(秘)色情めす市場(1974/日) | ★5 「うち、なんやさからいたいねん!」娼婦のトメは世話になった女将さん(絵沢萌子)の止めるのも聞かずフリーの街娼として独立する。トメは娼婦としてライバルでもある母親(花柳幻舟)と知的障害をもつ弟サネオ(夢村四郎)の三人で大阪、釜ヶ崎のドヤ街に暮らす。そんなトメに街の顔役で“真珠”が自慢の男(高橋明)が自分の女になって働くよう強要するがトメは激しく拒否する。次に男が目を付けたのは、どこからともなくこの街に落ちてきたOL崩れの女(宮下順子)と学生(萩原朔美)のいわく有りげなカップル。トメはまだ見ぬ父への思いを手配写真の男に重ねつつ、どん底の街を彷徨い続けるのだった。日活ロマンポルノ。(83分/パートカラー/シネマスコープ) (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
恋する人魚たち(1990/米) | ★4 あたし、シャーロット(ウィノナ・ライダー)。水泳の得意な妹(クリスティーナ・リッチ)と、恋に奔放なママ(シェール)と3人暮らし。ここマサチューセッツに引越ししてきた途端に、ママったら靴屋のおじさんとベタベタなんだからやんなっちゃうわ。あたしはもっと清く生きるのよ、神様!でも、修道院で働くジョー(マイケル・シェフリング)と出逢ったとき、あたし背中に電撃が走っちゃった。これは真実の恋よ!だけど神様、許して!鐘つき堂の上であたし、ジョーとディープキスしちゃった!どうしよう、子供ができちゃう!?〔117分〕 (水那岐) | [投票(3)] |
ナインハーフ(1985/米) | ★2 アートギャラリーに勤めるバツイチのエリザベス(目の周りが黒いキム・ベイシンガー)。仕事絡みのパーティーを開く為に肉屋へ買い出しに出掛けると、そこで妖しくニヤケルいい男・ジョン(痩せたミッキー・ローク)に出会う。「なんていい男!」と見つめるエリザベスだったが、その場は後ろ髪ひかれる想いのまま立ち去る事に。ところが後日、偶然にもフリーマーケット場でばったりと出会い(飯と物に釣られて)二人の交際は始まる。なんだか不思議ちゃんなジョンの、いたずらなエッチさに動揺しながらも従うエリザベス。そして怒涛の目隠し氷攻撃に悶え狂い「こんなの初めて!あぁ〜ん」となるが、ジョンは「さ、まだまだ!」と、AVじゃないんだからさぁ。 [more] (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(13)] |
浮草(1959/日) | ★4 街に一座がやってくる。今度は歌舞伎。この間のストリップは良かったねぇ、などと話つつ、駒十郎一座の御到来だ。一座の若い衆は、宣伝がてら「お!いい女」とめぼしをつけつつ街を練り歩く。親方(中村鴈治郎)は「ちょいといってくらぁ」と、いい仲の姉御(京マチ子)に断って、お得意様へ挨拶を…と、出かけるが、出向いた先は小料理屋。女将(杉村春子)が奥から「おいでやす」ともてなすが、既にただの女将と客の関係ではない感じ。目が違う。もう以心伝心な感じ。そして、話は女将の息子(川口浩)の近況の話になると、親方は嬉しそうに何度も何度も頷くのだ。そして、ウワサの息子が帰ってくると、「おっきくなったなぁ!」と大喜びするのだった。 (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(6)] |
チアーズ!(2000/米) | ★5 トーランス(カーステン・ダンスト)は全米最強のチアリーディング部トロスの新キャプテンに選ばれるが、はりきりすぎて早速ケガ人を出してしまう。転校生で元体操選手のミッシー(エリザ・ドゥシュク)という力強い助っ人を得て安心したのもつかのま、トロスの振り付けがクローヴァーズのものからの盗作であることを知らされて愕然とする。
大会優勝目指してはりきればはりきるほど空回りしてしまうトーランスだが、そんな中、ボーイフレンドのアーロン(リチャード・ヒルマン)と、ミッシーの兄クリフ(ジェシー・ブラッドフォード)のあいだで心が揺れ動いてしまう。
一方、抜群の実力を持ちながら資金難のため出場できないクローヴァーズも、キャプテンのアイシス(ガブリエル・ユニオン)を筆頭に、一丸となって大会出場を目指していた。
果たして真の"全米最強"はどちらのチームなのか?
そしてトーランスの恋の行方は? (movableinferno) | [投票(6)] |
CAT’S EYE キャッツ・アイ(1997/日) | ★1 全身ビチビチの黒ボンテージでビシッと決めて、ネコ耳も可愛らしくもニャオ〜ンと体をしならせる3匹の泥棒ネコ(長女・泪=藤原/次女・瞳=稲森/三女・愛=内田)。キャッツ・アイと呼ばれ、スポーツ新聞の1面さえも占拠するメスネコ達は今日も軽やか鮮やかに盗みを働き、執ように追っかける刑事・内海俊夫(原田)を軽くあしらうのだった。実は瞳の彼氏でもある内海だが、瞳がキャッツ・アイだなんてもう全く気が付かないヘタレ。だが、そんなヘタレな所も好きのうち、なのか?泪はともかく、愛も大学でリー(ケイン)と出会って、何?この気持ち、これって恋?状態へ。みんな発情期です。という訳でなぜか主人公は愛なのでした。マジ? (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(5)] |
田園に死す(1974/日) | ★5 奇才(これは本物)・寺山修司の詩集「田園に死す」をモチーフとした異常・異形な映像群。母・後妻・柱時計・恐山・イタコ・空気女・駆落ち・てて無し子・そして、20年前の過去の自分との対話という、その異常な時間軸の中で改めて己を母を存在を考える。圧倒的なイメージングの集大成に驚きを隠せない作品。←作品という響きが似合う映画。余談だが、某大手レンタル屋の「有名人が推す1本」の企画で、あの庵野監督が推してた1本。この映画からどう影響を受ければエヴァが出来あがるのか真剣に検討中。回答望む。それにしても、この映画のあらすじはコメントを書くより遥かに難しかった。 (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(11)] |
剣鬼(1965/日) | ★3 異常な出生(犬との人獣交婚によって生まれた)の噂から「犬ッ子」と蔑まれてきた斑平(市川雷蔵)は、花造りの才能を認められて城勤めを許され、驚異的な俊足から馬役下役にまで取り立てられた。謎の浪人(内田朝雄)の居合い抜きに魅せられた斑平は、その極意の手ほどきを受けることに。その頃、藩主・海野正信(戸浦六宏)の乱心ぶりが際立ち、幕府の公儀隠密や藩内の反体制派の動きが活発になっていた。人間離れした斑平の能力を見抜いた小姓頭・神部菊馬(佐藤慶)は、彼を藩の刺客に仕上げ、不穏分子の抹殺を命じていく。(大映/83分) [more] (AONI) | [投票(2)] |
木靴の樹(1978/伊=仏) | ★4 19世紀末の北イタリア、ベルガモの或る小作農場。バティスティ(ルイジ・オルナーギ)は息子ミネク(オマール・ブリニョッリ)を小学校に入れる決心をする。費用と人手不足を考えると一大決心であった。子沢山の未亡人のルンク(テレーザ・ブレッシャニーニ)は子供を養育院に預ける事を考えるが思い直す。けちのフィナール(バティスタ・トレバイニ)は祭の日に金貨を拾い、ささやかな喜びにひたる。ブレナー(ジャコモ・カバレッリ)家の長女マッダレーナ(ルチア・ペツォーリ)は紡績工場で工員のステファノ(フランコ・ピレンガ)と愛し合うようになるが…。78年カンヌ国際映画祭パルムドール他受賞。 (けにろん) | [投票(1)] |
太陽と月に背いて(1995/英=仏=ベルギー) | ★3 時は19世紀、フランスの都パリ。詩人としての名声を欲しいままにしていたヴェルレーヌ(デヴィッド・シューリス)は、若き天才ランボー(レオナルド・ディカプリオ)と出会う。天分には恵まれながらも乙女のように柔弱なヴェルレーヌは、奔放で破壊的性格のランボーの「男」に惹かれ、いつしか禁断の恋に落ちてしまう。肉の営みを続ける男ふたり。しかしランボーは愛人生活に嫌気がさし、その手を逃れようとする。ランボーの独占を図るヴェルレーヌは、遂に許されざる手段に出てしまうのだった。〔112分/カラー〕 (水那岐) | [投票(1)] |
オルランド(1992/英=仏=露=伊=オランダ) | ★5 絢爛華麗な文化花咲く1600年の英国。女王の寵愛を受けた貴公子オルランドは「汝、決して老いてはならぬ。其の若さを失はなければ、おまへと其の子孫に此の屋敷を授けやう」とのエリザベス I 世の言葉で不老不死になる。以後400年、愛と詩作、政治、社交に、ロシア、東方の国と世界を駆け抜けるオルランド。ある日、戦場をくぐり抜けた夜から6日間昏睡。目が覚めると女になった自分に気づき「同じ人間、何も變はらぬ…性が變はりたる丈」と淡々と呟く。女ゆえの財産没収との報せに、かえって桎梏から解き放たれ、身重の体でさらに戦火をくぐりつつ現代へと疾駆する……。バージニア・ウルフ同名小説の映画化でサリー・ポッターは鮮烈に現代を問う。
[more] (Amandla!) | [投票(7)] |
インデペンデンス・デイ(1996/米) | ★3 突如、地球に宇宙人が侵略!!天下の米軍が宇宙人相手に大活躍!!合衆国大統領とアメリカ軍が世界を救う!! アメリカ人の正義の戦争したい願望を宇宙人の侵略という題材を用いて見事に映画化した空前絶後の大爆笑SF超大作。アハハハハ・・・(以下略)。 [more] (HW) | [投票(6)] |
いちご白書(1970/米) | ★2 1968年コロンビア大学、遊園地を軍の施設へ建て替える計画に端を発する学生運動にノンポリである筈のサイモン(B・デイビソン)が参加する羽目になる。理由は活動家のリンダ(K・ダービー)に恋をし近づきたかっただけなのに・・だが運動は過激さを増し、大学当局の不正が明るみにされるに及び、サイモンも真剣に運動に取り組まざるを得なくなった。そして遂に大学側は警官隊の導入を決意し、学生たちと対峙する・・・・<余談>翌年1月18日、東京、この事件に触発された学生500名が東京大学安田講堂を占拠し、機動隊員と血で血を洗う攻防戦を展開するも、これを機に日本での学生運動は終息する。レビューは音楽との関係について [more] (sawa:38) | [投票(9)] |
爆裂都市 Burst City(1982/日) | ★3 ここは某国の近未来。若者たちはすっかり荒廃して、夜な夜な’80sパンクな夜に明け暮れていた。外の街から流れて来たキチガイ兄弟。ヴォン、ヴォンヴォン、バリバリバリバリ。爆音を轟かせて疾走する。「あ゛〜〜〜〜!あ゛〜〜〜〜!」と町田が叫べば、ロッカーズ+ルースターズの豪華バンド・バトルロッカーズも叫ぶ!「ウォー!ウォー!ウォー!ウォー!」 スターリンだって負けてないぞ!おらおら、飯くわせろ〜!そして、不穏な大人社会・ヤーさん達が何やら蠢いて、げ、原発?なんじゃ、それ?高円寺バトルライブへのカウントダウンの中、若者たちは今夜もレースで雄たけびを上げ世界を革命の渦に巻き込むのだ〜!って、これで判る? (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(6)] |
100発100中(1965/日) | ★3 ボンジュ〜ル!ボクはアンドリュー星野(宝田明)っていう日系3世のフランス人さ。アンディって呼んでくれよ! ボクは初めて訪れる日本をすごく楽しみにしてたのに、途中立寄った香港で何だか面倒なことに巻き込まれちゃってさ。そのせいか、日本に着くなりユミ(浜美枝)っていう美人に何故かいきなり拉致されちゃって、気が付いたらヤクザの組同士の対立に巻き込まれてたんだ。助けに来てくれた刑事さん(有島一郎)も何だか頼りにならないし、ああっ、フランスのママンに叱られちゃう〜! [93分/カラー/シネマスコープ] [more] (Yasu) | [投票(4)] |
WASABI(2001/仏=日) | ★5 ユベール(ジャン・レノ)はかつて愛した女・ミコの死を知り日本へやってくる。彼女の遺言から、なんと実の娘(ピロ)の存在を知り愕然とするが、父親である事は内緒にして会う決心をするのだった。隣の部屋で待っていると聞き、ドアの鍵穴ごしに向こうを覗くと、目が一つ。「?」の瞬間バーンと開いて「腹減ったっつーの、あっついし、なんだっつーの、腹減った腹減った腹減った、っつーか、誰?」とピロ切れまくる。ファンもちょっと引くほど、やややり過ぎ。大丈夫か?と思った瞬間、「なんちゃらかんちゃら?」とフランス語をいうピロ。うおー、がんばれー、そう思った男どもはそっから一瞬も目を離すことはなかった。チェックのミニスカートも見えそうで見えない。うおー!やっぱり首輪付き。LOVE! [more] (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(10)] |
叫びとささやき(1972/スウェーデン) | ★5 忠告:この壮絶な命の「悲鳴と跪拝」に耐え得る精神力はおありですか? ―キン、キン、チン、キン…機械的な不協和音…スクリーンを支配するくすんだ朱色…やがてカメラは、すでに死神に憑かれたような、中年女性アグネスのやつれた蒼白の顔を映し出す。朝だ。彼女は目を覚ますと、かすれ濁った呼吸と共に涙を流し水を飲む。そして、おもむろに日記を開き、ペンを走らせる。「姉と妹が、わたしを見舞いに屋敷を訪ねてくれた…」と― [more] (muffler&silencer[消音装置]) | [投票(11)] |
ブギーナイツ(1997/米) | ★3 17歳のエディ(猿ではない)。彼の自慢は日本人の平均値を倍は上回る自慢のバカ息子。パンツ1丁で鏡の前でアチョーと決めてみせて自分に酔いまくり。パチーノのポスターもあったし、トラボルタそっくり。鼻のデカさは置いといて、そんな彼の顔を見ただけで「こいつはデカイぜ!」と判断したポルノ映画監督のジャック(バート・レイノルズ)。さっそく業界に引き込もうとローラーガール(ヘザー・グレアム)を送り込んだりして、あっけなくエサに吊られるエディ。夢を語るジャック。ファックするローラーガール。そしてエディは芸名もダーク・ディグラーと閃いて、1発目の仕事でみんなのドギモを抜いたのだ!見事ポルノ・アカデミー賞総なめ。御苦労。 (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(6)] |
硝子の塔(1993/米) | ★2 はいはい、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!さぁさぁ、ここに用意したのは天下御免のシャロンストーン!ストーンといやぁ、誰もが知ってるスペシャリストの女優さんだぁ!え、知らない?ばか言っちゃいけねえよ。あれだよ?マイケルダグラスを虜にした女だよ?あいたたた、スタローンの間違いよ。ってなわけで、さぁ!さぁ!さぁ!今日の出し物は掘り出しモンだ。ストーンの私生活が色んな角度で覗けるってんだからお宝モンだぁね。天下の女優さんがオフロ場であんなこんなどころか、男の部屋でおぅおうおぅ、言っちゃぁいけねえ。そこが商売ってもんよ。さぁ、1週間覗きぱなしで350円。どうでいどうでい! (ピロちゃんきゅ〜) | [投票(14)] |
甘い生活(1960/伊=仏) | ★4 冒頭、ヘリコプターから吊り下げられたキリストの像(教会側が上映中止を叫んだのはこのためか)。マルチェロ(マルチェロ・マストロヤンニ)はゴシップ記事専門の記者。作家の夢破れ、今では自堕落な生活に浸っている。ある時はクラブで出会った金持ちの娘(アヌーク・エーメ)と一夜を過ごし、またある時はアメリカからやってきた女優(アニタ・エクバーグ)と意気投合し一夜の宴に興じる。その一方、同棲中の恋人に自殺未遂を起こされる。何事にも中途半端な彼にとって唯一の支えが友人のスタイナー。マルチェロから見れば穏やかで幸福そうな生活をしているように見えたのだが… [more] (モモ★ラッチ) | [投票(3)] |