ゑぎさんのコメント: 更新順
肉体と悪魔(1926/米) | もうフォトジェニックな画面、ため息の出る美しいショットの連続。まずは、ガルボ登場の駅のシーン。ガルボは姿を表した途端に、くらくらするようなオーラを発散させる。ジョン・ギルバートが一目で参ってしまう圧倒的納得性。 [review] | [投票] | |
遠い一本の道(1977/日) | これは一筋縄ではいかない図太い映画だ。私には、こういういびつな、畸形的な構造を持つ映画もとても魅力的に感じられる。 [review] | [投票(1)] | |
355(2022/英) | ジャングルの真俯瞰。ヘリのフレームイン/アウトに驚かされるカットだ。これはドローン撮影だろう。続く邸宅の俯瞰はクレーンか。しかし、この時点で、美しいプリントだと感じて嬉しくなる。撮影は全体に綺麗だ。 [review] | [投票(1)] | |
地球最後の男 オメガマン(1971/米) | チャールトン・ヘストン主演の終末もの。前半部は荒廃した街の様子をうまく出せていて悪くない。映画館で一人『ウッドストック』を見る。しかももう何度も見ていて、科白を覚えてしまっているというのが面白い。 [review] | [投票] | |
おかあさん(1952/日) | これは、成瀬の中でも、一二を争う凝った繋ぎの映画だろう。まずは、香川京子が今川焼きの露店で岡田英次と本を読む場面。「今川焼き」の幟(のぼり)が、「アイスキャンディー」に変わって、冬(春?)から夏に、季節をジャンプするのだ。 [review] | [投票(2)] | |
オールド(2021/米) | ミニマルな『皆殺しの天使』という趣きだが、流石の腕力でエンディングまで楽しく見せる。 [review] | [投票(1)] | |
女の叫び(1978/ギリシャ=米) | 公開時に見たいと思いながら見逃して、以来見る機会に恵まれなかった作品の一つだが、やっと見ることができた。ですが、期待が大き過ぎたのかも知れませんが、テンションが持続しないというか、画面のテンションについていけなくなってしまった。 [review] | [投票] | |
市街(1931/米) | 『犯罪王リコ』や『民衆の敵』とほゞ同時期の犯罪映画だが、本作はこれらに比べると幾分甘い、メロドラマ要素の多い作品だ。まだまだサイレントっぽいセットやメイクといった部分では、これら3作とも共通している。 [review] | [投票] | |
殺したのは誰だ(1957/日) | 日活ロゴの時点で、オフでエンジン音が聞こえる。クレジットは、キャデラックのダッシュボードの画面。本作は、老いた自動車ディーラー役の菅井一郎が純然たる主役だ。 [review] | [投票(1)] | |
インターステラー(2014/米) | 法螺話として、こんなに矮小な世界に集約してしまうのはどうか、といった点は別にいいと思うし、5次元の世界の見せ方(本棚!)も面白いと思う。 [review] | [投票(1)] | |
三度目の、正直(2021/日) | 傑作。私の好みで云うと『ドライブ・マイ・カー』よりも『偶然と想像』よりも上に置く。まずは、あの大傑作『ハッピーアワー』の同窓会のような映画であるということを記しておきたい。 [review] | [投票(1)] | |
麻希のいる世界(2022/日) | 紺のハイソックスとローファーの足が浜辺を歩く。歩く足から始まる映画の系譜。浜辺から始まる映画の系譜にも属する。 [review] | [投票] | |
蟻の街のマリア(1958/日) | クレジットバックの音楽は讃美歌「あめのみつかいの」。序盤はクリスマスの季節で、タイトルロールの千之赫子が、子供たちにパーティの準備で教える歌がこの讃美歌なのだ(劇中の千之の科白では、この歌を「グロリア」と云っている)。 [review] | [投票] | |
アラン(1934/英) | 全ての映画は寓話である。同時に全ての映画はノンフィクションだ。私は真実だと確信している。だから、映画をフィクション/ノンフィクション(ドキュメンタリー)に分類しても仕方がないのです。 [review] | [投票] | |
雲がちぎれる時(1961/日) | 断崖の上から眼下の海岸。ティルトアップして、灯台のある断崖の風景。こゝは足摺岬。バスが行く。運転手は佐田啓二で、車掌は初々しい倍賞千恵子。倍賞は「今度、お母さんと会うて」と云う。途中で伊藤雄之助が運転するバスとすれ違う。 [review] | [投票] | |
女たち(1939/米) | 女性しか出ない映画として有名だが、無理からに女性しか登場させないのだ。夫との会話などは電話で済まされ、かつ、電話の表現は、相手の声が聞こえないパターンだ。多くの場面で電話を使ってプロットを転がす、電話の映画、ということもできる。 [review] | [投票] | |
縞の背広の親分衆(1961/日) | ベサメ〜、ベサメムーチョという唄い出しで始まる浪花節風の歌がクレジットバック。唄うのは森繁だ。クレジット開けは、靴(足)。森繁久彌が芝浦埠頭に降り立ち、芝潟橋を渡る。 [review] | [投票] | |
赤坂の姉妹 夜の肌(1960/日) | 前半は、国会議事堂、山岡久乃の料亭や淡島千景のバー、その隣の印刷屋や産婦人科の病院、ホテルや代議士事務所、自動車教習所、フランキー堺が女給を手配するクラブ、といった様々な場所の人物の出入りをスピード感あふれる繋ぎで見せる。 [review] | [投票] | |
ウエスト・サイド・ストーリー(2021/米) | 「スピルバーグの最高傑作」という惹句は、大げさだと思うが、普通に「傑作」としか云わなかったとしたら、宣伝としては、控えめに過ぎるだろう。それぐらいの出来だと私は思う。 [review] | [投票(3)] | |
コーダ あいのうた(2021/米=仏=カナダ) | 海上。漁船のロングショットから始まる。冒頭からとても端正な演出、カット繋ぎで好感が持てる。シーン(ロケーションというか)で一番気に入ったのは、崖のある池の場面だ。まずは、最初の見せ方がいい。 [review] | [投票(5)] |