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エピキュリアンさんのコメント: 更新順

★2BROTHER(2000/日=英)北野映画で、はじめてぜんぜんドキドキしなかった。初めのタイトルで、あ、やな予感、って感じたし。予定調和ではなく、出来事の連続の北野映画は何処に行ったんだ?ミディアムショットのビート氏は、もうめちゃくちゃにかっこいいが、それだけ。サスペンスも緊張もない。なぜ?[投票]
★3菊次郎の夏(1999/日)たわいない特撮の合成に、ちょっと感動。へー、なんかのびのびやっていて、いーなー、と思いました。気持ち的には、3.5点って感じ。過渡的な試行錯誤を感じる。でも、タコで笑ってしまった。[投票]
★2御法度(1999/日)迫ってくる映像がひとつもなかった。台詞だけでもってる感じ。ラジオドラマで十分なんじゃねーの、って悪態つきたくなる。大島作品たくさん好きなのに・・・。画面に色気がぜんぜんないのは、なぜ?うーん・・・。[投票(1)]
★4TOKYO EYES(1998/日=仏)こういう演技を引き出した演出に、1点。下北沢をいきいきと撮ってくれたカメラに、1点。武田真治と吉川ひなのの生き生きした存在感に、1点。ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん、のビートたけしに、1点。軽くて痛い、小さな愛すべき作品。[投票]
★4HANA-BI(1997/日)ロードムービーというか、歌舞伎の「道行き」もの、っていうんでしょうか。こういう古典的あるいは普遍的な物語は、映画祭を狙ったものだとしても、北野スタイルとすごく効果的になっていると思います。歌舞伎だから「見得」のように、絵がアクセントになってる気がする。[投票(4)]
★5キッズ・リターン Kids Return(1996/日)陸橋のタイトルバックで私はノックアウトされ、つづく現在から過去へぶっきらぼうに飛ぶカットで、もう夢中。下町の陸橋、トンネル、倉庫、校庭、屋上、中華屋、喫茶店、駅の通路などなど、いろんな「思い」が染み込みやすい場所ばかり。寅さんより、下町らしい下町。[投票(1)]
★3GONIN(1995/日)ロケーションがすごく良いと思った(その後の石井作品では、同じ場所ばかり使っているように見えてしまったが・・・)。バイオレンスものの佳作。より激しい暴力へすすむ「タメ」がすごく巧み。ジャージに透明ビニル傘は、もう最高です。[投票(2)]
★2JM(1995/米)ウイリアム・ギブソン由来のサイバーパンクの世界観からすると、めちゃくちゃ物足りない。これなら『ニューロマンサー』『モナリサ・オーバードライブ』など小説で読んだほうが、数億倍面白い。[投票]
★3みんな〜やってるか!(1994/日)北野映画のファンのなかのごく一部にしか勧められません。でも、これをこのローテンションで撮影をつづけるという強度には、畏怖を覚える。いくら早撮りの人とは言え、これを最後までつくりつづけるエネルギーって、いったい何だろう?こういうの作れるって、幸せかも。[投票(1)]
★5ソナチネ(1993/日)現在のところ、私にとっては北野武監督の最高作。最初の1フレームから最後の1フレームまで美しい意志が漲っている。画の構図と編集のタイミングへの美意識は、頭がくらくらするほど。エレベータのなかで、ってのは、世界初?[投票(1)]
★5あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)映像だけで物語を語る、っていう映画の基本を鮮やかなラブストーリーにした傑作。北野武という監督が、見る人の「眼」を信頼しているのが伝わってきて、涙が出そうになる。防波堤から自転車が落ちるとこ、大好き。[投票(7)]
★4その男、凶暴につき(1989/日)流れ弾にあたる通行人、屋上からぶらり下がりナイフで切られる指、真っ白なやくざのオフィス、歩き続ける男、痛みや恐怖に麻痺した表情。そして、路上生活者の顔のアップから中学生の部屋までのすばらしいオープニング。一生忘れられないシーンがいっぱいある。[投票(9)]
★43−4X10月(1990/日)ふだん、日本人って、カッコつけたり内向したりして、結構無表情なんだ、ということを再認識させられた。それはある種、子供っぽい癇癪として突然の残忍さを見せる。そういう日本人の立ち居振る舞いについての鋭い洞察に満ちた映画。[投票(2)]
★3コミック雑誌なんかいらない!(1985/日)雑で乱暴なんだけど、なぜか生き生きしてる。ビートたけし出演部分はやはりただならぬ緊迫感ですごいんだけど、それ以外の部分も、好奇心を催淫的にあおる。こういう感じで、麻薬ディーラーものとかやったら、日本の『トラフィック』になったかも。[投票]
★4書かれた顔(1995/日=スイス)腐りかけが、いちばん美味しい。と、またまたシュミットは舌なめずり。100才をこえた芸者。枯れ木のように孤高の杉村春子。『ツゴインネルワイゼン』の桃の皮舐めシーンを思い出す。でも、玉三郎をスイスの人にこんなふうに撮られちゃったのは、くやしいなあ。[投票(1)]
★3デ・ジャ・ヴュ(1987/スイス)ケーブルカーに乗って通うあの家って、私にも、デジャ・ヴュなんだよなあ。ヨーロッパで迷子になったら、こんな現実と夢がないまぜになってしまいそう。[投票]
★4ヘカテ(1982/仏=スイス)遠い地で、何か大事なものを発見したつもりが、独りよがりだった、というような恋って、恐ろしい。その恐ろしさは、あのバルコニーの、ものすごく美しくてエロいキスシーンによって、すげー痛ましいものになっている気がする。冒頭の下船のシーンも大好き。[投票(3)]
★3カンヌ映画通り(1981/スイス)旅先のホテルの部屋って、救いでもあり、また、孤独が増幅される檻でもあって。それが、狭い部屋のベッドとテレビと小物で、すごくよく表していたと思います。ドキュメントとフィクションの差なんて、曖昧だよなあ、と感心しながら観ました。[投票]
★3アメリカの友人(1977/独=仏)人の顔と街の顔の映画だとおもった。どういう人生をおくると、こんな顔になるんだろう、って思う。『理由なき反抗』を撮ると、こんな顔になるのかあ。『ラ・パロマ』を撮ると、こんな顔なんだ、と、すごく楽しい。いい顔ばっかりだもん。[投票]
★4ラ・パロマ(1974/スイス)愛の極限への、思考実験というか映像実験。ダニエル・シュミットは、腐りかけた文化、愛、肉体などなど、こういうものを味わえる舌の持ち主。レナード・ベルタのカメラも、そういう舌みたいだ。あー、私も味わいたい。[投票(1)]