀の脚)は突き進む。ボイラー配管をミニスカートで跨いで跳ねて「もっしもーし!あおいでーす!今日は何の日でしょうかー?」と言ってみる。直下に見える地面は遠くてボヤケテめまいしそう。「よしっ!」と決して、いざ行かん!と、その時に、ピロッ!ぴろっ!ピロッ!「あ、メール。」…人は自殺の直前でも電話が鳴ったら取っちゃうものなのだ。「愛へ 誕生日おめでとう トシ」と間違いメール。「愛って誰…テメー間違ってんじゃねーよ!」と怒髪天。「17歳になっちゃった!」と駄レスしたら、それを受け取ったトシ(ジョー)は呆然とするのだった。それは何故?答えはビデオで…… [more] (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(2)] |
トレーニング・デイ(2001/米) | ★4 ジェイク(イーサン・ホーク)は麻薬取締課に配属されたばかりの新人刑事。ロサンゼルス市警の伝説的名刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)とコンビを組むことになる。 「かよわい子羊でいるのか。獰猛な狼になるのか。それを選べ」 正義感に燃えるジェイクにアロンゾはこう言い放つ。ジェイクは初日早々、捜査のためなら法を簡単に犯すアロンゾの姿を目のあたりにするのだった・・・。(122分) [more] (AONI) | [投票(5)] |
タイタニック(1997/米) | ★5 トレジャー・ハンターのラベット(ビル・パクストン)以下ケルディッシュ号のクルー達は、カナダ沖大西洋の海底約3800mに眠るタイタニック号を潜水艇で探索をしていた。彼らが求めていたのは、56カラットのブルーダイヤ”碧洋のハート”だった。しかし、ダイヤが眠っていると思われた金庫を引き揚げるも、中から出てきたのは裸女のスケッチだけ。報道にその絵が自分だと名乗りを挙げた老女ローズ(グロリア・スチュワート)は、クルー達に85年前の悲劇の一部始終を語りはじめる。・・・以下、《けにろん》氏のあらすじに続く。 moreはこの映画を100倍楽しむ方法(多分、シネスケ最長文)。 [more] (アルシュ) | [投票(28)] |
恋人までの距離〈ディスタンス〉(1995/米) | ★3 遠距離恋愛していた恋人に会いにマドリードまでやって来たがどうもふられてしまった「アメリカ男」と、ブダペストの祖母に会いに行った帰りの「フランス女」が電車の中で偶然に出会い、ともにウィーンで途中下車して時間制限付きのランデヴーを楽しむ…。全編ほぼふたりの会話のみで構成された102分。つまり主演のふたりは出ずっぱりなので、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピーファンにはたまらない作品となっている。とも言える。米国映画ながらヨーロッパ濃度が高く、ロマの占い師なども登場する。 (tredair) | [投票(4)] |
硝子の塔(1993/米) | ★2 はいはい、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!さぁさぁ、ここに用意したのは天下御免のシャロンストーン!ストーンといやぁ、誰もが知ってるスペシャリストの女優さんだぁ!え、知らない?ばか言っちゃいけねえよ。あれだよ?マイケルダグラスを虜にした女だよ?あいたたた、スタローンの間違いよ。ってなわけで、さぁ!さぁ!さぁ!今日の出し物は掘り出しモンだ。ストーンの私生活が色んな角度で覗けるってんだからお宝モンだぁね。天下の女優さんがオフロ場であんなこんなどころか、男の部屋でおぅおうおぅ、言っちゃぁいけねえ。そこが商売ってもんよ。さぁ、1週間覗きぱなしで350円。どうでいどうでい! (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(14)] |
シザーズ 氷の誘惑(1991/米) | ★2 アンティークドールが大好きな女の子アンジェラ(シャロン・ストーン)は、マンションのエレベーターで赤ヒゲの男に襲われる。レイプされるぅ!! 必死の反撃、凶器はハサミ(シザーズ)! ショックのあまりエレベーター内で蹲っているところを、向いに住むアレックスに助けられる。惹かれ合う二人…でも、えっちしようとしてもどうしても出来ない。(それが見たいのにっ!) 精神科医が言うには「子供の頃の体験がトラウマになっているようです」。
果たしてそのトラウマとは一体? ハサミがどうしたっていうんだ? (『氷の微笑』に似たようなサブタイトルですが、脱ぎませんのでそういう期待はしないで下さい)
(peacefullife) | [投票(4)] |