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エピキュリアンさんのコメント: 更新順

★4緑の光線(1986/仏)恋人を捜すことと自分を捜すことが、ほとんど重なっている時期って、あるんだとおもう。そいう一時期の人物を、すごく象徴的に、でも自然に描くのがロメールはうまいと思う。老人たちの観光グループから光線の話を漏れ聞くもの、いいアイディアだと思った。[投票(1)]
★3バレット・バレエ(1999/日)サラリーマンのルサンチマンを表現したら俳優塚本は、飛び抜けてすばらしいと思う。その恨みの象徴として拳銃があるのだろうが、金属フェチの主題は、マンネリしていて。つまらなかった。BJCのベースの人、めちゃ良かった。真野きりなの仏頂面も、クール。[投票(2)]
★4ロスト・ハイウェイ(1997/米)狂人の目から見た世界を描くには、凄い覚醒した意識が必要に違いない。とくにこの映画は、その視線から外にカメラがでないので、作り手のすごく硬質な知性を感じる。テーブルの角には、気をつけましょう。[投票(2)]
★4鉄男 TETSUO(1989/日)金属が好きなんだなあ、ということが、痛いほど伝わってきて、面白かった。性的な衝動に生身の肉体はついてゆけず、まるで機械仕掛けのように自分自身に歯がゆさを感じる感覚もすごく普遍的だと思う。それに、撮影への執着は、ただ者ではない。[投票(2)]
★4軽蔑(1963/仏)社会とともにある男と、それを俗物とする女と。どちらにも感情移入できるような描きかたがすばらしい。あたしの〜好き?、好きだよ、という有名なシーンが、二人の関係を象徴しきっている気がした。ジャック・パランスも、適役。[投票]
★5奇人たちの晩餐会(1998/仏)会話だけで、これだけのことが出きるんだ、と三日間は感動しっぱなしだった。わずかなことに傷つきながら大ボケかます繊細バカをバカにするバカが、バカの境界線をあいまいにしてゆく様が、もう拍手喝采であります。ちゃんと時間を見計らって2度目の鎮痛剤を飲む芸の細かさにも、脱帽。[投票(1)]
★5恐怖の報酬(1952/仏)ヨーロッパに対して非文明の象徴としての南米でのどん底生活を描いた前半が、後半のじわじわの恐怖と対応して、文明人の文明の表皮がはがされてゆく様子が、丹念に出ていて、面白かった。非文明は重油のように、まとわりついて気味悪い。『エル・ドラド』と相互リンクしちゃう。[投票(1)]
★3初恋のきた道(2000/中国)老婆のなかでは、初恋の想いがそのまま褪せずに歳を重ねてきたので、現在がモノクローム(これがまためちゃ美しい)で、過去がカラーなんだろうけど・・・。すごく迫るモノがあるけど、でも・・・。文革の時代が人間的でよかった、ってメッセージにも読める。それでいいのかな?[投票(2)]
★4赤い航路(1992/英=仏)老若男女だれもが持っている、ロマンスへの幻想、利己的欲望、孤独、疎外感、冷酷さ、残忍さ 依存性、執着などなどが、外科医みたいなポランスキーのメスさばきで、ひとつひとつぜんぶ解剖されて、陳列された感じ。目が離せなかった。『アイズ・ワイド・シャット』と比べるべき?[投票]
★5イギリスから来た男(1999/米)長期記憶と短期記憶をどう映像化するか。前2作を観たらそこでも挑戦して失敗してたが、ここで成功しているのは、なぜだろう。考えたい。父・娘・その恋人の関係を、軽やかにしかし深く切り取った脚本。テレンスのほやほやの薄い髪と、P・フォンダの糸楊枝が、すばらしい。 [review][投票(4)]
★3大阪物語(1999/日)子役たちが類型にはまらずに、考え考え、毎日を一生懸命生きているのが、伝わってきて、すごくよかった。沢田は、しかし、『夢二』のキャラの延長だよね。でも、男の幼児性を擁護するこのテーマは、最悪にアナクロだと思う。[投票(1)]
★5穴(1960/仏)面白い!映画は金をかければいいってもんじゃない、っていうお手本のような映画。やっぱ、アイディアだよね。サスペンスにドキドキするわ、演出に拍手するわ、アイディアに感激するわ、最後のオチをじっくる味わうわ、もう一本でここまで、楽しめるか、っていう傑作。[投票(1)]
★4インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989/米)「寅さんファンクラブ」をつくっていたスピルバーグは、インディ・ジョーンズを寅さんみたいなシリーズにすることを、ちょっと考えていたのかも。でも、毎年一作では、この密度と面白さを保つのは、きついかなあ。[投票]
★4インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984/米)冒頭の上海のキャバレーでのダンスから解毒薬のビンのシーケンス、もう最高としか、いいようがないです。そして窓、車、飛行機、そり、と、立て続けに連なるアクションを、観たあとで、なんどもなんども頭の中で繰り返したっけ。[投票(2)]
★4レイダース 失われた聖櫃〈アーク〉(1981/米)テレビになれた目を満足させる娯楽映画とは、こういうもんだ、というお手本ですね。[投票(1)]
★3小さな恋のメロディ(1971/英)当時、映画館で一回、その後、テレビの深夜番組として一回みているのだけど、ディティールがぜんぜん思い出せない。当時、だれが観てヒットしたんだろう。[投票]
★4ミステリー・トレイン(1989/米)汽車が走り抜ける緑のくぼみは、どこ?すごいきれい。で、どこかに行きたくなる。日本語の音声がとても自然に南部の雑踏に紛れていて、よかった。町を歩いていて、顔に吹き付けるその熱風まで感じられるようなフイルム。長瀬も工藤も、すごくいい感じ。[投票(1)]
★4奇跡の海(1996/デンマーク=スウェーデン=仏=オランダ=ノルウェー=アイスランド)実際にこういう子って、結構いると思う。こういうカタチでしか人を愛せない人を愛したら、俺は、どうするのか、という思考実験だと思う。でも、泣かせようと意図的な感じがちょっと鼻につく。私トリアーでは『ヨーロッパ』と『キングダム』(テレビだけど)が好き。[投票(1)]
★4デッドマン(1995/米)ウイリアム・ブレークほど気味が悪い絵や詩を書いたものもいない。たしかハンニバル・レクター博士も好きだったと思う。そのブレークに間違えられるなんて、まるで悪夢だ。でも私は、ブレークのファンなので、その名前が出てからは、取り憑かれたように観てしまった。[投票]
★4グリーン・デスティニー(2000/米=中国)ほとんど漫画のようなワイヤーワークが、しかし、それなりに見れてしまうのは、中国の町並みのせい?役者の不思議な妖気のせい?最後のあの仙人が住んでいそうな寺は、ずるい。あんな所が実際あるなんて、なにが起こっても、不思議はない、っておもっちゃうぜ。[投票]