★4 | 遊星よりの物体X(1951/米) | リメイクを最初に観てしまったが、こちらの方が、何度観ても怖い。分かっているのに、怖い。たぶん、ひとりひとりがそれぞれの存在感をもった人物にかかれているからかな。ステロタイプだけど、みんなちょっとづつそれに当てはまらないからか。 | [投票(1)] |
★5 | ビートルズ/イエロー・サブマリン(1968/英) | 似たようなものばっかりのCGやアニメより、よっぽどユニークで楽しい。ぜんぜん異なるスタイルや手法を混ぜて、ひとつの自然な流れにしてしまうのは、今よりも、先に行ってる気がする。「ルーシー・イン〜」の水彩が踊るシーンは、もう、息が止まるほど感動。 | [投票(1)] |
★4 | 大誘拐 Rainbow Kids(1991/日) | 北林谷栄さん、最高。 | [投票] |
★5 | 理由なき反抗(1955/米) | 警察署のイスに座っているディーンに注目。あんな身体のもどかしげな動かし方、天才だと思った。親との口論は、いまもそのまま通用するだろうし。グリフィス天文台の使い方も、もう一生忘れない。ニコラス・レイの演出のすごさとディーンの演技を堪能できる「靴下」! | [投票(10)] |
★3 | ロミオとジュリエット(1968/英=伊) | すごく元気にバルコニーをのぼってしまい、キスをするロミオは、この映画が発明したんじゃなかったかな。それまでは、バルコニーの下と上で、その夜は話すだけだった気がする。これによって、日本でも、どうどうとキスをする高校生が増えたような気がする。 | [投票] |
★4 | 昼顔(1966/仏) | 貞淑にみえて、つよい意志のような欲望に突き動かされている。そういう人格を、ドヌーブはじつにさりげなく演じる。それが、計算なのか無意識なのか、つかめないから、周りは思いがけず彼女に引きずられる。そういうちくちく痛む不確定性を楽しむ映画かも。 | [投票(2)] |
★4 | 真実の行方(1996/米) | エドワード・ノートンの演技がすごいと感じさせるのは、その目が、カメラをつうじて恐怖を感じさせるからかな。はじめになかなかノートンに寄らないカメラもいい。彼が重要だとは、はじめ思わせないようにつくっている。でも、一回性のサスペンスだな。 | [投票(1)] |
★5 | 桜桃の味(1997/イラン) | 夢に出てくるような、山幅を這う道の構造。これがマジックのように繰り返し現れる。現実と夢の狭間をさまようのは、やっぱり映画監督の職業病なのかな。 | [投票] |
★4 | ソフィーの選択(1982/米) | 人間が壊れる瞬間を描いた、希有な作品でしょう。そういう選択を人間が人間に迫れるということを「想像」しただけでも、自分のなかでもなにかが大きくきしむ。人間がどこまで残酷になれるか、やはり直視すべきなんだと思います。 | [投票(6)] |
★3 | ルードウィヒ 神々の黄昏(1972/独=仏=伊) | その狂王がつくり、生活した、そのお城、広間、庭で、実際に撮影されてるわけですよね。とくにクジャクの池がある地下の部屋は、もうそのつくりが狂気そのもの。そこでは、もう現実も映画の撮影も、たぶん、区別できないような「ある極限」が起こったんだと思う。 | [投票(3)] |
★4 | ストップ・メイキング・センス(1984/米) | デビット・バーンのあの痙攣的なアクションは、鳥肌が立つほど、なにかぎりぎりの感じを伝えていて、良かった。バンドをしっかり見せる、という基本に徹した収録が、音楽をちゃんと理解してるのが伝わってきて、すばらしい。
| [投票(1)] |
★5 | 仁義なき戦い(1973/日) | なんてカメラがうまいこと。このぐらい、自由自在に群衆や人間の生態に迫れた時代があったんだなあ、と感心。そういえばNHKアーカイブで「新日本紀行」などのドキュメンタリーを改めて観て、当時のカメラのうまさに愕然。どうなってるんだろう。 | [投票(6)] |
★3 | GONIN2(1996/日) | 強姦されてからの喜多嶋舞のすざましい憎悪は、良かった。あと、強姦魔におそわれる夢のシーン、秀逸。こういう小さいけどサイコなエピソードの積み重ねが、石井隆監督は、うまいとおもう。 | [投票(1)] |
★4 | 荒野の用心棒(1964/伊=独=スペイン) | 西部劇の古典→『用心棒』→『荒野の用心棒』ってことかな。世界中が映画でつながっていたんだなあ、と感嘆。イーストウッドはどこかのインタビューで、『荒野の〜』ではローハイドと違うことをやりたくて、無表情に徹した、と言っていた。演出のセンスがそのころからあったっmだな。 | [投票] |
★4 | 無防備都市(1945/伊) | こういうことが実際に目の前で起きてしまったら、芸術だとかなんかではなく、それを人に伝えたくなるんだろう、と痛感した。啓蒙的動機の映画を、不純視するのは、平和ボケのわれわれの悪癖かも。もちろん『民族の祭典』も啓蒙的だけど、いまだ、世界は平和じゃないしね。 | [投票(1)] |
★4 | ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!(1964/英) | プロモーションビデオの走りですね。しかも、面白い。これがあって、マジカルミステリーツアーやアイム・ア・ウォレス、イエローサブマリンの映像があるのでしょう。あ、モンキーズの番組もね。 | [投票] |
★4 | 虎の尾を踏む男達(1945/日) | 実験映画のような、エンタテイメント。ものすごい早いカットの編集が突然あるし、音楽の旋律も洋楽から雅楽っぽいものまで変化し、しかもコーラス!。そして書き割りと実写の混在は、後の鈴木清順作品のようだが・・・。でも、黒沢は、エンタテイメントの人なのがよく分かる。 | [投票(3)] |
★4 | 死と処女〈おとめ〉(1995/米) | ポランスキーって、ヒッチコックみたいに、編集のテンポがけっこう早いんだよね。そのシーンの意図が伝わったら、さっ、と次に展開を進めちゃう。それなにの、余韻や謎の部分が残ってゆくのは、なぜ?やっぱ、天才だからかなあ。 | [投票] |
★2 | アビス(1989/米) | 液状の流動体を描くCGソフトが、主人公。ビデオで一回、テレビで一回観たはずだけど、ほとんど覚えていない。
| [投票] |
★4 | (ハル)(1996/日) | 必要最小限なのに余裕がたっぷりある構図とカメラの動き、節度ある編集の簡潔な展開。こういう部分でも、質のいい作品だとおもいました。メールが主題ということで、台詞を極端に少なくしているのも、とても品がいいとおもいます。 | [投票] |